こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

最 終 結 果

2015-08-09 08:11:21 | Weblog
エコロジーを重視すれば

エコノミーが犠牲となり

経済を重視すれば

環境は等閑とされる


一方を立てれば

他方が立たない


というこの関係性を

トレードオフの間柄

などという


環境条件を高温へと変化させてきたのは

エネルギーに関する

需要と供給の間に成り立っていた

バランス

が崩れ

二酸化炭素が大気中で

その濃度を

一方的に高めていくようになったことを

知っていながら傍観し

温暖化とそれによる気候変動が

俄かに生じた後になっても

80年代には

それが自然災害の増加

というカタチとなって

世界各地に

異常なほど有害な

さまざまな変化を

齎す原因

となった事態を再び放置して

長期間温暖化現象を継続させておきながら

有効な対策を何一つ採用せず

無効な対策だけを闇雲に連ねて

無批判のまま

満ち足りていた

その漫然と過ごしていた

懶惰な姿勢


温室効果ガスの濃度を

ひたすら

高めさせ続けてきた

というその行為こそ

温帯を熱帯へと変化させ

生物の北限を押し上げて

ヒトを熱中症

と呼ばれる過去にない症状で

死へと簡単に至らしめる

直接の動因を構成する

状況を生み出している


温暖化が深刻な問題だ

と指摘されるようになった

80年代後半頃までの

二酸化炭素濃度は

精々340ppmに過ぎなかった

それが昨年の確定値で

一年前の2013年実績で

400ppmを赤道付近で

既に超えていた


ppmとは

Particle Per Million

の略号であり

百万分の一

を意味する単位


これを百分比に置き換えると

大気中の二酸化炭素濃度は

0.4%の水準を

既に突破している

ということになる


増加分に限れば60ppmとなり

たった0.06%

CO2が増えたというだけで

温帯を熱帯へと変化させる変化が

たちまち顕在化した

ということになる話なのである


地球環境というものは

まことにあやうい

不安定な

バランスの上に

かろうじて

保たれている

精妙なシステム

でできている


今年はとりわけ

夏の暑さが増加上昇しており

猛暑日を記録する日々が

連日のように続いていた


大気圏を構成する気体分子の内訳は

最大の比率を占める窒素分子N2が78%

その次が酸素分子O2の21%

となっている

この二種類の気体成分だけで

大気の99%を成り立たせている

残るたった1%の物質中に

単原子分子のアルゴンと

温室効果ガスである

二酸化炭素CO2

メタンCH4

六フッ化硫黄SF6

そして

水H2Oなどがすべて含まれている


雲が水蒸気でできており

それさえもが

コンマ以下のパーセントとなって

この地球大気

がつくりだす環境メカニズム

というものを安定裏に

保たせている


この先

温室効果ガスの濃度が

更に上がるのだとすると

どんな苛烈な変化に

文明が見舞われるのか

さえ

まったく分からない

ほど

巨大な動乱要因が

突発的に

訪れる


70億人を既に突破した地球人口は

今後緩慢に淘汰され

減少していく時代

となることを

太陽系第三惑星

から一層苛烈に迫られる


自然災害だけでなく

ウィルスや微生物などによる

予期しない変化で

国際経済には

強い負圧がけられる


人口の減少は

生産の劣化を伴う


反転したベクトルは

化石燃料の消費を圧縮し

温室効果ガスの濃度を希釈しはするのだが

水の増加は

海岸線の総延長距離

を短縮させ

耕作面積を狭める結果を

否応なしに連れてくる


食料の自給自足が成り立っている間に

温暖化を有効裏に急ぎ止めなければ

海流は消えて

海洋生物の多くが

死滅する事態を招く


この変化が人口の調節に寄与し

適切な許容環境へと

揺り戻す


氷山氷河が液化することにより

冷たい水が重さを増して

海中へと沈み込み

海底から海嶺をへて

上昇した表層を流れる海流を

海面へと押し上げる

流体が担ってきた撹拌機能も

また同様に失われてしまうのだ


温暖化が進んで

冷たい水の沈み込みが止まった時

海流を生んでいた

冷熱のエネルギーの供給が途絶え

海洋はもっていた活性を失って

人類に食料を供給する能力まで

失くすことになるだろう


経済成長を目的とする巨額の一斉投資が

地下資源の燃焼を拡大させ

それによる酸化作用で

多くの有害な酸素化合物を

大気中で量産し

気候の変動を加速させながら

人口比率を

地球が許容できるレベルへと

自然による

調節が成り立つ値にまで

推し戻す


このかそけきメカニズムを

資本の論理とそれが生み出した文明とが

短期間で破壊した

ということが

巨大な淘汰圧となって

生命に対する報復を

いま自然界から

直接的に行わせている


知識だけでは理解できない

生命と環境とを結びつけている

壮大なメカニズムを

知性によって

修復するよう

惑星から文明へと

おごそかに

語りかけている


その声を無視してきた

ということが

さまざまな不具合を

世界各地に同時多発させており

政策の不備を突く形で

国民に負圧となる

見えない力を

より強く

与えるようになってきた

国際経済のデフレ化

という潮流の変化などは

その傍証となる項目のひとつ


文明の覚醒を

惑星が望んでいる

ことに

ヒトが感性

で応えることができないままだと

地球は水没した惑星として

宇宙にたった一つしかない

展示品となるばかり


それは

文明が追いかけてきたもの

がもつ罠に

知性を放擲したことによって

知識だけを重用するようになった

愚かなる人類が

己の欲望に従って

わき目も振らず

ものの見事に嵌りこみ

ついに抜け出せなくなった

水葬するための墓

である惑星の姿を

137億光年の広がりを持つ

この宇宙空間に

晒しつづけることになる


古来

自業自得

と先祖代々そう呼んできた

必然の

最終結果とは

このようなもの


愚かなる認識は

最悪の経過



それによる終焉の到来を

自らの手で急がせる
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