世界はいま
どうみても
悪い方角
へと
向かって
歩みだしてしまっている
ようだ
分かれ道
となったのは
イデオロギー対立の一方の壁
となっていた
ソビエト連邦の
あの
唐突な自己崩壊
へと繋がった
89年12月のはじめ
に確定した
冷戦構造の終結だった
米ソ両大国による
政治思想の違いに基づく対立
があの時に
消滅した
平和がやってくる
と
世界中がそう信じ込んだ
のも無理はない
だが
この期待は
もののみごとに裏切られ
対立はイデオロギーから
武力による主導権の維持継続
を合理化しようとする
軍産複合体制の志向性の下
呆気なく反転することとなった
新たなる脅威を急ぎ創出する必要に迫られた
軍産複合体制を構成する因子成分は
イラクを唆して
90年夏
クェートへの侵攻を実行させ
属州へと組み入れることを
五か月に亘り黙過していた
翌91年一月の半ば過ぎに
世に言う湾岸戦争が開始され
二か月後の三月に終結をみた
その同じ年の12月の末に起きた
ソ連の唐突な自己崩壊で
具体的な対立軸を失って
当惑したアメリカが
防衛努力の継続
を米国民に再度促そうとして
国防義務を改めて喚起する目的で
軍事予算を増額するための
新たな理由
を見つけだす必要に
迫られていた
そこで
新たなる敵
を急ぎ作り出さなければならなくなり
セプテンバーイレブン
と呼ばれた同時多発テロを引き起こす
ことを許す事態を生み出した
この不毛な展開を引き起こす起点となった
2001年の九月十一日は
アメリカの都合とテロ組織の思惑とが一致し
その時実行へと移された
その後の時代のエポックとなった日
冷戦終結に向けた両大国による折衝は
85年にレーガンと新任のゴルバチョフによって始められ
89年にパパブッシュによって
合意締結へと至った
その年の六月には天安門事件があり
同じく11月には
ベルリンの壁が
機能しない状態となっていた
90年八月にはイラク軍により
クェートが占領され
翌91の一月の後湾岸戦争を経て
政権が共和党から民主党へと遷移した
クリントンが大統領だった二期八年の間に
米国の財政は黒字化したが
共和党が政権を奪取して
ブッシュジュニアの時代となったその翌年
が9.11となった2001年に該当する
湾岸戦争で増税を行ったパパブッシュは再選されず
一期四年で退いた
共和党のクリントンが入れ替ったのだが
なにはともあれ
二期八年の任期を全うし
共和党への政権移譲したということが
こんにちの混乱の生みの親
その黒字化したばかりのアメリカの財政を
一年で赤字化させてしまったのが
2003に開始されたイラク戦争だったのだ
その前年にはテロの首謀者を
アフガニスタンの禿山に追い詰めておきながら
敢えて取り逃がす
という失態をあの優秀なことで知られる米軍が
演じていた
標的の一人は
人工透析を必要とするほどの病人であり
捕縛することに困難はなかったのだが
この意図的な失態が
後のイラク進攻を正当化させることとなり
テロとの戦いを標榜していた米政権は
その後
ありもしない大量破壊兵器の配備
という偽りの情報へと
大義名分を勝手に切り替え
イラク戦争継続の理由としてきた
経済を中心軸に措いて
時代の相を眺めると
85年はプラザ合意による
協調介入が実施された年であり
ドル安政策の結果として
円高が一斉に誘導され
海外の資本が
日本市場へと大量に上陸し
外国籍の資本が
土地投機へと向かう潮流を
生み出しただけでなく
強いうねりを与えるようになっていた
土地神話を信奉することにより
資本の流入強化が行われr
経済のバブル化が更なる外資の上陸
を促す
という時勢が日本市場では起きていた
この時代の日本の繁栄ぶりは
アメリカを全部
買い占めることが可能なほど
流動性が世界中から集まってきていた
ソ連型の計画経済では
国民が行列して
長時待っていることが義務となり
その習慣が日常化していた
当時のソ連国民から見れば
対岸の国である日本に生じた
経済格差の広がりをみるにつけ
共産主義体制の問題点を
切実に認識させる
最大の具体的要因となっていた
ソ連の崩壊過程には
日本のバブル経済化
という側面が間違いなく
寄与している
大義なき戦争となった
米軍によるイラク進攻が
イスラム圏をその後二分する経過をとり
宗教的対立を
より一層募らせたばかりか
自爆テロ攻撃を
常套手段として多用するよう
相互間で仕向けあい
今では I S
という軍事国家の体裁さえ
合法化する組織を作り出すに至っている
元はと言えば
敵という名の存在
がなければ成長することができない
軍産複合体制というものが
第三者による
実体のない脅威
を演出しようとして
湾岸戦争を誘導し
セプテンバーイレブンを放置実行させることとなり
米国民の意識を
報復へと
意図的に駆り立てさせるその動因として
利用してきたというその事実は
既に歴史の一部となっている
イラク戦争はその経過の途上で起きたもの
一月から三月までの湾岸戦争で
パパブッシュは増税を余儀なくされ
民主党政権へと移行したのだったが
ブッシュジュニアは父の失政から学び
増税することなく
任期を果たすこととなったのだった
その方法は
原油価格を高値誘導するという戦略となり
原油相場は赤字化してから先の
五年以上も高騰をつづけることとなったのだ
原油相場の値上がりでは
ドルの需要だけがどんどん増えていき
国際経済の反応場に
ドル余り現象を際立たせることとなったのである
この時に募らせた過剰流動性を回収して
国内経済を賦活させようとしたことが
あのサブプライムローン市場へと
大量の資本を集中させることとなり
誰にも全貌が分からないほどの負債を
ついに発生させてしまったのだった
この経過が産み落とした結果のことを
後にリーマンショック
と呼ぶようになったのである
FRBはこれをきっかけとして
量的緩和を三度に渡って実施せざるを得なくなり
この難局をかろうじて乗り切った
緩和マネーが
世界市場へと浸透していったことから
余ってダブついたドルを
速やかに回収するために
政策金利を引き上げて
過剰流動性を回収しようとしたことが
ドル高外貨安を繰り返し生み出させ
日本では日銀による異次元緩和と相俟って
購買力平価を一層引き下げる効果を導き
国民の可処分所得を大きく圧迫して
個人消費を抑制する
という案に相違した変化を
産み落すに至ったのである
緩和マネーによる過大な投資が
中国を世界の生産基地
とするよう仕向ける動因となり
大量に中国大陸へと押し寄せた
世界市場で余っていた余剰のドルが
人民元の価値を高めるための担保
とされるようになっていた
ドル安政策に対抗しようとして
共産党政府は人民元を制限なく発行し
ドル売り圧力に対抗してきた
これにより中国は
大量のドル資産を抱える世界最大の債権国となり
余剰資金で不足していた海軍力の増強を試みた
その行為がミリタリーバランスを損なわせ
周辺諸国に防衛力を増強させる圧力として
強く作用した
日本でも防衛問題に絡む
憲法解釈の論議が
いま
大詰めを迎えている
経緯を辿れば
力による平和を前提とする
アメリカの軍産複合体制の行動規範と
市場統合を目指す経済のグローバル化
を図りたい基軸通貨の発行国
であるアメリカ内部の複合的な思惑が
テロの国際化と
中国の成金型の共産主義体制
を生み出した
その
たった一つの
理由であった
諸悪の根源は
ここにある
軍産複合体制を許容すれば
対立による破壊は永久に終わらない
対立を極めさせてきたのは
攻撃されるかも知れない
という不安が導く恐れの心理
アメリカがネイティブアメリカンを殲滅して
国土としてアメリカ大陸を占有する前までは
力による武力衝突が
相互間で
頻繁に起きていた
アメリカ人たちは
それを
インディアンの逆襲と呼び
自分の身の安全は
自分の手で守らなければならない
ことを身に染みて知らされてきた
アメリカがいつまでも
銃社会から抜け出せないでいる
というのは
建国の歴史がそうさせているからに他ならない
敵が不在なら
防備のためにコストを負担する必要はない
アメリカ型の力による平和か
日本型の
繁栄による平和か
という選択が世界の行動規範を
決定する
最終因子
平和を希求する憲法は
世界に輸出すべき価値を有する
繁栄を競い合う社会に
破戒活動など生じる余地はない
それは損失を生む
ことにしかないからだ
平和に二つの
異なったアプローチがある
と思われているのだが
力によるヘイワを導いてきたそのアメリカが
イスラミックステイトに
あの黒い旗を与えている以上
問題のある枠組みに
安全目的で
自発的に
組み込まれてしまってはなるまい
真の平和を実現するためには
唯一の被爆体験国となった
この日本が
世界を指導する役割を
率先して果たすようでなければならない
その手段こそ
地下資源の関与を
一切必要としない
未来型の環境電源の開発と
実用化
垂涎の的となる何か
を供給する立場となった国は
どこからも攻撃されることがない
究極の安全保障体制とは
英知を有する果敢な国民からなる
優れた国家でなければならない
アメリカの利益にしかならないことに
盲目的に邁進し
あるかどうかさえ分からない
曖昧で抽象的な攻撃に
備えようとして
思慮と分別を
ともに失っている
その事実にすら気づかない
臆病な政府こそ
この国の癌
小心者は
事態を
却って悪くする
どうみても
悪い方角
へと
向かって
歩みだしてしまっている
ようだ
分かれ道
となったのは
イデオロギー対立の一方の壁
となっていた
ソビエト連邦の
あの
唐突な自己崩壊
へと繋がった
89年12月のはじめ
に確定した
冷戦構造の終結だった
米ソ両大国による
政治思想の違いに基づく対立
があの時に
消滅した
平和がやってくる
と
世界中がそう信じ込んだ
のも無理はない
だが
この期待は
もののみごとに裏切られ
対立はイデオロギーから
武力による主導権の維持継続
を合理化しようとする
軍産複合体制の志向性の下
呆気なく反転することとなった
新たなる脅威を急ぎ創出する必要に迫られた
軍産複合体制を構成する因子成分は
イラクを唆して
90年夏
クェートへの侵攻を実行させ
属州へと組み入れることを
五か月に亘り黙過していた
翌91年一月の半ば過ぎに
世に言う湾岸戦争が開始され
二か月後の三月に終結をみた
その同じ年の12月の末に起きた
ソ連の唐突な自己崩壊で
具体的な対立軸を失って
当惑したアメリカが
防衛努力の継続
を米国民に再度促そうとして
国防義務を改めて喚起する目的で
軍事予算を増額するための
新たな理由
を見つけだす必要に
迫られていた
そこで
新たなる敵
を急ぎ作り出さなければならなくなり
セプテンバーイレブン
と呼ばれた同時多発テロを引き起こす
ことを許す事態を生み出した
この不毛な展開を引き起こす起点となった
2001年の九月十一日は
アメリカの都合とテロ組織の思惑とが一致し
その時実行へと移された
その後の時代のエポックとなった日
冷戦終結に向けた両大国による折衝は
85年にレーガンと新任のゴルバチョフによって始められ
89年にパパブッシュによって
合意締結へと至った
その年の六月には天安門事件があり
同じく11月には
ベルリンの壁が
機能しない状態となっていた
90年八月にはイラク軍により
クェートが占領され
翌91の一月の後湾岸戦争を経て
政権が共和党から民主党へと遷移した
クリントンが大統領だった二期八年の間に
米国の財政は黒字化したが
共和党が政権を奪取して
ブッシュジュニアの時代となったその翌年
が9.11となった2001年に該当する
湾岸戦争で増税を行ったパパブッシュは再選されず
一期四年で退いた
共和党のクリントンが入れ替ったのだが
なにはともあれ
二期八年の任期を全うし
共和党への政権移譲したということが
こんにちの混乱の生みの親
その黒字化したばかりのアメリカの財政を
一年で赤字化させてしまったのが
2003に開始されたイラク戦争だったのだ
その前年にはテロの首謀者を
アフガニスタンの禿山に追い詰めておきながら
敢えて取り逃がす
という失態をあの優秀なことで知られる米軍が
演じていた
標的の一人は
人工透析を必要とするほどの病人であり
捕縛することに困難はなかったのだが
この意図的な失態が
後のイラク進攻を正当化させることとなり
テロとの戦いを標榜していた米政権は
その後
ありもしない大量破壊兵器の配備
という偽りの情報へと
大義名分を勝手に切り替え
イラク戦争継続の理由としてきた
経済を中心軸に措いて
時代の相を眺めると
85年はプラザ合意による
協調介入が実施された年であり
ドル安政策の結果として
円高が一斉に誘導され
海外の資本が
日本市場へと大量に上陸し
外国籍の資本が
土地投機へと向かう潮流を
生み出しただけでなく
強いうねりを与えるようになっていた
土地神話を信奉することにより
資本の流入強化が行われr
経済のバブル化が更なる外資の上陸
を促す
という時勢が日本市場では起きていた
この時代の日本の繁栄ぶりは
アメリカを全部
買い占めることが可能なほど
流動性が世界中から集まってきていた
ソ連型の計画経済では
国民が行列して
長時待っていることが義務となり
その習慣が日常化していた
当時のソ連国民から見れば
対岸の国である日本に生じた
経済格差の広がりをみるにつけ
共産主義体制の問題点を
切実に認識させる
最大の具体的要因となっていた
ソ連の崩壊過程には
日本のバブル経済化
という側面が間違いなく
寄与している
大義なき戦争となった
米軍によるイラク進攻が
イスラム圏をその後二分する経過をとり
宗教的対立を
より一層募らせたばかりか
自爆テロ攻撃を
常套手段として多用するよう
相互間で仕向けあい
今では I S
という軍事国家の体裁さえ
合法化する組織を作り出すに至っている
元はと言えば
敵という名の存在
がなければ成長することができない
軍産複合体制というものが
第三者による
実体のない脅威
を演出しようとして
湾岸戦争を誘導し
セプテンバーイレブンを放置実行させることとなり
米国民の意識を
報復へと
意図的に駆り立てさせるその動因として
利用してきたというその事実は
既に歴史の一部となっている
イラク戦争はその経過の途上で起きたもの
一月から三月までの湾岸戦争で
パパブッシュは増税を余儀なくされ
民主党政権へと移行したのだったが
ブッシュジュニアは父の失政から学び
増税することなく
任期を果たすこととなったのだった
その方法は
原油価格を高値誘導するという戦略となり
原油相場は赤字化してから先の
五年以上も高騰をつづけることとなったのだ
原油相場の値上がりでは
ドルの需要だけがどんどん増えていき
国際経済の反応場に
ドル余り現象を際立たせることとなったのである
この時に募らせた過剰流動性を回収して
国内経済を賦活させようとしたことが
あのサブプライムローン市場へと
大量の資本を集中させることとなり
誰にも全貌が分からないほどの負債を
ついに発生させてしまったのだった
この経過が産み落とした結果のことを
後にリーマンショック
と呼ぶようになったのである
FRBはこれをきっかけとして
量的緩和を三度に渡って実施せざるを得なくなり
この難局をかろうじて乗り切った
緩和マネーが
世界市場へと浸透していったことから
余ってダブついたドルを
速やかに回収するために
政策金利を引き上げて
過剰流動性を回収しようとしたことが
ドル高外貨安を繰り返し生み出させ
日本では日銀による異次元緩和と相俟って
購買力平価を一層引き下げる効果を導き
国民の可処分所得を大きく圧迫して
個人消費を抑制する
という案に相違した変化を
産み落すに至ったのである
緩和マネーによる過大な投資が
中国を世界の生産基地
とするよう仕向ける動因となり
大量に中国大陸へと押し寄せた
世界市場で余っていた余剰のドルが
人民元の価値を高めるための担保
とされるようになっていた
ドル安政策に対抗しようとして
共産党政府は人民元を制限なく発行し
ドル売り圧力に対抗してきた
これにより中国は
大量のドル資産を抱える世界最大の債権国となり
余剰資金で不足していた海軍力の増強を試みた
その行為がミリタリーバランスを損なわせ
周辺諸国に防衛力を増強させる圧力として
強く作用した
日本でも防衛問題に絡む
憲法解釈の論議が
いま
大詰めを迎えている
経緯を辿れば
力による平和を前提とする
アメリカの軍産複合体制の行動規範と
市場統合を目指す経済のグローバル化
を図りたい基軸通貨の発行国
であるアメリカ内部の複合的な思惑が
テロの国際化と
中国の成金型の共産主義体制
を生み出した
その
たった一つの
理由であった
諸悪の根源は
ここにある
軍産複合体制を許容すれば
対立による破壊は永久に終わらない
対立を極めさせてきたのは
攻撃されるかも知れない
という不安が導く恐れの心理
アメリカがネイティブアメリカンを殲滅して
国土としてアメリカ大陸を占有する前までは
力による武力衝突が
相互間で
頻繁に起きていた
アメリカ人たちは
それを
インディアンの逆襲と呼び
自分の身の安全は
自分の手で守らなければならない
ことを身に染みて知らされてきた
アメリカがいつまでも
銃社会から抜け出せないでいる
というのは
建国の歴史がそうさせているからに他ならない
敵が不在なら
防備のためにコストを負担する必要はない
アメリカ型の力による平和か
日本型の
繁栄による平和か
という選択が世界の行動規範を
決定する
最終因子
平和を希求する憲法は
世界に輸出すべき価値を有する
繁栄を競い合う社会に
破戒活動など生じる余地はない
それは損失を生む
ことにしかないからだ
平和に二つの
異なったアプローチがある
と思われているのだが
力によるヘイワを導いてきたそのアメリカが
イスラミックステイトに
あの黒い旗を与えている以上
問題のある枠組みに
安全目的で
自発的に
組み込まれてしまってはなるまい
真の平和を実現するためには
唯一の被爆体験国となった
この日本が
世界を指導する役割を
率先して果たすようでなければならない
その手段こそ
地下資源の関与を
一切必要としない
未来型の環境電源の開発と
実用化
垂涎の的となる何か
を供給する立場となった国は
どこからも攻撃されることがない
究極の安全保障体制とは
英知を有する果敢な国民からなる
優れた国家でなければならない
アメリカの利益にしかならないことに
盲目的に邁進し
あるかどうかさえ分からない
曖昧で抽象的な攻撃に
備えようとして
思慮と分別を
ともに失っている
その事実にすら気づかない
臆病な政府こそ
この国の癌
小心者は
事態を
却って悪くする