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こ と の 端

散文でロジックを
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こ ん け つ

2014-07-13 09:31:56 | Weblog
遺伝子は融合を目指す

異質の遺伝形質が混じり合うと

優れた遺伝子が

生命として

誕生する

そんなことが

許されているところに

生命の奥深さ

神秘的な仕組みの妙

が現れている


イノチは混血化することによって

系統を維持強化し

生き残るための資質を

洗練させていく


ハイブリッド化という方向は

合目的性の

しからしめるところの

もの

必然の帰結


侵略されてきた歴史を持つ地域の遺伝子は

意志の所在に関わらず

生物として

遺伝的に

融合することを迫られてきた


大航海時代を起点とする

植民地政策の結果として

優れた遺伝形質をもつ個体が

不幸な歴史を持つ国に誕生し

やがて

その波及効果を

世界中へと

広めていく


生物的同質性

に拘る理由はとりたてて

なく

混じり合った血が

優れた生命の種の基礎となる


ハイブリダイゼイション

とは

生命が赴く先の

辿りつくべき

用意されていた

当のその場所


多民族国家が

混乱の原因

となっている現状が示す

その不幸な途中経過は

純血種であろうとすることに

強いこだわりをもつ人々が

中心となって

引き起こしてきたものの

残骸

にひとしい


民族の自立という状態は

遺伝因子の望まない方向

ではあるのだが

一度は通過しておかなければならない

経過

であることを意味する


分散化した国家は

縮小した市場の中で

喘ぎ

ざわめく

そのステージを経なければ

市場統合の意味するものを

肉体で知ることは

できない


執着を捨て去り

たましひ

の願いに叶う

プログラムされていた道を

見出すことができれば

経済的繁栄と

それによる安定的な平和状態とが

ひとまとめで

手に入る


民族の自決権の樹立

が目標となっている地域では

それが実現するまで

紛争の種は消えず

軋轢はより一層強まるばかり


葛藤が葛藤を生む

不毛な展開をとることは

歴史が教えるところ

学習はものの役に立たない

体験から得たものだけが

価値として

残される


遺伝子の融合が優性を生む確率を高めるとき

国際的な人の交流が

文化と言語の融合を

引き出す

国際結婚は当たり前となり

地上には

美女と美男の群れが

行き交う時代が

いつか

訪れる


いま世界のあちらこちらで

同時に起きている

帰属すべき場所

を巡るかけひきの問題は

一時的な混乱を経て

多くの犠牲の上に

一定の認識を

意識体の内部に

基礎づける


互いに融合することによって

争いごとの種が消える時代には

健全な認識が

自然に醸成され

合理と非合理の間の領域は

ひとのもつ

認識能力を判断するための

有力な素材となる


多数意見であることに合理性は宿らず

真実の裏付けなしに

平和の実現は図れない

正当性が担保されている意見なら

少数意見であったとしても

意志の糾合を引き起こす核

となる


知識はそのためにこそ

使われて然るべきもの

個人の能力を立証するための知識に

一切の価値はない


画一的な

学力偏重の

高い教育を受けてきた者ほど

思考力というものを無視する

その結果が

民主制度がいま陥っている

この現状なのだ


指導者の姿には

その事実が歴然として

映し出されている

誤った判断が

この国の現実をうみだした

それは多数派とその代表となった

選良たちが引き寄せた

困った事態


国の債務の総額が

短期間で巨大化してしまったのは

指導者たちの判断能力に

問題が

残されたまま

放置されていたからに他ならぬ


学力重視の教育は

知育の偏重を善として

思考力の涵養を

怠らせてきた


戦後の教育は

こうして

考える力のない指導者たちを

再生産する仕組みを形成させている


バブル経済の発生は

その段階で防圧することは

十分可能

また

バブルの崩壊では

軟着陸させる手段は

あまた残されていた

その後のデフレ経済へのシフトは

経済を知っていると自負してきた

半可通の仕業の果て

インフレへの転換を目指す

アベノミクスと呼ばれる新政策も

内需を拡大させる原動力とは

未だなり得ていない


270兆円に達する量的緩和は

あと半年で目標の通貨供給量に達する

この莫大な金額は

国家予算の三倍に相当する規模の流動性が

市中銀行に移された

ということを意味している

一年半でどのような変化が

日本経済に訪れたのか

ことの成否を占うには

十分なデータが

既に残されている


財政状態の悪化は一向に改善せず

国民は増税の圧力に

日夜苦しむことができるのみ


この状況こそ

知識を押し付けるだけ押し付けて

その使い方を授けてこなかったことによる

考えるための力を

急速に退化させ

国の運営を悉く失敗させ

国富を大量に失って

国民を圧殺する

時代を連れてきた当のそのもの


教育システムが招いたその結果は

国の現状となって

粗末な経過を

人々の目に映し出している


国民が権威に対して従順である時代に

国家は衰退する

累積債務の巨大さが

その何よりの証拠なのだ


国費を有効利用することができない政府に

国民をしあわせにする能力はない

見極めが必要な時に当たって

判断を急がない

不必要な変化を急ぎ

国家の基盤を曖昧なものにした

国が劣化しつづけていたのは

道理であろう


学力重視の傾向は

世界的な規模で

統一されようとしている

とまらない温暖化を眼前にしていながら

異常気象と凶暴化する自然災害に

為すすべもなく

ただ佇んでいる


遺伝子は進化することを目指す

知識は文明の基礎ではあるのだが

高い能力を

選抜するための手段へと

堕落させてしまった

高いコストで得た知識を

十全に活かすためには

応用する能力が

ひとに備わっていなければならない

そこで必要となるのが

思考力


学力は思考力があってはじめて

ものの役に立つ

能力は使おうとしなければ

すぐ衰える

問題の所在に気付かなければ

有効な対策を

導くということは

固よりできない


対立から平和状態が生まれることは

これからも

ない

相互を隔てる壁は

融合するための

反対命題という意味を持つ


市場の拡大は繁栄を導くが

その反対は貧困化を急がせて

闘争による奪い合いを招く

平和の糧は経済に他ならず

繁栄することが

その唯一残された最後の手段


満たされているものは

奪う必要を

一切もたない

与えることが

できるだけ
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