こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

思 い 込 み

2013-08-25 08:29:30 | Weblog
信仰をもつ

ということは

ひと

として

とても自然で

一般的

なこと


それが排他性を帯びるようになったとき

崇高な

精神性を高めるための行いが

生命の尊厳を否定する行為へと

一変する

ことがある


宗教観の違いが生む無数の対立は

これまで

多くの歴史的不幸を

生んできた

宗教戦争の名が

今に

残されているように

特定の価値を絶対視しようとする勢力が

他の勢力と相まみえる

同時多発テロは

宗教観を異にする文化が

破壊を通じて

自己の正当化を図ったことにより

政治と経済の共同の反応場に

神の名を借りて

一方的な罰

を加えようとして引き起こされた


属する立場の違いによって

その価値は

いかようにも

変化する

不安定なものを根拠とする行為が

さまざまな軋轢の原因となる


テロと呼ばれるその行為が

アメリカ人のこころを

9.11で一つにまとめ

大義のない攻撃

すなわち

イラク戦争を生み出す動機となった経緯がある

アメリカ側の正当化の理由となっていた

大量破壊兵器の存在は

自らの誤りとして否定されることとなり

その段階で

中東へ派兵されていた軍の士気は

大きく損なわれることとなった


ちょうどその頃

テロリストの側は自爆テロを主要な報復手段とし

宗派間の対立を煽って

内戦状態へと誘導し

イスラム文化圏内で

対立を煽る戦術へと切り替えていた

その結果

中東では神への奉仕が

自爆テロで完結する

と看做すことが許され

自己を犠牲とする

その意味で崇高に見える破壊活動に

率先して志願する若い信仰者の数を

増やしていた


政治と宗教が結びついたすべての時代に

文明は停滞することを余儀なくされる

信仰と宗教活動とを混同し

政治と経済を勝手に動かせる

と信じ込んできた力による文明の歴史が

未だにつづいている


アラブの春は信仰の名の下で

宗教的な活動を合理化し

それによるマツリゴトの合法化が実施された

直近の事例


成果を出してなかったエジプトの新政権を

一年で交代させる

という軍事クーデターへと発展させたケースは

いままさに

この惑星で起きている


仏教国であるミャンマーでも

急速に拡大しようとする

イスラム教信者の攻勢に危機感をもつ僧侶が

暴力的方法で

阻止しようとする事態さえ

生み出すに至っているほど

その根は深い


生命を尊重する信仰者が

宗教活動の名のもとに

最悪の破壊活動を

積極的に行う

というその行為に

正統性などある筈がない


排他的で攻撃的なすべての行為は

平和の実現を

今以て

遠ざけている

日本でも神道に基づく宗教行事が

さきの敗戦で犠牲を強いた国から

過去の反省を否定する行為

である

として

執拗な反発を買っている


中韓に対する過去の支配は

日清戦争の時代に淵源を発しており

その後

柳条湖事件をきっかけとする

満州事変を経て

日中戦争からの敗退という顛末をもたらした

その後

田中角栄による日中国交正常化が図られ

広州交易会から経済特区への市場開放が実施され

日中間に於ける財の移動が活発化するようになった


日韓関係は東アジアに於ける

最初のアウトソーシングの事例となり

日本からの委託加工貿易を経て

生産の現地化を推進し

今日の経済的発展を導いた


国家による意図的な行為となった

満州鉄道の爆破という犯罪行為が

軍部によるやらせであった

ということは

既に確定している事実


これはベトナム戦争が

反米組織にみせかたアメリカ軍艦への

意図的な攻撃で始まったその経過が

やらせであったという点で

軌を一にする同水準の犯罪行為

アメリカによる不正な誘発行動が

当時最強の軍隊を持つアメリカに

敗北を認めさせる結果へと繋がった

最初の事例となったのが

ドミノ理論を根拠とする

ベトナム戦争というものであったのだった


不正な行為は

やがて

必ず暴かれる


日本の中国大陸に於ける敗北の裏には

柳条湖での自作自演の攻撃

に対する反撃

という合理的理由を与えていた

ということが

日中戦争と

後のベトナム戦争や

イラク戦争がそうであったように

大義名分を一様に欠いていた


閣僚による靖国参拝は

過去の国家元首による謝罪を

踏みにじる行為

という認識を

毎年東アジアで強めさせている


政治が宗教をその内部に取り込んだとき

過去の経過から滲み出る軋轢が

ひときわ高まる


神を擬人化してはならない

それは法則という形で

宇宙全体を統一する

得体のしれない

なにか

それ以上のなにものでもない

いわば

端倪すべからざる存在

サムシング グレートを

人になぞらえた時から

文明の不幸が始まっている


信仰は崇高な行為だが

宗教活動はそれを

往々にして

貶めるものとなる


今おきているエジプトの民主化への混乱は

そこに宗教という衣をまとった

対抗軸が出現した段階で

民主主義の劣化を急がせるものとなった


信仰は

個人による内的な神的存在との対話

その形は千差万別であってよい

教義を権威的存在とされる者に

教わらなければ信仰が成り立たない

というものでは決してない

神は宇宙にあり

そして肉体に宿る

宇宙の創造主体が神であることから

被造物すべてに

等しく宿る

この点で

擬人化しようとすればするほど

真理から

たましい



より早く遠ざけられる


神仏は擬人化された概念に過ぎず

はやりの言葉でいえば

チャネラーに該当する

違いを明確にしているのは

イスラムの教義ただ一つ

そのことはしかし

正統性の所在を意味しない


混乱の原因は

内側にあって

外ではない

認識の誤りが齟齬の母

問題の所在を知れば

道の判断を間違えることはない

排除すべきは

己の都合による

身勝手な

その

思い込み
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