こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

不 即 不 離

2013-08-04 07:45:08 | Weblog
最大の経済大国となった

ことを誇示しようとするある国は

その直後

から

体験したことのない

所在の知れない道を

駆け下る


危機はピークアウトの直後に

粛々と訪れる

すべての国家は

歴史を彩る一般法則から

謙虚に

学ぶことができていなければならない


二桁だった経済の伸び率は

三年未満で7%台へと落ち

成長から縮退へと

そのベクトルは

短期間で

変化した


管理された状態にある統制経済というものは

指標そのものが

人為的に加工され易い

実態を反映しない数値を鵜呑みしては

ならない

真実ではない数字が

ひとり歩きするようになったとき

衰退というプロセスの門があく

自戒せよ


傍証となるいくつかの項目を点検し

そのデータを並べてみる

たったそれだけのことで

実質的な本当の数値が

物陰から

顔を出す


実態はというと

公称の五割

に満たない

水準であるという疑いが濃厚

となった


実質的な成長率は

即ち3%程度

にまで落ちている

とみなければならない

代表的な要素を項目別に抽出し

その他のデータと

推移を比較することで

真相が

ひとりでに浮上する


対外関係で既に

軟調な姿勢に転じている

という変化の事実が一方にでており

メンツに拘るという固有の文化が

窮状を率直に表沙汰にすることを避けさせた

事情の推移は

当事者自らがよく物語る


二国間関係は

ただ放置しておくだけのことで

所定

の展開を辿り

所定

の位置でやがて落ち着く

決して軽挙妄動するべきではない

臆病者が却って相手を激昂させてしまうように

誤った判断が

状況をより一層悪くする


必要以上に近寄らず

十分な距離感を保つことで

意志を伝えることは

可能


適度な距離の確保が

対象が持つ意識に覚醒を促し

認識を改めさせる経過を経て

やがて武器と化す

その変節点となる段階へと

事態は既に移った


国際経済は

市場が少し変化した

というだけで

重大な影響を広範囲に被る

世の投資勢力は

資本の損失に

ことのほか敏感であることから

還流を目指して動意づく資本は

時の経過とともに

その逃げ足を

急速に

速める


もはや後戻りすることは

できない


変化の動因を与えた国家は

その結末を

自らの身に

きちんと

引き受けなければならない


再生プロセスへの移行は

そのあとで起きること


独善の行きつく場所は

たったの一つ

それは

孤立

と呼ばれている

荒れた海辺


協調関係でなりたっている市場経済を

制御することができる



勝手に思い込んではならない 

尊大な姿勢は

苦しみを翻って与えさせる

根拠と化す


資本主義の洗礼を省略して

市場主義経済の波に乗り

利益の獲得に

ひたすら励んできた

その結果

地下資源の確保に執着せざるを得なくなり

相互間の信頼で成り立っていた両国関係を

大きく損なった

という事実を確定させた

これまでの経緯を忘却した国は

原点に立ち返り

改めて

資本の洗礼

を受けなければならない


衰退へと向かう変化は

避けがたい確定した事実

一連の経過がもつその意味を

虚心になって

悟ろうと努めない限り

大国の再興は危うい


謙虚さを失った国は

規模の大小を問わず

孤立する道を

ただ

急ぐ


偶然は必然であり

必然は偶然の結果として

繰り返し

生起する


ものの因果は

何であれ

そのサイクルから

つくられる


原因を構成した当為者が

結果を引き受けなければ

理に合わない

帳尻を合わせる舞台は

当初から用意されていた

どのような道であろうとも

歩み続けていなれば

その先を目指すことはできず

目的の場所へは

永遠に

近づけない


窮状を見て尚放置しておく

ということも

時には

必要なことなのだ

自覚なき者に対する安易な接近は

相互の便益に

決して寄与しない

変化した現状に対する国民相互の

180度異なった自覚こそが

まさしく道のしるべ


謙虚な国家は生き残り

尊大な国家は滅亡する

文明の歴史は

それらの記録で満ちている
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