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こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

現 実 認 識

2012-10-21 08:31:34 | Weblog
電力九社はこの冬

節電を求めない方針で

一致した

原発を再起動させなくても

必要な電力を確保できることが

わかった

からである


節電は電力会社にとって

量的に同一の売上金額の低下

となって

経営を圧迫するものとなる

消費者が節電していながらも

発電所では化石燃料の消費を

まったく減らせない

という仕組みで交流送電が成り立っているからである


交流電流は周波数を維持することで

電流となることが許される

その本質的なことが

電気を貯めておけないものにしていたのだった

発電した電気は

すべて

使ってしまわなければならない

使い残した電力は

ただ単に

地底へと消え去ることしか

できない

フクシマの後公開されるようになった

「使用率」とは

節電で余らせた電力の「不使用率」を

同時に明確にする

という皮肉な結果を

業界にもたらした

有効利用された電力と

無為に捨てられた電力との

比が

明瞭な陰影のかたちとなって

くっきりと映し出されていた


周波数とは発電機に貼り付けられている磁石の

N極とS極とが

一定の間隔で

入れ替わるその周期のこと

50ヘルツの交流電流は

毎秒50回

S極とN極とのあいだで

磁場変化の発生を維持させることにより

安定した周波数をもつ交流電流を

生み出すことがうまくできている

このことは発電機の回転数を

いついかなる時でも

安定に維持していなければならない

という制約が交流送電にはある

という意味になる


節電しても発電所では

発電機の回転数を

勝手に減らすことができない

消費量の変化を意味する負荷変動で

発電所にかかっているその負担を

減らすことはできない


消費者がどんなに節電したとしても

発電所では安定した廻転

という磁場変化を

常時

維持し続けていなければならない

省エネ節電をどんなに推し進めていったところで

それは捨てる電流をただ増やす

だけのことでしかなくなっている


一向に減らない二酸化炭素が

大気中のその濃度を

340ppmから

400ppmへと

観測地点すべてに於いて

京都会議の年から

一貫して増やし続けていた


国は1kwhの発電に必要な化石燃料から

節電で減らしたことになっている電力が

毎時0.34kgCOという単位で

減ったと看做すことにより

二酸化炭素の発生量を減らすことができた

と強弁している

それを可能にする裏付けのない法律を

予めつくっておいたという事実が

節電が温暖化防止に有効だ

とする誤った認識を国民に植え付けている


温暖化対策から実効を取り去っていたものとは

節電で二酸化炭素が減らせる

とした認識の誤り

そのものであったのだった

この事実は変圧器の仕組みを知ればよくわかる

本項目のlogの中には

そのときに書かれた内容の記録が

タイムスタンプつきで

残されている


交流電流の場合

節電に化石燃料の消費を減らす効果は

まったくない

自然エネルギーについても

また同じ

外部電源からの流入電流は

電流同士の衝突を生まずにはおかない

メガソーラーの電力が

どの地域で活用されているのか

どのようにして連携を保っているのか

という項目について

具体的な情報が開示されたことは

一度もなかった


出力変動のある電源を

周波数変動を起こさずに

安定供給する技術は

地球上に存在したことがない

自然エネルギーは直流出力であり

電力会社の発電所では

交流を選択的に出力している

周波数を調整するためには

複数の余分な機器の関与が

絶対的に必要なのだ

二次電池とインバータの関与を

メガソーラーで確かめた形跡は

どこにもない

風力発電でもおなじこと

周波数調整を

直接行うためのデバイスは

かつて確認されたことがない


発電機があれば

電力が賄える

ということは

つまり

できない


直流の電源で

交流を条件とする電気製品を動かすことは

不可能

電気抵抗で点灯するタイプの電灯だけが

そのまま単純に使えるだけなのだ


交流の高圧長距離送電という方法では

省エネと節電で

化石燃料を節約することは

本質的にできないことだった

再生可能エネルギーにも

同じことがそっくり当てはまる

使えない電流は

捨てる以外に方法がない


電力会社が買いとっているからといって

それがエネルギーとして役立っている

ということにはならない

それが事実であるとする証明を

これまで確かめたことが

一例もない


電力会社は

ただ買い取っているだけであり

発生した損失を埋め合わせるために

太陽電池の恩恵を受けていない

一般の家庭にまで

電気料金の値上げするよう

求める次第となったのだった

その上

今月から

環境税が更に上乗せされた


真実を知らないものが

法律を作ると

効果のない対策を続けて

資本を無駄に浪費するだけという

実に粗末な結果を招く


そのことが失われた20年

という愚かさの見本となる時代を産み落とし

その短い期間に

200兆円に過ぎなかった国の債務を

五倍の1000兆円以上へと引き上げていた


国の借金は国会が国民に与えたもの

国民が真相を察知する時代がくれば

国会から迷妄は消え去る


指導体制が正しい判断を下すとき

国は繁栄へと向かって歩みだすだろう

不正な判断を握りしめているとき

国は劣化を極めるための下り坂を

駆けくだる


現状をどう見るかによって

国の将来が占える

政治家は有能なのだが

判断能力の使い方に

未解決の課題を残していた


健全な判断は

真相を知ることからはじまる

誤った情報を根拠に

法律を策定すると

国が危殆に瀕するようになる

現状はその証拠


過去の経過から

何を学んできたのか

を知ることによって

国の繁栄と

国民のしあわせとが

手を携えて

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