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こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

制 度 欠 陥

2012-04-08 10:04:10 | Weblog
あらゆるシステムは

解決すべき何らかの課題を

内包する


都度

改善を繰り返していくことによって

より合理的な組み立て方へと

一歩ずつ改めていくことで

進化するような仕組みになっている

完成度を高めていったシステムは

その結果として洗練性を身につける


優れた制度には高い合理性が宿る

それは美しさをさえ伝えてくる

未完成なシステムには

欠陥が放置されたままになっている

問題が現実として浮上してくるまで

解決すべき課題の存在に

誰ひとり

気づかない


たとえば

フクシマでは安全だとされていた原発が

水素爆発を起こし

密閉状態にあった建屋から

放射性物質が大気中へと大量に拡散する

という あってはならない事故を生み出した

原子力発電というシステムは

冷却系の破壊により

メルトダウンまで簡単に引き起こすものなのだ


原発が危険なシステムである

という事実をよく承知していながら

安全性の確保を超越して

休止していた原発の再稼働

を急がせている政治システムには

数え切れないほどの欠陥が潜んでいる

当事者が問題意識を持たないと

このシステムを改善することは不可能

直接の利害関係にあるサブシステムである官僚制は

身につけた前例主義から離れられず

当面の課題さえ解決することができなくなっている


己にとって不利益となる変化を

決して導こうとしないのが

この保守化を目指すようになった

サブシステムの成員すべて


深層の保身意識が

保守を成り立たせている

ここにある根深い欠陥こそが

原子力発電システムの推進に寄与し

原発の破壊をこの度ついに導いた

その復活を実施するための条件づけを

急がせる経過が政府内部に作られていた

慎重な対応が必要なときに

拙速に傾いたその思惑の拙さが

制度欠陥を

結果として温存させる


劣化し続ける政府と国会とが

国のこの現状を生み出した

止まらない温暖化は

対策の誤りが原因となり

その進行を一層早めさせている

また

経済システムに潜むその欠陥を見なければ

メカニズムに潜む課題を知ることはもとよりできない


交流送電システムがもつ特徴を善用すれば

電力不足など

おきない

電気を増やして使うシステムを

一部だけでなく

全面的に採用するだけのことで

化石燃料の消費を減らしながら

電力を増幅するシステムを構築することは

十分に可能


電信柱を繋いでいる配電系統がやっていることを

鉄塔を繋いでいる送電系統でも実施する

というだけのこと

二種類の周波数が壁となっている事態を

統合するシステムへと切り替えると

電力の融通が問題なくできるようになる

電気製品の内部回路は直流になっている

この段階で周波数は意味を持たない

送電する側の都合が周波数を必要条件としただけのこと

電気製品の内部回路に於いては

周波数の違いは問題であることをやめている


送配電システムのあり方が

電力輸送の自由度を狭めている

周波数を統一するのに大きな困難などはない

保守化した制度を改めるのは

容易にできる


60ヘルツの周波数は 

50ヘルツのそれよりも

磁場変化の量が大きい

起電力が高い方を採用するのが

合理的な選択


毎秒50回転する発電機を

毎分3600回転させるだけでよい

10%程度の誤差は

許容範囲

決してやれないことはない


国の意思決定機関である国会は

国民の支持で成り立っている

国会が劣化したとき

その影響を受けるのは

選挙した側の国民なのだ

数の論理が判定基準である制度は

多数派がいだく認識のマスが支配する

マジョリティが誤った判断を握りしめている国からは

健全性が緩慢に失われていく

民主主義という名のシステムに潜む欠陥を

総点検することから

まず

手を着けるべきだろう


基準となるものの正しさが立証されていなければ

判断の正当性は

何一つ保証されない

愚か者がどれほどたくさん寄り集まってみたところで

それは愚かさをかけ算することに同じ

現状を再確認するために

手懸りとなるものをたぐっていくと

未知の地平が展ける場所へと

辿り着く
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