goo blog サービス終了のお知らせ 

こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

最 善 の 道

2011-07-24 08:20:49 | Weblog
核分裂反応で生み出させたその熱を

蒸気発電に利用する原発は

3・11の大津波で

冷却系を維持するための電源用の燃料タンクを失い

熱暴走を引き起こし

自ら有害な放射線源と化した

当初

予測されていなかった水素爆発が起きたことによって

メルトダウンへと至る反応が急速に進み

結果として放射線を飛散させる

というあってはならない人的災害を発生させた

メルトダウンが先で水素爆発はその結果

という可能性のほうが高いのだが

経過を伝える情報では

その反対になっている


自然災害が

科学技術を過信していた人類の浅知恵を

人災として証明することとなった

甚大な被害を与えるという不幸な顛末が

ただ残された


水素爆発を引き起こしたメカニズムを

合理的に説明した第三者機関は

まだ ない

水素爆発は物理反応であって

化学反応の結果ではない

その根拠となる理論が特定された事実はなく

当事者である電力会社からの一方的な説明を

報道機関はそのまま

補足説明抜きで

間接的に伝えていた


原発の有害性が実際に証明された以上

その同じ方法を今後も続けていてはなるまい

どのような差し迫った事情があるにせよ

筋 は スジ

譲歩する余地などある筈もない

交流送電には

幸いなことに

電力を増幅する仕組みが本来備わっている

発電所を建設するのは

たった一つだけでも

よかったのだ

電力の増幅を可能にする仕組みが一部で導入されている

それと同じ方法を上流で採用すれば

一つの電源で

複数の誘導電流を生み出すことはできていた


発電と送電とは

共に誘導法則で成り立っている

電流を誘導するための磁場変化を維持するには

高圧側のコイルに励磁するための電流を

安定した状態で流し続けてやればよい

誘導電流は

励磁コイルの数の分だけ

どこにでも発生させることができるもの


高圧側を流れる励磁電流を

繰り返し再利用するというだけのことなので

技術的な課題など

まったくない


この方法を国民が知れば

電力コストを大きく引き下げられることに気付く

そうなったのでは経営上の旨みが消えるだけでなく

国策である原発の推進に合理性を欠くことになる

電力の受給が逼迫していないのであれば

原発を建設するその最大の理由は

消える


県単位で誘導電源を設置し

それを励磁電流として活用することによっても

そこから誘導電流を増幅しながら

自在に取り出すことができる

変圧を実行する過程では

励磁電流を必ず接地させておかなければならない

最も低い電位が設定されていない場合

誘導電流を最大化した状態で取り出すことができない


励磁コイルを複数置けば

誘導できる電流はその数の分だけ

単純に増加する

誘導損失は 2%


電力供給事業は

地方自治体が担当するのがベター

単一の電源で電流を分岐させていく仕組みは

原発の建設を不要なものにしていたはずだ


配電系統は既に完璧な状態で整備されている

誘導電源を需要地近傍に設定するだけのことで

捨てていた励磁電流を再利用する道がたちまち開ける

誘導電流を需要地で

自在に増幅していくことが

できるようになっていた


末端の変電所に独立した誘導電源を置けば

長距離高圧送電を行っていなければならない理由は消える

電気エネルギーを量的に規定するものは

発電機の能力などではない

電源の出力を安定させておくためには

化石燃料の消費は当面必要なのだが

その量を大幅に減らす効果は得られる

電力を増幅する仕組みを知れば

資源を求めないエネルギーシステムの姿がみえてくる


交流送電には電力を増やして使う方法が隠されていた

その仕組みを配電系統で応用展開していくと

地域単位で独立した電源系を組む方法へと至る


地下資源の消費を減らして

消費電力を拡大するなどということは

十分に可能であった

原発などの建設は固より不要

兵器に転用することができる核資源をもつことが

国の安全保障に資する

という勝手な思い込みを為政者が抱いたことにより

国による原発推進政策を

電力業界に推し進めさせることとなったのだった


この方法は効率的であるように見えたとしても

決して合理的なものではない

これから登場することになる未来型のエネルギーは

一切の資源を不要とする

磁束磁場だけがあればよい

電気エネルギーはそこから制限なく

取り出して使える


経過措置として使うだけなら

電磁誘導型の電力増幅システムは有効であろう

だが それは最終モデルにはなり得ない

もっと合理的な方法があるからだ

資本を無駄にするエネルギーであることを

よくよく承知の上で

暫定的に導入する覚悟があれば

誘導電源型のエネルギーモデルでも

一定期間役に立つ


究極のエネルギーシステムは

既に用意されているものが別にある

誘導法則を洗練させていくと

その方法が浮上する

交流送電が誘導法則で成り立っていることを確認する

ということが

効果のない温暖化対策を続けてきた愚かさを

世界中に悟らせる

そのステップを省くことはできない

認識の誤りを生み出させているその根源に気付かないと

類似の誤謬をこれから先も繰り返す

最善の道が近い道

とは

限らない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする