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こ と の 端

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危 急 存 亡

2011-07-17 08:13:57 | Weblog
人類がいま

最も急いで解決しなければならないことは

言うまでもなく

温室効果ガスの削減であろう

文明がやってきたすべての温暖化防止対策は

そのどれもが

所期の結果を引き出していなかった


採用したその方法が誤っていたからだ

最大の要因は電気エネルギーの分野

その次が

内燃機関を動かすための移動体用の

運動エネルギー

これら二種類のエネルギーを取り出すために

熱エネルギーが共通に用いられていた


熱エネルギーは化石燃料を燃やすことで得られる

石油や天然ガスなどの地下資源が

大気中の酸素と反応することによって

熱と各種の酸素化合物を生み出している

熱エネルギーは工業炉などでもそのまま直接利用され

店舗や家庭での熱源としても

広く一般に使われている


電流を発生させるためには

発電機を回す運動エネルギー用の蒸気圧が必要であり

移動するためには

内燃機関のピストンを動かすためのガソリンが

燃料として必要なのだ


発電機には

回転運動を維持していることが常時求められており

移動体には

ピストンの直線運動を円運動へと変える仕組みが不可欠であった


磁場から電流を誘導するには

磁場を変化させているための運動エネルギーの

安定化が

絶対的に欠かせない

自動車を運転するには

エンジンで燃やすための燃料と空気の関与が

共通の条件となっている

熱エネルギーが運動エネルギーを与えるための基本であった

だが

ある方法を採用すると

最初に電気エネルギーを生み出すことが可能となり

その電源システムを上流に置くことにより

そこから

熱エネルギーと運動エネルギーを

任意かつ自在に

十分取り出すことができるようになる


地下資源に頼らなくても

電気エネルギーを

安定的

かつ

合理的



取り出す術が見えないところに埋もれていた


従来の認識では

エネルギー資源を燃やさない限り

熱エネルギーを得ることはできず

当然ながら

電気エネルギーも生み出せない

という理解が広く成り立っていた

この常識は

やがて呆気なく覆ることになる


電流を発生させるには

磁束密度が与える磁場を

なんらかの形で変化させてやればよい

高額な装備に頼らなくても

電気エネルギーを取り出す道は

しっかりと残されていた


円滑な磁場変化を常に維持しておくために

合理的な方法で

運動エネルギーを関与させてやると

投入エネルギーより多くの出力が

引き出せるようになる

エネルギーを複合させて効率化する方式であるために

保存則を破らない


効果が確認されていない既存の温暖化防止対策を踏襲しているうちは

問題の所在はボカされたままとなり

実効を引き出すことは永遠にできない

この現状すら文明はまったく理解していなかった


低廉なエネルギー創出法に気がつけば

エネルギーコストを引き下げることができるようになり

その結果

経済問題の多くが

雲散霧消することになる


地下資源を買うためにドルを手当てする必要がなくなれば

ローカル通貨をドル資本に渡す義務は消え

ドルの流通量は時代とともに低下する

ドルに備わる過剰流動性も消え

欲しくもないローカル通貨を抱え込んだドル資本は

ローカル資産をその国の市場で運用する必然性を失い

そこから利益を導出して

投資家へとより多く還元する義務からも解放される

FX市場はその役割を確実に縮小する


地下資源を必要とする国は

ドルを調達して

輸入代金を決済しなければならない

ドルと引き換えに譲渡したローカル通貨は

投資先がその国にない場合

当該国の資産を買収して換金を急ぐような経過をとる

結果として

貧しい国から先に貧困化を募らせていったのだった

これが

70年代後半頃から

南北問題を生み出させるようになったメカニズム

の正体


日本の場合

投資するための市場は当初不動産分野であったが

それがバブル経済へと発展し

歯止めが効かなくなったことから

不動産融資に関する総量規制を導入させた

それは

バブル経済を破裂させ

失われた20年へと至る稚拙な顛末を生み出した


土地への投資が収益に結び付かなくなったドル資本は

その後企業買収へと転じて

ドルと交換に得た円を

国内市場で運用するための第二段階へと変容させた

その代表的な存在となったのが

ホリエモン


次善の策であったものが

検察により潰えてしまったことから

国際金融資本(所謂ドル資本)は

抱え込んだ円資本の通貨価値を高めて

ドル安効果を同時に推進する第三の段階へと遷移した


国内市場に活性があるうちは

ドルはその国の通貨を得て

投資行為を拡大するための手段として使われる

理由のない円高と減衰しない更新の連鎖は

このようにして過剰流動性を始末する一助として

ドル資本によって生み落とされたものなのだ

円が高くなればなるほど

政府日銀は市場介入せざるを得なくなり

円を安売りして獲得したドルで

米国の長期債を買わざるを得なくなっていく


ドル安政策はドルの通貨価値を引き下げて

アメリカの防衛産業に陳腐化した兵器を輸出させ易くする

原油相場を高騰させれば

ドルの需要は増加し

その供給を抑制すれば

ドルの通貨価値は任意の水準にまで簡単に高まる


そんなことをドルショック以降

試行錯誤しながらやり続けてきた米政権は

イラク戦争で使う戦費を調達するために

原油相場を五年の長期にわたって

高値へと誘導し続けただけでなく

大量に供給したドルを回収し

国内市場の育成へと繋げる義務を募らせた

その市場のことを

サブプライムローンと呼んでいた

そこで発生したデフォルトの規模があまりにも巨大だったために

世界はG20を急遽創設して

ドル経済圏が受けるダメージを軽減させた


米議会は今年

イラク戦争が始まった年の8月に撤廃した公債発行の上限を

再び設定する法案を可決した

これによりアメリカが債務不履行に陥る可能性が認識され

債券の格付け機関は

米国債にたいしてマイナスの評価を与える準備作業へと入った

日本の国会では

アメリカのドル安政策を無批判に受け入れていたために

歴代の自民党政権が

禁止されていた公債発行を可能にするために

毎年公債特例法案を成立させ

債務残高を徒に膨らませる一方という経過を生み出していた

その総額が1000兆円に迫っていることは

夙に報道が繰り返し伝えている通り


資源を消費しない未来型のエネルギー創出法の登場は

地球環境を復元するだけでなく

国際経済が自ら引き寄せた債務超過の一般化と

貧困の蔓延を防遏する効果を発揮するものとなる


ドルが生み出した各種の不均衡状態をなくしながら

エネルギーコストの低下による繁栄を導けば

恒久平和の実現は 大いに近づく
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