創価学会・公明党が日本を亡ぼす

  政教一体で憲法(20条・89条)違反だ!-打首獄門・所払い(=解散)せよ!

闇の帝王・山崎正友 -9

2016-01-29 10:13:01 | Weblog

私は山崎正友を詐欺罪から救った! -- 2002/05
   --アウトローが明かす巨額“手形詐欺”事件の真実--
    -------(前回、82P迄)--以下、本文--

《4》 融通手形
 手形事件となるような手形利用法の一つの手口に、「融通手形」=「融手」と呼ばれる方法がある。この「融手」は手形法で禁止されている。
 融手は、なんら正規の商行為がないのに資金繰りを目的として振り出された手形で、これを正規の商業手形と偽り、銀行等の金融機関を騙して割引現金化する。商業手形だと騙すことは犯罪となる。
 この場合でも振り出し確認が行われる。そのため振出人と気脈を通じ、振り出し確認があった場合、正常な商取り引きを装つて偽りの解答をさせる。
 融手は、振出人と受取人との間の手形用紙の貸し借りにすぎず、振出人は受取人に対してなんらかの条件を付けるのが普通である。
 受取人が現金化できた場合には、その一部を謝礼として振出人に渡すとか、半分ずつ使い分けるとか、支払い期日までには必ずその資金を返済するという約束をする。あるいは手形そのものを引き上げるという約束のもとで借りる。
 しかし、振出人は、その支払い期日までに資金の返済がなされてこなかった場合、振出人の自己責任で決済資金を調達し、決済しなければならない。万一、その資金の都合がつかない場合は不渡り事故を起こすことになり、非常に不利な立場になる。
 したがって、よほどの事情がない限り、このような融通手形は振り出さない。だから、融手を振り出す場合は、振出人も受取人も互いに資金繰りを図るために、双方が融通し合つて振り出すことが多い。それゆえに、融通手形と称される。
 この場合、お互いが支払い期日までに資金を調達して决済すればすむことであるが、なかなかそうはいかない。お互いが資金繰りに窮して振り出すような手形が、まともに決済されることは難しく、双方が互いに倒産することを覚悟して振り出すのが通例である。
 したがって、このような融通手形は事故手形(不渡り事故)となることが非常に多い。
 このように最初から決済できないことがわかつていながら振り出す融手のことを、特に「バーター手形」と呼ぶ。
 一般に優良とされる企業は、間違ってもこのような融通手形を振り出すことは絶対にしない。

《5》 売り手形=買い手形
 これは文字通り約束手形の売買である。この場合、手形を買う人がいるから売る人がいる、と言われるが、手形の売買は法によって禁じられている。したがって、手形の売買行為自体がすでに犯罪である。
 山崎は口座屋から買い付けた「売り手形」を多用していた。この売り手形がどのようにして売り出されるのかを紹介しょう。
 売り手形は、大きく分けて二通りの仕組みから成り立つている。その起点として、「口座屋」と呼ばれる売り手形専門の詐欺師がいる。この詐欺師たちは、始めから手形を売ることを目的に法人(一般的には株式会社)を設立する。
 その場合、多くの業種別の会社を、数杜同時に設立する。そして、これらの会社名義で銀行等の金融機閲に当座預金の口座を設け、各々の口座を通じて作為的に大きな資金を、何度も何度も繰り返して通過させる。
 このような偽装行為を頻繁に行い、さらに大口の預金をするなど、金融機関の信用を高めるためにありとあらゆる方法を用いて、短くて二、三年、時には数年間をかけて、この法人の信用を育て上げる。
 その後、手形用紙の発行を願い出て発行させる。そして、さらに口座の信用を高めるために各会社の手形の振り出しを作為的に、かつ高額な金額でできるだけ長期に渡り繰り返し行う。また振り出し枚数もできるだけ多くして、作為的に決済を行い、これらの法人の振り出した手形そのものの信用を得るのである。
 一方、口座屋は、この間にできるだけ多くの手形用紙を発行させ、一枚でも多く蓄積しておく。もちろん、後でその一枚一枚を売るためである。その際、当然のことながら信用の高さが売る手形の価格にかかわってくる。
 また、「売り会社」というのもある。
 口座屋は、これと同様の手口で会社を設立して取引銀行に当座預金の口座を開き、この会社を当座付き会社として、手形用紙や小切手帳にゴム印の社判や代表者の実印等をつけて、会社を丸ごと売却する。
 この会社を買った人物が振り出す手形は、自己振り出し手形として、正規な手形としての扱いを受けられるのがメリットとなる。
 山崎は、シーホースの衛星会社の中に、この売り会社を含ませて手形を乱発していた。
 ここまでが、「売り手形」が生まれるまでの仕組みである。
 次に、この売り手形を利用して、どのように犯罪を実行するかを述べてみる。これが売り手形に関するもう一つの仕組みである。
 買い手形と呼ばれるものかあるが、これは売り手形を買い付け、買った手形を正規の商行為で得た手形と偽って回し手形として悪用し、商品の取り込み詐欺や割引換金の方法で金品を詐取する道具として利用するものだ。
 口座屋が売る売り手形には、手形の振り出し条件が規定されている。普通、口座屋は手形を売り渡す時に、支払い期日を必ず記載する。
 通常は、三力月以上に設定し、明記している。理由は、購入者が勝手に短期間での支払い期日を記載した場合、その支払い期日で百パーセント不渡り事故となり、一度不渡りとなった場合、残りの手形が売れなくなるからだ。
 なお、その他の必要記載事項も当然記載されるが、金額は空欄のまま売り渡されることもある。したがって、手形を購入した者が勝手に空欄に金額を書き入れることができる。
 売り手形は、普通、一枚数千円から高くても十数万円で購入することができる。その手形の金額に応じた印紙を貼れば、数百万、数千万、場合によっては数億円の金額に化けることになる。
 売り手形の購入者は、手形を回し手形として第三者に回す。その際、回し手形で支払うことを相手に承諾させるためには、この手形の信用がポイントになる。
 そこで口座屋たちは、上手に仕立てた会社の信用を育て上げることに懸命になるのである。
 さらに、この回し手形を受け取る側は、この手形が正規の商行為で振り出された手形か融通手形か、または盗品(パクリ手形)かを判断するために、手形の振出人に振り出し確認を行う。
 口座屋である手形の売人はこの確認に対して、「間違いなく商手(商業手形)として振り出した」と返事をする。この偽りの回答をすることが売り手形の価格であり、また、この回答の信用が売り手形の価値となる。

《6》 会社整理屋
 つぎに、「会社整理屋」を名乗る詐欺師の「売り手形」の手口を紹介する。
 詐欺師は倒産間近の企業に乗り込み、一時的に倒産を遅らせる。
 そのため、倒産を引きのばす資金を用立てることから仕事を始める。そして倒産を遅れさせている期間中に、この企業の過去の信用を利用して、手形を使って取り込み詐欺を行うほか、手形を乱発して売り手形として売りまくるなど、いわゆる火事場泥棒的犯行をるのである。
 通常、企業の倒産の場合、経営者のほとんどが裸同然となっている。
 営々と会社を築き上げてきた事業主が倒産するまでには、すべての資産を注ぎ込み、自宅を担保に取られ、親類縁者にも借財が残り、多くの債権者に迷惑をかけ、家族の離散や自殺やら、一家心中をも考えざるを得ない状況に追い込まれている。
 このような状況を悪用して付け込み、甘言を持って事業主を誘い込んで債権者を騙し、最終的には事業主までも騙し、手形はおろか、ありとあらゆる資産を売り払って上前を懐に入れるわけだ。
 しかし、詐欺師たちが逮捕されることはまれである。手形は倒産した事業主の名義のまま振り出し、この詐欺師たちの名前はどのような場面にも登場することがないからだ。
 また、事業主自体も詐欺師と組み(謀議、共犯)、一時的にも懐を肥やしているため、踊らされたと警察に訴えることができないこともある。
 山崎がシーホースを舞台に計画した取り込み詐欺も、まつたくこの手口であった。
山崎が犯罪に使用した手形の種類は「売り手形」が一番多く、次に「融通手形」や「バーター手形」が多く使われた。
 正規に商った場合、現金で仕入れるか手形で仕入れるか、いずれにしても実際に資金を支払わなければならない。
 しかし、売り手形を買って振り出すなら、手形は一枚幾らの世界であり、資金はほんのわずかですむ。また、その他の経費もまったくかからない。売り手形を、正規の商手(商業手形)として銀行を騙すことさえできれば、それでよいのである。
 この手形が不渡りになるまでの間は、買い手形で換金した資金は自由に使うことができた。また、これらの手形が不渡りとなった時、その手形と差し替えるため、さらに買い集めた売り手形を使用すれば、それですむ。
 その操り返しであったため、山崎は多くの「売り手形」を使用することとなった。
       ---------(90P)-------つづく--

 

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