ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

今頃、録画DVDで鑑賞 「Keiko」 1979年公開

2021年02月19日 | 映画の光と影
今頃、録画DVDで鑑賞 「Keiko」 1979年公開

当時見た記憶があって、すごくおもしろいと思いましたが、諸手を挙げて大絶賛というには、その時とまどいがありました。なぜなら、こんなドキュメンタリータッチで、若者を扱った映画を見た事がなかったので、これをどう受け止めればいいか私自身がわかっていなかったからです。それをはっきりとさせるためにも、この映画をもう一度見る必要がありました。40年ぶりに見て、あれこんなにつまらない映画だっけ?と何度も見るのをやめようと思いましたが、同僚のカズヨ(きたむらあきこ)が出て来てから、どんどん面白くなってきて、最後はかなりの感動でした。夏から冬にかけて街の風景がどんどん変わっていきます。それにつれて、出演者達のファッションも変わっていきます。そんな服装なんて、当時は何の興味もなかったのですが、40年たって見ると、懐かしいファッションだし、今見ても素敵です。これまで「青春映画」って、例えば有名な俳優を使って、激しい会話をさせて、ドキドキするようなアクションを交えてというふうに作られるものだ、と思い込んでいた自分に、冷や水を浴びせかけた映画でした。40年たった今見ても、既存の青春映画とは一線を期す、存在価値のあるすばらしい青春映画だと思います。