ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

舞台61「ヘビー・ゲージ」 クラクラプロデュースVol.6 赤坂レッドシアター

2011年10月19日 | そんなご舞台な2011
舞台61「ヘビー・ゲージ」 クラクラプロデュースVol.6 赤坂レッドシアター

いやー、おもしろかった。さすが、中島淳彦さんでした。この前、新劇の限界について考えた事があったけど、この舞台は全くそれを感じさせませんでした。それは、側にいるのに気がつかないフリ、聞こえるはずなのに、聞こえないフリといった、暗黙のルールです。それをみじんも感じさせない「今」の演劇でした。その中でもいい味出していたのが「津村知与支」クン。今まで見た彼の中で傑作「ゼブラ」につぐ出来でしたね。あと、おもしろかったのは、栗田桃子さん。彼女は文学座員であり、あの暗黙のルールにどっぷりつかっているはずです。正直、あんなふうに日常しゃべらないだろう、あんなにカツゼツよく話さないだろうと思いながらも、彼女の魅力に参ってしまいました。彼女はいい。それでもよかった。彼女だけが、違うしゃべり方でしたが、それもアリかなと思わせるほどステキでした。これが、全員そうだったら、ちょっと違ったかもしれませんが(笑)
しかしながら、空席が目立ちました。こんなおもしろい舞台なのに、なんで・・・チラシはどの劇場にも配布されていて、努力はされているようでした。しかし、現実は満員ではないのです。マスコミや演劇好きの映画関係者に、コンタクトされているのでしょうか。客層も年齢層が高く、若い人達へのアピールが足りないように感じました。これは製作者側の問題として、「中島淳彦」というネームに安心しきってないか、そんな不安感を持ちました。厳しい意見ですが、こんなおもしろい舞台を、もっと見て欲しいという願いですから、お許しくださいね。23日(日)までやってますから、ぜひ、見に行ってください。

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