ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

実相寺監督の事

2006年12月04日 | こらむ
実相寺監督が亡くなりました。69才でした。今日、告別式に行って来ました。お顔を見る事は出来なかった事がとても残念です。実相寺監督とは、TVの2時間ドラマ「火曜サスペンス劇場・青い沼の女」という番組で、助監督のサードとしてつきました。山本陽子さん主演でした。撮影中に山本さんが「私のアップ全然ないのよぉ」と笑っておっしゃった事を、よく覚えています。セットに作った沼に、私はよく浸かってカチンコを打ちました。実相寺監督のいる赤坂の「コダイ」という事務所に行くと、監督は必ず「持ってきた?」と聞きます。それは、当時電話ボックスに張られた「ピンクチラシ」なんです。監督は、都内にあるピンクチラシを収集コレクションしていたのです。我々スタッフは、事務所に行くたびに、「これはどこそこで見つけた物です」と監督にうやうやしく差し出しました。監督は「おう、これはめずらしい。初めて見る奴だ」と御機嫌になります。本当に変わってました(^_^;)もう20年近く前の事です。山本陽子さんから、差し入れされた夜食の「ピザ」がおいしかった事も、忘れられません。それまでチーズが嫌いだった私は、深夜食の「ピザ」をその時初めて食べました。お腹が空いていたのです。以来、私はピザを食べられるようになりました。山本陽子さんに、感謝です。そんな、いろんな事がありました。御冥福をお祈り致します。実は来年、実相寺監督ゆかりの作品をやる事になりました。