ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

『頭の中の消しゴム』

2006年01月13日 | 映画の光と影
『頭の中の消しゴム』
なんてアップが多い映画なんだろう。そのどこに意味があるのだろう。アップが多いという事で、統一された撮影スタイルだけど、それが効果的だと思い至ったシーンはなかったなぁ。一見よくできた話ではあるけれど、よく考えると、御都合主義的なシーンも多い。医者のあの告知は無茶だと思うし、その医者の妻が同じ病気で死んでいるとか、出来すぎだし。かつての恋人が家を訪ねて来たとき、すべてを知っているかのように殴りかかる主人公は、とても無理がある。第一、なぐられた方が、かつての恋人といつ知ったんだろう、などなど。数えたらきりがない。でも、周囲の人達は泣いている・・・なぜ???私は不感症なのだろうか???あまりに感情にうったえかけてくる映画には、私は品性を感じない。でも、ラブストーリーの王道で、見事にまとめる力量はたいしたものです。