14日間に亘る大相撲の話題は、この「なんアラ」ブログのどこかで取り上げるのが常であるが、今回の九州場所は、それをしないで千秋楽まで来てしまった。
横綱照ノ富士の休場が続いていることと、横綱・大関陣の大半がモンゴル出身者であることで、もう一つ盛り上がりに欠けている場所が続いている。
今回も、優勝は、モンゴル出身の大関霧島に落ち着いた。
一方、優勝こそ逃した若手二人に注目している。
一人は、秋場所で、優勝決定戦まで残った、前頭8枚目の静岡県出身の熱海富士である。
今場所も、最後まで優勝争いをして、それなりにこの九州場所を盛り上げてくれた。
来場所の三役が期待されるところであるが、4番手位なので、ちょっと厳しいが相撲の内容が若手らしい清々しい取り口が続いているし、何よりも精神的に強いものを持っていて、来年中には一気に三役入り・大関まで上り詰めるまで躍進することが期待できる。
もう一人は、十両で、こちらも決定戦で優勝を逃したが、来場所の新入幕が確実視されている大の里で、何と言っても、体格に恵まれているが、まだ丁髷が結えない位の若手で、相撲内容が粗削りで、この辺を稽古でクリアーしていくと、こちらも、一気に三役入りも夢では無さそうである。
いずれにしても、稀勢の里以来の国産横綱が嘱望される相撲界である。