公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

温度差が大きいな

2005-12-19 02:55:36 | 競艇

特殊法人等改革推進本部参与会議、つまり「参与会議」の議事録を見ているんだけど、競艇に対してかなり「甘い」と言わざるを得ない内容となっている。

例えば第42回。競艇に対する内容はたったこれだけ。

『交付金制度の見直し議論の際には、まずは、施行者自らが努力をするように、各施行者に対する指導をお願いしたい。 』

ところが全競労のホームページを見ると、交付金の問題については早急かつ深刻な問題と受け止められており、既に1県22市町議会で採択されている。

確かに施行者の自浄努力は必要とはいえ、公営競技の衰退基調に競艇も飲み込まれているという事実は一緒。なのにどうして競艇だけは交付金の引き下げ一つ「許されない」のか?という「怒りの声」が出ても仕方あるまい。

前にも述べたとおり、桐生市が発端となった競艇の交付金引き下げ問題だが、今や23の自治体にまで拡大している事実を認めないとなると、本当にこれも前言ったように、一つやめるところがでると、瞬く間に撤退施行者が出かねないのが今の競艇の現状ではないのか。

桐生競艇の場合は何とかもう一つの施行者である阿左美水園にて一本化できたからいいようなものの、施設会社の関東開発などから撤退した際の補償金の賠償請求をされたにもかかわらずその後桐生市は競艇のみならず、公営競技そのものの廃止も決めている。

一方で、ならば全国モーターボート連合会競走会に主催者を一本化させよ、という話は参与会議の議事録からは出ていない。

ということは競艇は「今のままで十分だ」ということなのか?

競艇については過去に何度となく

「内部改革をせよ」

と言ってきたが、そんな気配はいまだ微塵も感じられないし、はっきりいって「わが道」を行く団体なんでそれでいいのならば別に構わないわけだが、客は果たしてそれで満足しているのか?

しかも今の競艇の動きといえばナイターをやればそれで客が満足するというような風潮。でも、こんなクソ寒い時期にナイターなんて客は本当に喜んでいるのか?という疑問の声さえ上がっているわけであり、目先の売り上げだけしか見えていないという批判の声と取れなくないか。

また、5月に改正したプロペラの厚み規制について、選手間で格差が生じているという話が日刊スポーツ(大阪)の「競艇マンダラ」に載っていた。そんなことが原因とはいえないのかもしれないが、ここ最近の2SG大会は客はまず辟易してしまうイン逃げのオンパレード状態。1コース取れれば勝てるが、そうでなければ勝てないなどという、2年前に問題になったことが再び今起こっている。

品格なき業界は滅びる

と題した内容を先日書いたが、

『目先の売り上げだけにとらわれて余裕のない企業は時代のトレンドにいつまでたっても乗れない』

という状況が競艇の場合、長らく続いているのではあるまいか。

競艇界自身が掲げた、

「お客様のニーズに沿った」

ということが例えば全レース進入固定競走や、はたまたスタート展示の導入ではないことは言うまでもあるまい。いや、それをやったがために売り上げがドーンと落ちたという事例を忘れているわけではあるまい。

競艇界自身は「画期的な改革」と考えても結果的に大失敗に終わったのはなぜか?

要はただ「目先の売り上げのため」だけしか考えていないからだろ。

とりわけスタート展示については、「なぜこんなものを導入したのかという意図が分からない」という声も上がっていたもの。結果的にイン逃げか、そうでない場合は捲り差しのオンパレードという、当たっても低配当、そうでなければ大万シューというような予想する側を辟易させた事例を生み出していったんではないのか。

そんな「大失敗例」がありながら、

「施行者の努力が足りない。施行者が客を呼ぶような施策をしていない。」

とだけ言い切れるものなのか?

むしろ、何度も言うようだが、大村競艇場が女子王座決定戦で行なった試みはいわゆる「競艇中央団体」の意向を無視したものであり、これを「中央団体」の意のままやっていたら果たしてどうなのか?といったものであることは明白。

確かに大村のような施行者が他のところにあまり感じられないということもいえるかもしれないが、肝心なるレース運営というのは全モ連が全て組み立てるわけであり、はっきりいって全モ連が笹川良一元会長の死後10年間行なってきたことといえば、いくつ成功した事例があるのかと問いたださねばなるまい。

そんな「事実」を果たして参与会議は分かっているのか?むしろ一番大改革が必要な競艇にほとんど手をつけられていないというのは相当問題ではないのか。

番組ひとつとっても、競艇の場合、何十年来変わっていないのではないか?賞金王シリーズなんてものは、客の大半はSGなどと思っていないのにそれも改めようとしない。SG大会も果たして8つも必要か?という疑問の声にも耳を傾けていない。

ということは競艇界がいう、

「お客様第一主義」

って一体何なんだ?


コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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ただでさえ寒いのに・・・・ (hirotti)
2005-12-19 21:03:43
 特に蒲郡競艇がナイター開催に積極的ですが、時間的には仕事帰りに来れても、この寒い冬場に果たして楽しめるかどうか疑問に感じます。

 在宅で電話投票なら、暖かな室内でノンビリ楽しめますが、現地(蒲郡)での観戦は寒いし・・・・。さらに館内での観戦もすきま風が入ったりすると思うので、相当な寒さ対策をしないと楽しめないように思いますが・・・・。
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やめたほうがいいでしょうね (Bank of Dream)
2005-12-19 22:18:36
今年は記録的な寒波になったとはいえ、屋外ナイターで客が満足できる時期と言うのは11月ぐらいまでのような気がするんですが。



それに選手も大変だと思いますね。この時期のナイター開催は。



しかし蒲では1月5日までナイター開催が行われますね。
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シリーズ派 (Unknown)
2005-12-20 12:52:24
自分は賞金王シリーズは立派な「SG」だと

思っています。

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