花月園競輪場が今年度限りで廃止の方向で検討されているという記事が、本日付の日刊の記事に載っていた。
累積赤字が実に49億円に達し、4年後の2013年には77億円にまで膨らむ恐れがあるからだとか。早ければ、来週中にも最終結論が出される見通し。
花月園は、「心臓破りの丘」にある競輪場。途中でエスカレーターもあるんだが、私はほとんどそれを使わずに行った。しかし、着いたときにはヘロヘロだったことがある。それくらい、しんどい思いをした競輪場はここぐらいなもの。
当地で思い出すのは、バンクに油が撒かれた影響で1日中止になったため、カレンダー上にはない決勝戦の日に行ったところ、きっちりと儲けさせてもらったこと。また、関東の競輪場としては最初に行った競輪場でもあったな。
さらにいえば、近隣の川崎ではG1開催ができないため、当地において、日本選手権やオールスターといったビッグレースもしばし開催されていることを考えた場合、花月をやめるとなると、川崎は「立たなくなる」恐れが。
ま、まだ廃止が決まったというわけではないが、廃止ありきの方向で進んでいるのは確か。神奈川県競輪組合あり方検討委員会の結論が注目される。
(追記)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090916-00000002-kana-l14
花月園競輪「存続理由見えず」、検討委が報告書/神奈川県競輪組合
9月16日11時0分配信 カナロコ
経営不振が続く競輪事業の改善方策などを検討してきた県競輪組合の外部諮問機関「県競輪組合あり方検討委員会」(委員長・山田紘祥文教大教授)は15日、同組合事業の柱である花月園競輪(横浜市鶴見区)について、「事業存続の理由を見いだせない」とする報告書をまとめた。今週中にも同組合を構成する県と横浜、横須賀市に内容を答申する。半世紀以上の歴史がある花月園競輪の廃止を示唆する提言は、競輪事業を展開する他自治体にも波紋を広げそうだ。
同組合によると、花月園競輪場の車券売り上げ額は、1998年の組合設立以降、減少傾向で推移。2008年度の売り上げは143億円で、ピーク時(88年度828億円)の5分の1にまで減った。組合設立以来、構成団体の3自治体への収益配分はゼロの状態が続き、08年度末の累積赤字は49億円に上っている。こうした状況を受け、検討委は弁護士や競輪関係者ら6人をメンバーに、今年4月から月1回のペースで議論を重ねてきた。
報告書は、売り上げ低迷について(1)競輪場を民間会社が所有し、賃貸料などが高額(2)県内の他競輪場との競合による、開催日数や場外発売の制約(3)住宅密集地で、ナイター競輪開催や駐車場確保が困難―などと要因を分析。このまま推移すれば毎年5億円の単年度赤字が見込まれ、13年度の累積赤字は77億円に膨らむと推計した。
さらに、同競輪場を運営する花月園観光が10年度の契約更新に難色を示している点を重視し、「もはや施行者側の努力で黒字化することは不可能。存続を含め事業の在り方を早急に判断すべきだ」と結論づけた。
◆花月園競輪 県の県営競輪計画に基づき民間会社の花月園観光が1950年に開設、運営を受託してきた。98年からは県競輪組合が競輪事業を行っている。民間会社が所有する競輪場は、全国で京王閣など6カ所ある。昨年の車券売上額143億円は、全国47競輪場の中で30位。県内の他の競輪場は平塚が全国1位、川崎が10位、小田原が23位となっている。
同組合によると、花月園競輪場の車券売り上げ額は、1998年の組合設立以降、減少傾向で推移。2008年度の売り上げは143億円で、ピーク時(88年度828億円)の5分の1にまで減った。組合設立以来、構成団体の3自治体への収益配分はゼロの状態が続き、08年度末の累積赤字は49億円に上っている。こうした状況を受け、検討委は弁護士や競輪関係者ら6人をメンバーに、今年4月から月1回のペースで議論を重ねてきた。
報告書は、売り上げ低迷について(1)競輪場を民間会社が所有し、賃貸料などが高額(2)県内の他競輪場との競合による、開催日数や場外発売の制約(3)住宅密集地で、ナイター競輪開催や駐車場確保が困難―などと要因を分析。このまま推移すれば毎年5億円の単年度赤字が見込まれ、13年度の累積赤字は77億円に膨らむと推計した。
さらに、同競輪場を運営する花月園観光が10年度の契約更新に難色を示している点を重視し、「もはや施行者側の努力で黒字化することは不可能。存続を含め事業の在り方を早急に判断すべきだ」と結論づけた。
◆花月園競輪 県の県営競輪計画に基づき民間会社の花月園観光が1950年に開設、運営を受託してきた。98年からは県競輪組合が競輪事業を行っている。民間会社が所有する競輪場は、全国で京王閣など6カ所ある。昨年の車券売上額143億円は、全国47競輪場の中で30位。県内の他の競輪場は平塚が全国1位、川崎が10位、小田原が23位となっている。
「立たなくなる」が、どんな意味なのか分かりませんが、
数キロ離れたところに競輪場があるわけだから
廃止になっても影響は軽微でしょうね。
川崎と花月園は交互に開催を行っており、川崎がG1の開催ができない分、花月園に代わってやってもらっていたという、いわば、「一心同体」のような形である事情を考えると、オールスターや全日本選抜といった、持ち回り開催のG1に多少なりとも影響が出るかもしれません。無論、共同通信社杯秋本番のようなG2についても。
そういう意味で、川崎競輪の今後の考え方に注目したいところ。
以下のページをごらん下さい。(白鳥胴上げ事件,川崎競輪場のwiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%B3%A5%E4%BC%B8%E9%9B%84#.E7.99.BD.E9.B3.A5.E8.83.B4.E4.B8.8A.E3.81.92.E4.BA.8B.E4.BB.B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E7%AB%B6%E8%BC%AA%E5%A0%B4
今の競輪場からは想像できませんね。残念ながら‥‥。
川崎競馬場内の駐車場を取り壊して、そこにバンクを設ける、というプランも浮上しましたが、ダメでした。
公共団体は、そのお金で道路や学校の維持経費にしていました。しかし、不況もありますが、時代の流れに乗った経営感覚のまったくない、その意欲もない公務員がいたから、経営は苦しくなったと思います。
残念ですが、赤字になっても税金で穴埋めすることで今まで来たのです。
今回の決定は、正しいと思います。
ほかにも、廃止を検討している所があると思います。勇気をもって決断すべきです。大井競馬も苦しい経営です。
結局、昭和50年代が公営競技にとってみればターニングポイント。高度経済成長期が終わり、ブルーカラーからホワイトカラーの時代へと移り行く中で、国民の娯楽の嗜好がガラッと変わってしまったことに対応できなくなったんでしょうね。それまでは、「不況に強い公営ギャンブル」と言われてましたし。
しかしながら、企業でさえも、そうした流れを掴むのに時間がかかりました。公務員ならばなおさら時間がかかるでしょう。思うに、中央競馬以外の関係団体はその流れに対して、何の手も打てず、それこそ、何の仕事もしていないような職員が年収1000万円もらっていた、といった話すらもなかなか掴めなかったのでは。
確かに、主催する自治体の運営方式が杜撰なところもありましたが、それを監督する側が何も手を打てていないから、公営ギャンブルの衰退が止まらない、ということもいえると思います。
実に的をついています。
私も少々関係していました。
公営競技の経営者(主催者)には、2種類あって、関係する市や県で作る独立した組合方式。(専門職員が常駐する。)あとのひとつは、
県の財政課が片手間にやる方式。があります。
組合方式ならまだましですが、片手間方式は、悲劇です。
職員は、人事異動で変わし、継続性がないので、何も進歩しないのです。
困るのは、周りの関係者です。
かといって、関係者は、それを言える立場でないのです。まずは、ここまで。
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