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高松宮記念2018回顧

2018-03-26 14:01:14 | 大レース回顧集
関連記事:3/25 中京・第48回 高松宮記念(GⅠ)




尾張電撃決戦で新スプリント王が誕生した。中京競馬場で25日に行われたG1「第48回高松宮記念」は2番人気のファインニードルがゴール寸前で差し切りV。2度目のG1挑戦で初勝利を飾った。アドマイヤムーン産駒は昨年のセイウンコウセイから2年連続の勝利。鞍上の川田はJRA・G1・11勝目。管理する高橋忠師は開業8年目でうれしいG1初Vとなった。 【レース結果】

 春風に乗って電光石火の“新星”が世代交代を告げた。ファインニードルは先行勢を行かせその後ろ。外をスムーズに運ぶ。前後半の3Fが33秒3→35秒2のハイペース。川田は「スタートはスムーズだったし、道中もこの馬のリズムで走れていました。前の馬が速かったので、自然とあの位置に」と振り返る。6番手の外で4コーナーを回った。

 残り1F辺りで内からレッツゴードンキが抜け出し決まったかに見えた、その瞬間だった。「青・袖水色1本輪」の新勝負服をまとった川田の鼓舞に応え、ニードルがゴール前で鼻差だけ差していた。スプリント路線を闊歩(かっぽ)してきた強豪たちを退け、G1初Vを決めた。

 「ゴドルフィン名義に替わって最初のG1でしたので、一発目で勝てて良かったです。前走もいい内容で勝ってくれたし、成長を伴ってのG1制覇。強気に勝ちにいく競馬をして、それに応えてくれました」

 着実に階段を上ってきた。3走前のセントウルSで重賞初勝利。その勢いで昨秋はスプリンターズSに挑戦した。高橋忠師は「元々使う予定がなかったけど、どれくらい通用するか力試しのつもりで使った」。12着に敗れてしまったが、そこからさらに成長。前哨戦のシルクロードSはプラス18キロで快勝。やや余裕残しであっても、そこにパワーアップが見て取れた。

 「成長力が凄い。放牧先から帰ってくるたびに良くなっています。昨年の秋以降、さらに力を付けてますね。名義が替わってのG1勝ち?そこは特に意識はなかったけど、オーナーが日本の競馬でG1を勝っていないし、うまくいって良かったです」。師は自身のG1初勝利そっちのけで愛馬を称えた。

 出合った時から感じるものがあったと言う。「初めて見た時、歩きのいい馬だなと思った。何とか手掛けさせてもらえないかと」と印象を語った。素質の良さに体の成長がミックスされ、ついにG1へ到達した。

 トレーナーが「今年は真価を問われる一年」と力を込めるように、今後は海外遠征を含めてさまざまな選択肢が用意されている。「今の時点では白紙ですけど、香港やイギリスも可能性はあります」と話した。香港のG1チェアマンズスプリントプライズ(4月29日、シャティン)には予備登録を済ませている。英G1ジュライカップ(7月14日、ニューマーケット)参戦にも含みを持たせた。本格化を遂げた5歳馬が、短距離界統一へ向けて確かな一歩を踏み出した。

 ◆ファインニードル 父アドマイヤムーン 母ニードルクラフト(母の父マークオブエスティーム)牡5歳 栗東・高橋忠厩舎所属 馬主・ゴドルフィン 生産者・北海道日高町ダーレー・ジャパン・ファーム 戦績24戦8勝 総獲得賞金3億485万2000円。















春の短距離王決定戦「第48回高松宮記念」(G1、芝1200メートル)が25日、中京競馬11Rで行われ、川田将雅騎手騎乗のファインニードル(牡5=高橋義忠厩舎)が優勝。G1初勝利を挙げた。勝ちタイムは1分8秒5。

 好スタートから7、8番手につけたファインニードルは外を回って直線に入ると一気にスパート。先に抜け出したレッツゴードンキとの叩き合いをハナ差制した。さらに半馬身差の3着にはナックビーナスが入った。

 勝ったファインニードルは父アドマイヤムーン、母ニードルクラフトという血統。昨年9月のセントウルSで重賞初勝利。しかし、G1初挑戦となったスプリンターズSでは12着と大敗。立て直した今年初戦のシルクロードSを制し、これで連勝となった。通算戦績は24戦8勝(重賞3勝、うちG1・1勝)

 鞍上の川田は節目の中央G1通算11勝目で今年は初勝利。管理する高橋義忠師は開業8年目でうれしい中央G1初勝利。








アンカツ






場立ちの予想屋「大黒社」です!

土日のおさらい・中京ツアー☆

『高松宮記念』は◎「レッドファルクス」競馬塾でも強調しましたが、調教の内容から絶好調というわけではなく、それでも馬券圏内には有力ということで、3連複を選択するという弱腰な予想でした。

上がりは最速でも、4コーナーでブービーの位置取りでは、届くわけにゃい(ない)です。

写真は混雑の中、決死の気合で撮った「レッドファルクス」今回は鞍上が、ゆっくり構え過ぎたか・・・



11R 第48回 高松宮記念(GⅠ) 4歳以上オープン 1,200 (芝) 定量 15時40分

1 枠5黄 9 ファインニードル 牡5 57.0 川田将雅 1:08.5 34.5 480 -8 高橋義忠 2
2 枠4青 8 レッツゴードンキ 牝6 55.0 岩田康誠 1:08.5 ハナ 34.6 500 +8 梅田智之 3
3 枠4青 7 ナックビーナス 牝5 55.0 三浦皇成 1:08.6 1/2 34.7 522 -4 杉浦宏昭 10

4 枠6緑 11 ダンスディレクター 牡8 57.0 武豊 1:08.7 1/2 34.3 442 -2 笹田和秀 4
5 枠2黒 3 カクガイブリザード せん7 57.0 K.ティータン 1:08.7 クビ 34.9 502 -8 P.イウ 6
6 枠1白 1 セイウンコウセイ 牡5 57.0 松田大作 1:08.8 クビ 35.5 490 -14 上原博之 5
7 枠7橙 13 レーヌミノル 牝4 55.0 和田竜二 1:08.8 クビ 34.6 480 +6 本田優 7
8 枠3赤 6 レッドファルクス 牡7 57.0 M.デムーロ 1:08.9 1/2 33.7 472 -6 尾関知人 1
9 枠2黒 4 スノードラゴン 牡10 57.0 大野拓弥 1:09.0 3/4 34.3 510 -8 高木登 15
10 枠8桃 17 キングハート 牡5 57.0 北村宏司 1:09.1 クビ 34.3 504 0 星野忍 12
11 枠6緑 12 ネロ 牡7 57.0 F.ミナリク 1:09.3 1 1/2 35.7 476 +2 森秀行 9
12 枠8桃 16 シャイニングレイ 牡6 57.0 北村友一 1:09.4 クビ 34.9 530 -6 高野友和 8
13 枠3赤 5 ノボバカラ 牡6 57.0 武藤雅 1:09.5 1/2 34.1 508 -2 天間昭一 17
14 枠1白 2 マルガイリエノテソーロ 牝4 55.0 吉田隼人 1:09.5 ハナ 35.8 448 +2 武井亮 13
15 枠8桃 18 ラインスピリット 牡7 57.0 森一馬 1:09.5 ハナ 34.5 444 +8 松永昌博 16
16 枠7橙 14 ラインミーティア 牡8 57.0 西田雄一郎 1:09.7 1 1/2 34.9 472 -8 水野貴広 18
17 枠7橙 15 ジューヌエコール 牝4 55.0 福永祐一 1:09.9 1 1/4 35.7 484 -10 安田隆行 14
18 枠5黄 10 ダイアナヘイロー 牝5 55.0 松山弘平 1:09.9 ハナ 36.5 462 -8 大根田裕之 11

タイム
ハロンタイム 12.0 - 10.3 - 11.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3
上り 4F 46.2 - 3F 35.2
コーナー通過順位
3コーナー (1,*10)12(2,3)(7,9)8(15,13)(11,16)(4,17)14,18,6-5
4コーナー (*1,10)(2,12)3(8,7,9)(15,13)11,16,4(14,17)18,6,5
払戻金
単勝 09 550円        
複勝 09 240円 08 220円 07 750円
枠連 4-5 1300円        
馬連 08-09 1690円        
ワイド 08-09 700円 07-09 2290円 07-08 2760円
馬単 09-08 3170円        
3連複 07-08-09 15910円        
3連単 09-08-07 60450円



・9 ファインニードル・・・前団勢の動きを見ながら、坂を利して一気にスパート。押し切り濃厚と見られたレッツゴードンキをゴール寸前交わし、GI初勝利を飾った。

馬体診断では抜群の仕上がりとの評価。シルクロードステークスでは逃げるセイウンコウセイを2馬身引き離し、一躍、今回の主軸の一頭に推された。テンがそれほど速くなく、また、人気となったレッドファルクスが全く伸びなかったことが幸いしたとはいえ、レース内容に注文をつけるところはない。今後も短距離界では中心となって牽引していくことだろう。

・8 レッツゴードンキ・・・勝ちパターンかに思われたが、坂のある中京での「ロングスパート」は、牝馬のこの馬にとっては厳しかった。それでも、3回連続で国内1200m・GIで2着という成績は立派。今回の結果に懲りることなく、まだまだGI制覇目指して邁進することだろう。

・7 ナックビーナス・・・位置取りが良かったし、直線でもしっかりと伸びた。大健闘だ。

・11 ダンスディレクター・・・3年越しの当レース初出走となったが、内目を通って先頭争いを演じた。最後は地力の差が出たということだろう。

・3 ブリザード・・・初手は折り合いが悪く、大敗も考えられるかと思われたが、折り合いをつけてからはしぶといレースを演じた。

・6 レッドファルクス・・・懸念されていたズブさが出てしまい、直線に入っても伸び切れなかった。阪急杯での動きを見る限り、ここに来るまでにもう一走できていれば、今回の結果のようにはならなかったかもしれない。

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