公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

皐月賞発走直前除外の鬱憤晴らしたダノンデサイル!:日本ダービー2024回顧

2024-05-27 05:45:58 | 大レース回顧集




(日本ダービー、2024年5月26日 15:40、GI、東京11R、芝・左2400m)

5月26日の東京11Rで行われた第91回日本ダービー(3歳オープン、牡・牝、GI、芝2400メートル、馬齢、17頭立て=メイショウタバルが出走取消、1着賞金=3億円)は、横山典弘騎手の9番人気ダノンデサイル(牡、栗東・安田翔伍厩舎)が好位追走から直線抜け出しV。皐月賞競走除外の無念を晴らし、2021年に生まれたサラブレッド7906頭の頂点に立った。56歳3カ月4日の横山典弘騎手は、武豊騎手が持つJRA・GI最年長勝利記録(54歳9カ月10日:23年12月23日有馬記念のドウデュース)を更新した。タイムは2分24秒3(良)。

2馬身差の2着にはジャスティンミラノ(1番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にシンエンペラー(7番人気)が入り、3連単は22万9910円となった。

日本ダービーを勝ったダノンデサイルは、父エピファネイア、母トップデサイル、母の父Congratsという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(株)ダノックス。通算成績は5戦3勝。重賞は今年の京成杯(GⅢ)に次いで2勝目。安田翔伍調教師はJRA・GI初勝利、横山典弘騎手は09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリーに次いで日本ダービー3勝目。

◆横山典弘騎手(1着 ダノンデサイル)「(ペースは)普通か遅いくらいになると思ったので、スタートさえ決まれば、前に行ってもいいくらいの気持ちで出していきました。岩田(康)くん(エコロヴァルツ)がいってくれたので、直線までじっとできて、最後はよく弾けてくれました。日本ダービーに勝ったことは嬉しんですけど、やっぱり皐月賞(レース前に右前肢跛行で競走除外)のとき、自分の決断が間違っていなかったんだなと。ああいうことがあっても馬を大事にしていれば応えてくれるので、すごく感謝しています。中間はまだいいとき時のデサイルの走りではなかったですけど、この前よりは良かったので、きょうは自信を持って乗れました。息子たちだけでなくみんなが祝福してくれたのでホッとしています。(史上最年長56歳3カ月でのGⅠ勝利は)特に気にしてないですけど、GⅠを勝つには、まず乗ることも大変なので。こうやって馬に真摯(しんし)に向き合った結果が結びついてくれたので、この上ない喜びです。今日は安田(翔伍)調教師のご家族も来ていると聞いていたので、翔伍の晴れ舞台で、いい姿を見せられてホッとしています。ダノンデサイルがまたこれから無事に走ってくれることを願いたいです」


2024年 日本ダービー(GⅠ) | 第91回 | JRA公式




11 レース 東京優駿(GⅠ) (第91回 日本ダービー) 3歳オープン 2,400(芝)牡・牝 15時40分

天候・晴 芝・良 本賞金:30000,12000,7500,4500,3000万円

  1 1 サンライズアース 牡3 57.0 池添謙一 石坂公一
☆ 1 2 レガレイラ 牝3 55.0 ルメール 木村哲也
  2 3 ジューンテイク 牡3 57.0 岩田望来 武英智
  2 4 ビザンチンドリーム 牡3 57.0 西村淳也 坂口智康
  3 5 ダノンデサイル 牡3 57.0 横山典弘 安田翔伍
〇 3 6 コスモキュランダ 牡3 57.0 M.デム 加藤士津
  4 7 ミスタージーティー 牡3 57.0 藤岡佑介 矢作芳人
  4 8 アーバンシック 牡3 57.0 横山武史 武井亮
X 5 9 ダノンエアズロック 牡3 57.0 モレイラ 堀宣行
  5 10 サンライズジパング 牡3 57.0 菅原明良 音無秀孝
△ 6 11 シュガークン 牡3 57.0 武豊 清水久詞
▲ 6 12 シックスペンス 牡3 57.0 川田将雅 国枝栄
  7 13 シンエンペラー 牡3 57.0 坂井瑠星 矢作芳人
★ 7 14 ゴンバデカーブース 牡3 57.0 松山弘平 堀宣行
◎ 7 15 ジャスティンミラノ 牡3 57.0 戸崎圭太 友道康夫
  8 16 メイショウタバル 牡3 57.0 浜中俊 石橋守
  8 17 ショウナンラプンタ 牡3 57.0 鮫島克駿 高野友和
  8 18 エコロヴァルツ 牡3 57.0 岩田康誠 牧浦充徳


11 レース 東京優駿(GⅠ) (第91回 日本ダービー) 3歳オープン 2,400(芝)牡・牝 15時40分

1 枠3赤 5 ダノンデサイル 牡3 57.0 横山 典弘 2:24.3 4 3 6 4 33.5 504(-2) 安田 翔伍 9
2 枠7橙 15 ジャスティンミラノ 牡3 57.0 戸崎 圭太 2:24.7 2 2 3 2 4 33.9 512(0) 友道 康夫 1
3 枠7橙 13 マルガイ シンエンペラー 牡3 57.0 坂井 瑠星 2:24.9 1 1/4 8 7 9 9 33.4 486(+4) 矢作 芳人 7
4 枠1白 1 サンライズアース 牡3 57.0 池添 謙一 2:25.0 1 1/4 17 17 2 2 34.4 524(-8) 石坂 公一 15
5 枠1白 2 レガレイラ 牝3 55.0 C.ルメール 2:25.0 ハナ 10 11 14 13 33.2 458(+2) 木村 哲也 2
6 枠3赤 6 コスモキュランダ 牡3 57.0 M.デムーロ 2:25.1 クビ 16 13 5 4 34.3 502(+2) 加藤 士津八 6
7 枠6緑 11 シュガークン 牡3 57.0 武 豊 2:25.2 3/4 2 2 2 1 34.7 504(+2) 清水 久詞 8
8 枠8桃 18 エコロヴァルツ 牡3 57.0 岩田 康誠 2:25.2 クビ 1 1 1 2 34.7 486(0) 牧浦 充徳 17
9 枠6緑 12 シックスペンス 牡3 57.0 川田 将雅 2:25.3 クビ 4 5 6 7 34.0 488(-4) 国枝 栄 3
10 枠2黒 3 ジューンテイク 牡3 57.0 岩田 望来 2:25.3 クビ 6 7 9 7 34.1 484(-2) 武 英智 14
11 枠4青 8 アーバンシック 牡3 57.0 横山 武史 2:25.4 1/2 14 13 14 15 33.5 512(+2) 武井 亮 4
12 枠5黄 10 サンライズジパング 牡3 57.0 菅原 明良 2:25.4 クビ 10 10 12 13 33.6 506(-4) 音無 秀孝 16
13 枠7橙 14 ゴンバデカーブース 牡3 57.0 松山 弘平 2:25.5 1/2 6 6 8 9 34.1 462(-4) 堀 宣行 11
14 枠5黄 9 ダノンエアズロック 牡3 57.0 J.モレイラ 2:25.6 クビ 8 9 12 9 34.1 492(0) 堀 宣行 5
15 枠8桃 17 ショウナンラプンタ 牡3 57.0 鮫島 克駿 2:25.6 アタマ 12 11 9 12 34.0 536(+8) 高野 友和 12
16 枠4青 7 ミスタージーティー 牡3 57.0 藤岡 佑介 2:25.6 アタマ 14 16 16 16 33.4 460(-8) 矢作 芳人 13
17 枠2黒 4 ビザンチンドリーム 牡3 57.0 西村 淳也 2:25.8 1 1/2 12 13 16 16 33.7 458(+2) 坂口 智康 10
取消 枠8桃 16 メイショウタバル 牡3 57.0 浜中 俊 石橋 守

ハロンタイム 12.5 - 11.4 - 12.4 - 13.1 - 12.8 - 12.6 - 12.7 - 11.7 - 11.3 - 11.1 - 11.2 - 11.5
上り 4F 45.1 - 3F 33.8
コーナー通過順位
1コーナー 18(11,15)(5,12)(3,14)(9,13)(2,10)(4,17)-(7,8)-6-1
2コーナー 18,11(5,15)12,14(3,13)9,10(2,17)(4,8,6)7,1
3コーナー (*18,11,15,1)6(5,12)14(3,13,17)(9,10)(2,8)-(4,7)
4コーナー (18,*11,1)(5,15,6)-(3,12)(9,13,14)17(2,10)8(4,7)
払戻金
単勝
5 4,660円 9番人気
複勝
5 700円 9番人気
15 120円 1番人気
13 380円 7番人気
枠連
3-7 820円 3番人気
ワイド
5-15 1,380円 14番人気
5-13 8,000円 52番人気
13-15 660円 6番人気
馬連
5-15 6,860円 20番人気
馬単
5-15 21,490円 53番人気
3連複
5-13-15 21,250円 55番人気
3連単
5-15-13 229,910円 504番人気



・5 ダノンデサイル・・・初手はかかり気味ながらも前団をキープ。ジャスティンミラノを外目に置いて終始インを走行。直線に入り、 ジャスティンミラノが仕掛けるタイミングを見計らって坂上からスパートすると、一気に抜け出し、ジャスティンミラノに2馬身の差をつける快勝。

栗東の安田翔伍厩舎の馬だが、ここまですべて、横山典弘が騎乗している。京成杯では外から鋭い追い込みを披露し重賞初制覇。しかし、皐月賞出走を目前にして、右前肢ハ行を発症したため競走除外となってしまった。その後の経過は順調だったが、一頓挫置いたことは痛手と受け止められ、単勝は9番人気だった。

スタートの出はよかったが、如何せん、掛かり気味だったので、中団付近までポジションを下げると思いきや、鞍上は果敢に前団へと進めた。これがよかったことは言うまでもなく、これにより、ジャスティンミラノを終始見る形で競馬もできた。折り合いがついた直線では、一頭だけ「空からやってきた」かのようなレース。二冠有力と見られたジャスティンミラノに何と2馬身の差をつけてしまった。

現3歳牡馬は傑出馬不在状況が続き、そんな中、皐月賞馬のジャスティンミラノが「平定」すると思いきや、ダービーを制したのは皐月賞出走目前にして「ドクターストップ」がかかったダノンデザイル。まだまだ、同世代同士の決着は済んでいない。

・15 ジャスティンミラノ・・・発馬がよく、前団で競馬ができた。かかり気味のダノンデサイルを内に見ながらの競馬で、自身は外へと持ち出したが、坂を通過した時点で、皐月賞時のような勢いがなかった。結果、ダノンデザイルに2馬身の差をつけられるわけだが、サンライズアースが大欅手前から一気に捲って出た動きなどにも惑わされたような印象。

・13 シンエンペラー・・・中団をキープし、直線だけで鋭く追い込んで3着。今後に繋がる内容だった。

・1 サンライズアース・・・初手は後方から2頭目。ところが、向正面から一気にスパートをかけ、3角付近では2番手あたりまで押し上げた。その後も粘りある走りを披露し入着。15番人気のこの馬の動きが、今年の日本ダービーのカギとなった。

・2 レガレイラ・・・道中は落ち着いて走行するも、如何せん、気合乗りがイマイチだった印象。やはり、他の牡馬と比べると若干、動きに見劣りを感じた。牝馬としては異例の皐月賞、日本ダービーというローテーションとなったが、いい経験は積めた。今後のローテーションに注目したい。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハルキウの大型商業施設に攻... | トップ | 「タデイ・ポガチャル劇場」... »
最新の画像もっと見る

大レース回顧集」カテゴリの最新記事