公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

直線向いて桁違いの勝利!ラムジェット!:東京ダービー2024回顧

2024-06-06 00:50:24 | 大レース回顧集
東京ダービーを制したラムジェット(カメラ・池内 雅彦)©スポーツ報知



2024年 東京ダービーJpnI|第70回|NAR公式


◆第70回東京ダービー・交流G1(6月5日、大井競馬場・ダート2000メートル、稍重)

 今年から新体系となった3歳ダート3冠の2戦目は16頭によって争われ、JRA所属で三浦皇成騎手が手綱を執った1番人気のラムジェット(牡、栗東・佐々木晶三厩舎、父マジェスティックウォリアー)が優勝。寒椿賞、ヒヤシンスS、ユニコーンSに続く4連勝での制覇となった。三浦騎手は14年全日本2歳優駿(ディアドムス)、22年JBCスプリント(ダンシングプリンス)に続く、交流G1勝利となった。管理する佐々木調教師は地方のダートグレード競走初勝利を交流G1で飾った。勝ちタイムは2分6秒1。

 2着は2番人気のサトノエピック(横山和生騎手)、3着は3番人気のアンモシエラ(坂井瑠星騎手)でJRA勢力が占めた。

 三浦皇成騎手(ラムジェット=1着)「ありがとうございます。この馬とコンビを組ませてもらって海外も含めですけど、いろんな話があがるなか、緊張感のなか、毎回毎回皆さんを驚かせる競馬をしてくれています。本当にこの馬は成長力しかないので、大きいレースを勝たせていただいて感謝しています。いろいろな環境の変化や課題があるなかで、信じて乗っていますし、牧場、厩舎を含め、重要なアンカーとしてのバトンだったのでホッとしています。佐々木調教師とも話していてこれから舞台を上げていかなければ行けないので、この馬のリズムを一番重視して、ポジション関係なくおのずとあのポジションになりました。レースは相変わらず4コーナー置かれてしまいましたが、乗っている僕としては間違いなく差しきれる、むしろどのくらい離せるのか、と思って、まだ遊び遊びで、この着差(6馬身差)なので、完勝だったと思います。佐々木調教師は『この馬、皇成に合っている』と言ってくれていたので裏切らないよう乗るだけでしたし、期待馬を任せてくれたオーナーにも感謝しています。鳥肌が立つような一日でした」


2024年6月5日(水) 大 井 第11競走 20:10発走 農林水産大臣賞典(指定交流) 第70回 東京ダービー(クリソベリル賞)JpnI3歳選定馬重賞 ダート 2000m(外コース・右) サラブレッド系 3歳 定量

賞金 1着100,000,000円 2着35,000,000円 3着20,000,000円 4着10,000,000円 5着5,000,000円

  1 1 -- ポンドボーイ 牡3 57.0 藤田凌 大井 朝倉実
  1 2 -- マコトロクサノホコ 牡3 57.0 御神本訓 船橋 川島正一
☆ 2 3 -- シシュフォス 牡3 57.0 森泰斗 船橋 佐藤裕太
△ 2 4 -- ハビレ 牡3 57.0 笹川翼 美浦 武井亮
  3 5 -- ティントレット 牡3 57.0 矢野貴之 大井 荒山勝徳
  3 6 -- イチニチショチョウ 牡3 57.0 江里口裕 大井 嶋田幸晴
▲ 4 7 -- アンモシエラ 牝3 55.0 坂井瑠星 栗東 松永幹夫
X 4 8 -- シンメデージー 牡3 57.0 吉原寛人 高知 打越勇児
  5 9 -- オーウェル 牡3 57.0 和田譲治 浦和 小久保智
〇 5 10 -- サトノエピック 牡3 57.0 横山和生 美浦 国枝栄
  6 11 -- イモノソーダワリデ 牡3 57.0 鷹見陸 大井 須田和伸
★ 6 12 -- フロインフォッサル 牡3 57.0 本田正重 船橋 山下貴之
  7 13 -- キタノヒーロー 牡3 57.0 石崎駿 船橋 張田京
◎ 7 14 -- ラムジェット 牡3 57.0 三浦皇成 栗東 佐々木晶
  8 15 -- ムットクルフェ 牡3 57.0 山崎誠士 大井 的場直之
  8 16 -- クニノトキメキ 牡3 57.0 今野忠成 船橋 張田京


天候: 晴 馬場: ダート・稍重

着 枠 馬番 馬名 性齢 負担 馬体重 増減 騎手 調教師 タイム 着差 上がり3F コーナー通過順 人気
1 7 14 [J]ラムジェット 牡3 57.0 501kg +1 [J]三浦皇成 佐々木晶三 2:06.1 - 37.6 3-4-3-3 1
2 5 10 [J]サトノエピック 牡3 57.0 527kg +5 [J]横山和生 國枝栄 2:07.3 6 38.9 2-2-2-2 2
3 4 7 [J]アンモシエラ 牝3 55.0 488kg +11 [J]坂井瑠星 松永幹夫 2:07.7 2 39.3 1-1-1-1 3
4 4 8 [高]シンメデージー 牡3 57.0 442kg +10 [金]吉原寛人 打越勇児 2:08.2 2 1/2 39.2 5-5-6-6 5
5 2 4 [J]ハビレ 牡3 57.0 498kg +5 笹川翼 武井亮 2:08.5 1 1/2 39.1 10-8-7-7 4
6 2 3 シシュフォス 牡3 57.0 509kg -4 森泰斗 佐藤裕太 2:09.5 5 40.5 6-6-5-5 8
7 6 12 フロインフォッサル 牡3 57.0 478kg +6 本田正重 山下貴之 2:09.9 2 38.8 13-13-13-11 7
8 1 1 ポンドボーイ 牡3 57.0 458kg -5 藤田凌 朝倉実 2:10.5 3 39.9 12-12-10-10 11
9 1 2 マコトロクサノホコ 牡3 57.0 448kg -6 御神本訓史 川島正一 2:10.6 1/2 39.3 15-14-14-13 6
10 8 15 ムットクルフェ 牡3 57.0 501kg +1 山崎誠士 的場直之 2:11.2 3 41.0 11-11-9-8 12
11 6 11 イモノソーダワリデ 牡3 57.0 445kg -1 鷹見陸 須田和伸 2:11.5 1 1/2 40.6 8-9-11-11 9
12 3 6 イチニチショチョウ 牡3 57.0 485kg +6 江里口裕輝 嶋田幸晴 2:11.8 1 1/2 41.6 7-7-8-9 13
13 7 13 キタノヒーロー 牡3 57.0 464kg +2 石崎駿 張田京 2:12.1 1 3/4 40.0 16-16-16-16 15
14 8 16 クニノトキメキ 牡3 57.0 513kg +8 今野忠成 張田京 2:12.4 1 1/2 40.7 14-14-15-15 16
15 5 9 オーウェル 牡3 57.0 456kg -2 和田譲治 小久保智 2:12.7 1 3/4 41.4 9-9-12-14 14
16 3 5 ティントレット 牡3 57.0 500kg -5 矢野貴之 荒山勝徳 2:12.7 アタマ 43.8 4-3-4-4 10

上がり3F:37.7 上がり4F:50.0 ハロンタイム:12.4-12.1-13.0-13.6-12.9-12.1-12.3-12.7-12.1-12.9

「()」は1馬身未満の差で併走している馬群を示し、()内は馬番順で記します。

通過順
コーナー通過順
1角 7,10,14,5,8,3,6,11,9,4,15,1,12,16,2,13
2角 7,10,5,14,8,3,6,4,(9,11),15,1,12,(2,16),13
3角 7,10,14,5,3,8,4,6,15,1,11,9,12,2,16,13
4角 7,10,14,5,3,8,4-15,6,1,(12,11),2,9,16,13

単勝 複勝 枠複 普通馬複 枠単 馬単
組番 金額 人気 組番 金額 人気 組番 金額 人気 組番 金額 人気 組番 金額 人気 組番 金額 人気
14 170 1 14 100 1 5-7 220 1 10-14 210 1 7-5 350 1 14-10 320 1
     10 110 2
     7 120 3
ワイド 三連複 三連単 備考
組番 金額 人気 組番 金額 人気 組番 金額 人気
10-14 120 1 7-10-14 270 1 14-10-7 730 1
7-14 180 2
7-10 200 3



・14 ラムジェット・・・道中は、アンモシエラとサトノエピックの動きを見る形でレースを進める。直線に入り、半ばあたりでスパートすると、以後は後続を引き離し、最後は6馬身差をつけ圧勝。「JpnI」となった東京ダービー最初の優勝馬となった。

2023年7/1の中京の新馬戦は勝ったが、続く2戦は勝てなかったため、全日本2歳優駿には進めなかった。しかし、同年12/17の中京・寒桜賞を勝つと、ヒヤシンスS、そして、前走のユニコーンSと、立て続けに3連勝。今回は、羽田盃を勝ったアマンテビアンコが不在ということもあり、断然の1番人気に推されたが堂々の勝利を収めた。

ところで、アマンテビアンコはもちろんのこと、全日本2歳優駿の優勝馬であり、ケンタッキーダービーで僅差3着のフォーエバーヤングとも未対戦。フォーエバーヤングは、ブリーダーズカップの前に、今年新設されるジャパンダートクラシックへの出走が濃厚。そこで初対決の可能性が大きくなった。

・10 サトノエピック・・・逃げるアンモシエラをぴったりと追う展開。4角では馬体を並べたが、直線で、ユニコーンS同様に、ラムジェットに突き放された。勝った馬が強すぎた、と褒めたたえるしかない。

・7 アンモシエラ・・・紅一点の出走で、果敢にレースを作った。最後は牡馬2頭の底力に屈したが、羽田盃の2着に続く今回の3着は立派な着順。

・8 シンメデージー・・・高知競馬所属。6戦無敗の実績を引っ提げて、大井開催ながらも、地方勢の「総大将」として挑んだ。直線ではさすがに大きく置かれてしまったが、道中は中央勢にしっかりと追走できていた。今後の成長に期待。

・4 ハビレ・・・ シンメデージーを見るような展開となったが、力負けの印象。4着争いもシンメデージーに破れた。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 優勝=14・ラムジェット:202... | トップ | 馬場貴也 貫禄の逃げ切りV!... »
最新の画像もっと見る

大レース回顧集」カテゴリの最新記事