4月18日、尼崎競艇場へ。
この日は競艇名人戦の初日であった。
過去尼崎では第4回を開催し、そのときはG1を18回も優勝しながらも、SGは無冠で「無冠の帝王」と称された新井敏司が1周2マークでモンスター(野中和夫)を逆転して優勝した大会であった。
住之江で開催されることが多い名人戦だが、いわゆるコアな競艇ファンは尼崎のほうが多いといわれている。したがって住之江は賞金王決定戦がほぼ毎年開催されることなんだし、名人戦は逆にこの尼で頻繁に開催したほうがいいのではないか。
入場前、「オウム返し」ばかりする変なオッサンと話していた。
「尼は(入場料)100円やろ。競輪やったら50円や。」
「そうやな。競輪やったら50円やで。」
「ここのカネは笹川のところへ行くんやで。」
「そうやな。笹川やな。」
ところがそのオッサン、最後はオウム返ししなかった。
「これがなくなるとワシの楽しみがなくなるんや!」
そうか、やはりこういったオッサンが競艇を支えているんだな。
高齢化社会が謳われる日本社会だが、案外、高齢者が楽しめる場所ってないもんな。しかしながら、公営競技場は「昔から」オッサンのたまり場だぞ。そう考えると、これからの高齢化社会を考える上においても大変貴重な施設であるとともに、レジャー産業の中枢を担う重要な事業ではないか。
7回目ともなると、「高齢選手」だけが集結する名人戦のメンバーも随分変わったように感じる。この大会の優勝経験もある野中和夫は実質引退、他にも安岐真人やこの大会の提唱者でもある長嶺豊も引退してしまったな。
去年の大会、蔭山会長を、
「北原君が来てくれました!」
といって大喜びさせた北原友次もこの大会を最後の大舞台と位置づけてまもなく引退した。
名人戦のメンバーも世代交代が確実に進んでいるが、この人だけは「必ず」出場している。峻ちゃんこと加藤峻二。
何せ、第一回から全て出場。峻ちゃんが出なければこの大会は成り立たないというほどの「大御所」レーサーだが、今回も最年長出場選手として登場。
しかし、峻ちゃんの次に年齢が上の万谷章がこの大会を優勝。ついに、競艇界も60歳を超えた選手がG1を制する時代となった。
さてこの日、まずは5レースを買うことに。
当然、峻ちゃんが出ていたから買ったんだが。そして後でなんでこの選手が買えなかったんだろう、と悔やむことに。
それは、このレース2着に入る山内直人が真っ先に競走前練習を行っていたから。
案外こういった選手というのは着に絡むもんなんだよな。
1・2・3・6の2連ボックス+3着総流しといういつもスタイルで挑んだ5レース。
峻ちゃんを差し置いて1コースを取りきった山内。レースは3・村上信二が差して先頭。そして山内がインから残しやがった。スカだ。峻ちゃんは3着。
ガックリきたね。
なかなか立ち直れる機会がなく、その後は10レースを買うことに。
このレースは1・2・3・5のこれまた2連ボックス+3着総流し買い。
結果は後に優勝戦2着に入る3・小林昌俊が1着。2着に吉田、3着に平子が入ってこれは取ったが「損」だよ・・・
ま、ここでこの日は終了。競艇ってどうしても3連単という見方をせねばならないから、儲けたときの喜びは大きいんだけど、スカとか取って損っていう場合だと他競技以上に「疲れる」んだよなぁ。
ま、競艇はほどほどに?