ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

はじめての国際学かい

2019年09月14日 | たびたべた

このパスタとトスカーナワインにインパクトの点で負けてしまった今回の学会参加(すごくおいしかった)。
うちの領域の学会が緩めなのは世界共通なのか、イタリアだからなのか…外来を持ち始めて初めての学会で、余裕ない中で準備したポスターだったから、壮大な質問とかされても困ったかもしれないけど、貼って満足するには正直ちょっと寂しかったなあ。でもおかげで論文書かないと勿体ないという気になったし、次はオーラル目指そうと思えたし、今回はきっとそうやって私を焚き付けるのがご計画だったのでしょう!

(上のパスタ食べた市場のフードコートはとても楽しくて、夜の時間にも来てみた。セージの葉のフリットとトスカーナワインでいつまでも居られそう笑)

ただ、はるばる来てよかった!と心から思えたのは合間に聴いたメイン会場の講演。どれもよくて、よいというか、今年度から本格的に専門に入った喜びみたいなものをひしひしと感じた時間だった。国際学会というからには奇抜で画期的な治療法とかが出てきて理解できないのではないかと思っていたら全然違って、登壇する先生たちはみな、専門入りたて1年生の私でも日常診療で悩んでいるようなことを、丁寧に丁寧にデータを追いながら、要は「みんな悩んで当然なんだよ、自分もまだわかってないんだ気になるよね〜」って説明してくれるのだ。質疑応答も聴いてて「あるよね〜」とうんうん頷き合うような感じ。世界の偉いおじさんたちが上手くプレゼンしてくれると、自分の感覚は世界標準だと感じることができて安心した。たぶん自分の方針は大きくズレてない。



(街並みが本当に素敵、旧市街だけでなく、学会会場まで通うトラムからの普通の街並みも素敵だった。)

鬱と不安の鑑別の重要性も、摂食障害の薬物療法がないことも、自身の領域での研究における他科協働による動機付けも、共感の教育の必要性と方法論の見つからなさも
みんな考えていることは一緒。難しいなと思いながらも目の前の患者さんの症状と日々向き合って地道に臨床している仲間が世界中にいるんだ。

特に好きだった講演のスライドに書いてあった、
“mind the gap”
そう、科学と臨床のギャップを
ちゃんとした人ほど、強がらず、でも冷静に意識していた気がする。


(来たことあると言っても20年前だけど…あったあった!と思い出せるくらい遺されてる街って、やっぱすごい。)

だから自分も自分の持ち場で今まで通りがんばって、考えて、また世界のみんなに何かシェアしたくなるようなことを証明しよう!そしてまた来よう!
「でも確実に聴いてもらうためにはあっち(メイン会場の舞台)側にいつか立たないとダメですねー」とか、若手らしく大見得張って師匠に言ってみたりしたのでした笑

それでワイン飲んで寝て起きて、だいぶ清々しい気持ちで登った夕方のミケランジェロ広場より。

あートスカーナの村にもいつかキャンティ飲みに行ってみたい!

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