「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ハッケヨ~イ・・・」

2014年08月18日 | スポーツ・観戦

                                            
                                              

ハッケヨ~イ、ノコッタノコッタ・・・・・・と言ってもお相撲の話ではない。プロ野球の話である。
ノコッタ、ノコッタ!!まさに首の皮1枚で、辛うじて優勝戦線に残った、我らの愛する広島カープ。
昨日の巨人戦に敗れていたら、ひょっとするとペナントレースから落ちこぼれていたかもしれない。イヤ違った、優勝争いの土俵からあえなく姿を消していたかもしれない。 剣ヶ峰と言われる徳俵にかかとをつけて必死に踏みとどまった。挙句に、今一度腰を落として相手の身体を抱え上げ、完全な吊り出しの勝利。

そんな大事な一戦を、これみたことか!終盤8回の裏、2点のビハインドを跳ね返しての逆転勝利。この1勝は大きい。
ホームランキングと打点王の有力候補であった、カープの4番バッターが健在な頃は、23年ぶりのリーグ優勝に大いに夢を持った。
そんな頼りになるバッターが中心にいると、投手陣も思いっきりのよい投球が出来て、何をやってもいい方にいい方に転がって行った。
ところが、一つのつまずきが大きなつまずきとなり、打てない・守れない・ミスは連発という悪循環に。

あれよあれよという間に貯金はグングン減って、あわや借金生活へ。そんな危険性もはらんだ危なっかしいレース展開。
それでも、プロ生活20年のベテラン38歳の横山が、見事な中継ぎ役を果たし、若い選手を鼓舞した。
由宇町の山の中にある2軍練習場での常連の顔が、ひとたび1軍に呼ばれたら、それなりの力を発揮した。
ベテラン、侮るなかれ!ろうたけた勝負感、周囲に周到な目配りをするしたたかさは、若手にないものを持っているのだ。
自らを振り返って、この歳になって何を望むかといえば、このベテランの味である。高望みに過ぎないのかもしれないが・・・。

それにしては、一時期4番バッターとして定着しカープの大砲と言われた「栗原・背番号5」。
華麗な守備の名2塁手であり、俊足巧打をうたわれた「東出・背番号2」。ベテランと呼ばれるこの二人はいまだ2軍から上がってこない。
相撲の世界では、「番付に合った相撲を取る関取は上達しない」と言われるが、彼らも2軍の生活にどっぷりつかっていては明日はない。
たとえ代打でもいい、相手に多少の威圧感を与えられる名前を引っ提げて、早く1軍にもどってきてもらいたい。
2軍生活で真っ黒に日焼けした顔に、白い歯がこぼれる活躍があってこそ、安定した強さのカープ誕生であろう。

ここで今一つ付け加えておきたいのは、あの球界を代表したかつてのエース、江夏豊のひとこと。
「投手は一球で地獄を見る。打者は一球で天国をあじわう」。まさに至言である。
そんな江夏が演じた日本シリーズの名場面再現を夢に見ながら、ムシムシ厭な暑さを乗り切りたいものだ。

コメント (6)
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