8月の到来とともに、子どもたちの夏休みも佳境に入る。
今日は、子どもが主役のブログではあるが、我が孫の話ではない。
我が住む地区内にある二つの小学校に、地区社会福祉協議会として、竹細工教室の出前を行ったというお話。
『誰もが住み慣れた地域で生き生きと暮らせる社会づくりを目指す』。
この基本理念実現に向けて、地域住民が徒党を組んで、自前の資金でささやかながら様々な活動を行っている。
「地域福祉の担い手の育成」「高齢者の社会参加の促進」「学校と地域の交流」「子供の健全育成の環境づくり」など具体的な目標のもとに、執行部や専門部会が知恵をしぼり、反省しまた新たな知恵をしぼって、少しずつ前進している・・・と思いたい。
そんな活動の一環が、先日の「海の日キャンペーン、瀬戸内海環境保全大作戦」であったり、今回の「夏休み竹細工教室」であったりする。
いずれも暑さ真っ盛りの行事ゆえに、主催する我々の方が、熱中症対策や急なめまいなどに気配りをしなければならないが、こういった活動に参加される方は、意外に元気であり、やる気満々なファイトに驚かされることがある。
8月1日と4日の2回に分けて、参加した児童数は155人。保護者や教職員、それに我々社協お手伝いなど合わせると、総勢250人を超える一大行事となる。
竹とはどんなものか、切る・割る・削る・曲げる・・・など一つ一つを丁寧に教える。
竹笛、ガリガリトンボ、竹トンボなど、出来上がった自分の作品に歓声を上げて喜ぶ児童の笑顔。
夏休みの工作の一つとして、全員が大事に持って帰る姿は、誇らしげであり何故か左右に大きく揺れている。
そんな中にも、6年生の体格のいい女子等は、最初は「なんで私が竹細工なん?」といった不満な様子をあからさまに見せる人もいる。
無理もない。切る・割る・削るなどは男の子向きではある。
ところが、順番で指導していくうちに竹トンボの形が見えてくると段々目の輝きが変わるのが分かる。
そして出来上がりを飛ばしてみて初めてニッコリ。この時の笑顔がいい。
上手く飛ばない人は、「飛ばんよ」と恨めし気に持ってくる。もう一工夫手を入れて渡す。必死に両手をこすってより遠くへ飛ばそうとする。その時は、最初の迷惑そうなダンマリ顔とは比較にならない真剣さがうかがえる。
よーく考えてみると、竹細工教室などと銘打って子どもたちを喜ばそうとしてはいるが、案外、我々の元気を保つ協力をお願いしているような部分無きにしも非ず。
いずれにしても、学校と地域の交流。子どもの健全育成を助け、お年寄りの住みやすい街にする、という社協の基本理念に叶った行事ではある。