「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「実りの予感」

2014年08月16日 | 季節の移ろい・出来事

                

大雨に次ぐ台風襲来で、大きな被害に遭われた方々の悲哀をよそに、今年も栗の木が大きなイガグリをたっぷり付けている。
このまま順調にいけば、秋の味覚の豊作は間違いないようだ。
元々農耕民族のDNAを受け継ぐ私達にとって、種類を問わず作物の豊作が予測されることは気持ちを豊かにしてくれる。
その裏で、先の台風被害で、四国四万十川流域の米どころが、取り入れを控えた稲が無残にも泥水に蹂躙された映像を目にするのはお気の毒というよりない。

大雨被害もさることながら、このところの曇り空や雨続きは、大地にとっての日照不足現象となっている。
主食である稲は、今の時期に照りつける太陽を浴びてしっかり株を張り、豊かな米粒を実らせる。
野菜や果物もしかり。今が取り入れ直前の日照による「うまみ」の熟成期間である。そんな日照が不足すれば、収量は半減、味も落ちる。
生産者にとっては踏んだり蹴ったり。消費者にとっては、やりきれない高い野菜の購入となる。

このように、1年に1度の実りを願って、汗を流し、腰を痛めながらも並大抵ではない努力を払って、取り入れを待つ。
それなのに、世の中にはロクでもない輩が相変わらず横行し、善良な人間を言葉巧みにだまして、濡れ手に粟の大金を巻き上げる特殊詐欺行為が後を絶たない。

平成26年上半期の特殊詐欺全体の認知件数は前年同期に比べて約1割増加し、被害総額は約3割増加したという。
被害総額は、振り込め詐欺約161億円。振り込め詐欺以外の特殊詐欺約108億円。合わせて268億円となっているという。

手口は巧妙化するばかり。数人がそれぞれの役割を受け持つ劇場型と言われる、芝居がかったグループ犯行。
巧妙に仕組まれたシナリオに、「俺は騙されない」と思っていてもついつい乗せられてしまう魔力みたいなものがあるらしい。
間違いなく「俺は大丈夫!もし何か言って来たら、あーしようこーしよう」と作戦を練ってはいるのだが、果たしてこちらのペースで話を進められるのか。自信などありはしない。

一つだけ方法があるとすれば、『欲をかかない』ことかな。
今握っているお宝が、一気に1.5倍になったり2倍に膨れ上がるわけがないことを肝に銘じておこう。
とはいえ、実際に応対したことがないだけに、誘いの電話がかかったらとっさの強欲に駆られるかもしれない。
いち早く、倅や娘婿殿に相談することだけは忘れないでいよう。もっとも、失うほどのお宝の持ち合わせもないが・・・。
 

コメント (8)
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