「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「大きな衣替え」

2024年05月12日 | つれづれ噺

 

このように茂り枝葉を広げていた、我が家の樹齢50数年、幹の周囲は36cmのクロガネモチの木。
狭い敷地ながらも南東の一角を居場所として、長い年月をかけ根を張り枝を広げてその存在価値を示して来た。元は、無謀にも26才で大きなローンを組んで最初の家を建てたときに、会社の先輩が新築祝いといって贈ってくれたクロガネモチの木である。当時は親指と人さ指で丸を作るくらいの大きさだった。

約25年の後に新たに建てた今の家に引っ越すときも一緒にやってきて、南東からの風雨を身体を張って守ってくれた心強くも優しい思い出多い木である。
そんな守り神的な我が家のクロガネモチも、私たちと同じで年を取って来た。根っこは長く伸びて家の中に入り込む危険性が出て来た。枝葉は広がり過ぎていつか切る時が来る。そんな負の遺産を若い者に押し付けるのは気の毒。これは私たちの手で処分をして解決しておかなければ。と思い立ったカミさんに尻を叩かれ、惜しい、となかなか思い切れない私にせっついてくる。ついに観念して裁断することに決め
た。

天に向かって枝を切るのにチェーンソーは危険で使えない。しゃーない、新品の剪定用ノコギリをゲット。
丈夫な幹に脚立を縛って固定し、兎に角安全は念入りに、しかも懐かしさと感謝で抱き着くようにして落ちないよう、右手一本で思いっきりノコを引いた。段々スマートになってくる。そしてついに・・・。



そしてついにこんな姿になってしまいました。でもこれ以上の伐採はひとまず置いといて、この幹から新たな枝葉が広がるのを楽しんだ後に根っこからバッサリ。これはもう覚悟をしておかなければならないだろう。
私たちの後のことはどうなるか分からないが、兎に角若い者に負担を負わさない心遣いはしておきたい。

それにしても、がんばって年を重ねたのにご苦労さんで終わってしまう。人間も同じ、万物みんな同じ足取りで新旧交代していくということだね~。そしてもう一つ、季節的に言えば程よい衣替えにもなった。


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