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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「黄金色の畑」

2019年01月06日 | 晴耕雨読

                      
               黄金色に輝くタマネギ畑

年末年始、日にちをずらせて里帰りする孫たちに合わせて、意に反しながらも自堕落な生活が続く。
当然ながら、お腹に入れたものを健康的に消化する運動時間が削られる。それでなくても「最近運動らしいことしとるん?」と、我がお腹あたりに厳しい視線がそそがれる。思い当たるだけに反論もない。

たとえ正月松の内であろうとここは一番、今やっておこうと腕まくり。手甲・脚絆にわらじ履き・・・と行きたいところだが、現代版では長靴・腕抜き・ゴム手袋に身を包み颯爽と畑に降り立つ。
頃や良し、10月に植えたタマネギが順調に活着、生育の真っ最中。寒肥(かんごえ)と言われるように、今の最も冷える時期に肥しを施す。その上に、秋の田んぼでたわわに実った黄金色のお米のもみ殻を敷き詰める。

根っこを太らせるタマネギの、成長を助けるためのおまじないみたいなものである。
但し、このおまじないは根拠があって意外な効果をもたらすのである。これからしばらくは気温が最も下がる季節。低温は土を凍らせカチカチに固まらせる力を持っており、タマネギの順調な生育を妨げようとする。こんな現象を防ぐのが、畑の表面を黄金色に染めるもみ殻効果である。

畑の土はもみ殻の力を借りて、フカフカの柔らかい土に再生される。そんな実質的効果の上に、実に見栄えがいい。寒い中で、さも仕事をしたような景色になる。なんせ作り手の腕は黄金色でもなければ、銅でもない。どうにもならない腕前を、せめて畑の表面だけでも黄金色に輝かせて目先を変えるのである。

しかし現実は厳しい。400本近く植えたタマネギが、実質どれだけの収穫を見せるのか。それは半年先のお楽しみである。

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