6月第2土曜日、年間行事予定に組み込まれた恒例のイベントがある。
錦帯橋そばのホテルが会場となっている。時間は真っ昼間。
イベントを終えて、赤く火照る顔を臆面もなくさらして、仲間と共に吉香公園を散策。
今や見ごろを迎えた花菖蒲を愛でるのも恒例行事の一つになっている。
ところが、この土・日は今のところまるっきりの雨予報。
如何に風流人とは言え(?)雨の中を公園散策もないだろう。着ていく予定の三番目のスーツも台無しになりそう。
そんなことを想定して今日の午前中、お城山登りも兼ねて、花菖蒲観賞と洒落込んだ。
このところの日照不足か、株の割りに花が少ない感じは否めない。
そうはいっても、開いた花は艶やかで見事である。ここ岩国から全国発信しても決して恥ずかしくない、今を盛りの花菖蒲である。
純白の大輪など、そーっと手を触れてみたくなる衝動に駆られる。お見事!!
“ わが恋は 人とる沼の 花菖蒲(はなあやめ) ” 泉 鏡花
人の御坊ながら、ええかっこの一つもしてみたくなる花菖蒲観賞。
今こうして咲いている花も、それぞれに、土に埋もれた根っこを頼りに一年間、猛暑にも厳寒にも風雪にも耐え、今この花の時節を待っていたのだろう。
存分に開いて、存分に愛でてもらうがいい。まさに今が見ごろの花菖蒲。