「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「巣立ち、近し!」

2011年06月27日 | 季節の移ろい・出来事

     
        巣の中でしっかり羽ばたき練習。 サー 飛ぶぞ~~

今年は姿を見せる回数が極端に少なかったアオサギ君。
ここに来てようやくはっきり確認出来るようになった。それも昨年・一昨年と同じ巣だけ。
今年の新しい巣のヒナはほとんど見えない位置で育っているようだ。

季節はめぐり、いよいよ巣立ちの時が近づきつつある。
親が運ぶ餌をいっぱい食べて、いつの間にか親鳥と同じくらいの大きさに成長している。
とはいっても、羽根の色や、堂々としたサギの王者と呼ぶにはまだ日数がかかりそう。

巣からはみ出しそうな大きな身体をゆすって、羽ばたき練習を繰り返す。今日こそ飛び立つか。なかなか飛び立たない。カメラを構える日数も3日・4日と続く。
こんな風の中を無理せんでもいいのに・・・と思うような日に、1羽が思い切って飛び立った。

案の定、自分の力で飛ぶというより、風に流されただけで巣の真下の竹やぶに必死にしがみつく。それもままならず、地面に下りた、というか、下ろされた。
親鳥は、巣を作るときの材料調達以外、このような薮の地面に下りることはない。
身の危険を感じたのか、次に必死で飛んだのが10メートル先の民家の屋根。

しばらくあっちの屋根こっちの屋根で、人間世界を至近距離に見聞。この間約1時間。
ようやく意を決して、今一度風に向かって飛び立った。押され流されしがみつき、ようやく死に物狂いで巣にたどり着いた。死に物狂いに見えたのは人間様の浅はかさか。彼らにとっては、独り立ちへのごく普通の訓練なのかもしれない。

正式に親離れして大空に舞い上がる日は遠くない。
可愛い子どもが手許を離れるような一抹の淋しさみたいなものはある。が、飛び立ってくれなかったらもっと気がかりになるのだろう。
すべからくこの世の別れとは、切ないものである。

コメント (6)
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