寒の戻りになごり雪。
それでなくとも無いもの尽くしの被災地で、不便な避難生活の方々にとって、お気の毒なこの冷え込み。
降る時を知るというなごり雪。何故今降るのか。今はいっときもお日様が欲しいというのに。
壊滅的なダメージを受けている石巻工場や岩沼工場へ、岩国から独自の救援隊や、救援物資が出発したと耳に入った。
工場で操業中の従業員には犠牲者はいなかったということだが、勤務以外の従業員の安否情報を必死で収集しているとも聞いた。
縦長の日本列島、工場も一箇所集中ではなく、幅広く点在すれば、このような災害時の緊急対応などには、企業の中である程度応援態勢が組めるのは有り難い。
今回の未曾有の惨事を想定して、コンビナートも工場群も、山の上や海岸や至る所に分散させる工場立地を考えるといいだろう。
テレビ画面に子どもの手を引いた若いお母さんのインタビューが映った。「旦那は原発工場に詰めている、私は子ども連れて非難している、旦那にはがんばってもらわないと・・・」
オッ!そうなんだ。今世界の注目を集めている、福島原発で、今日も命がけで闘っている従業員がいるのだ。
彼らも同じ、大地震・大津波の被害者なのに、今度は放射能による被爆という新たな災害に立ち向かわなければならないのだ。
同じ企業経験者として、何とも複雑な思いがする。
いよいよ警視庁機動隊の出番だという。いっときも早い沈静化を祈る思いだ。