「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「春の眠り」

2011年03月09日 | 家族・孫話

 

「春眠暁を覚えず」というのは、ほんまもんの春が来て、心地よいまどろみにもう少し浸っていたい・・・という甘えの心境を言うのだろう。それはもう少し先の話になりそう。
連日、真冬に戻ったようなこの寒さでは、蒲団を頭からかぶって朝寝を決め込む、現実逃避の3月半ばである。

元気で忙しく働く人が、春眠をむさぼりたくなる心境に同情はする。
が、いっときもジッとしていられない幼子が、病に冒されて、ただひたすら眠り続ける姿は同情などではなく、変わってやりたい心持ちになる。

脱水症防止のイチゴジュースを無理矢理飲ませ、抱いてやると、大好きなばあちゃんでないことに多少の不満顔は見せるが腕の中でもひたすら眠る。
時々大きなため息で酸素を取り込む。
何かの拍子で目覚めると「ねんね・ねんね」と横になる催促をする。
うつぶせが好みで、小さな寝息を立てながらただひたすら眠る。

幸い近くに国立病院機構の医療センターがある。最悪の場合は救急車で駆け込む手はずは整っている。

『健康な人には病気になる心配があるが、病人には回復するという楽しみがある』
と言ったのは物理学者の寺田寅彦氏だった。
今さらオタオタしても仕方ない。あの小さな身体で集団生活を余儀なくされているのだ。色んな病気をもらったり上げたり・・・そうやってたくましく成長していくのだろう。

応援団長は静かに見守るしかない。

 

コメント (8)
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