「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「柴燈護摩供養」

2010年11月24日 | つれづれ噺

         

                   

      火渡りをする兄ちゃん                  同じく カー君

クルマで1時間足らずの山の中に、歴史を辿れば奈良時代にさかのぼるという、由緒あるお寺がひっそりと建っている。 二井寺山、極楽寺という真言宗の古刹である。

一年に一度、11月23日に「柴燈護摩供養」(さいとうごまくよう)が行われるという友達の誘いを受け、小学4年と2年の孫と共に見学に出向いた。クルマを降りて急な坂道、急な階段を上ること30分。なんとかたどりついた。

護摩(ごま)とは「焚く」「焼く」を意味する。旧来の山伏姿による修験者が、柴(しば)で組まれた護摩壇を燃やし、  炉中に種々の供物を投げ入れ、火の神が煙とともにお供え物を天上に運び、天の恩寵にあずかろうとする素朴な信仰から生まれたものとされている。 燃えさかる火の中に、参詣者の願い事を書いた護摩木が次々投げ込まれ勢いよく炎は上がる。

その後、御仏のお力を借りて火の中を清浄の場として、自分の心の中にある煩悩や業に火をつけ焼き払い、身を清める祈りを込めて火渡りをする。

火を鎮めほとんど炭火状態にしたあと、一般参詣者のほとんどが火渡りをする。 いち早く兄ちゃんが行く。負けじとカー君も行く。そんな様子をカメラに納め、じいちゃんは最後の最後、皆さんの煩悩や業が残されているかも知れない、しんがりの火渡り。

帰りのクルマの中で、火渡り祭りの蘊蓄を聞かせるのだが、孫兄弟にはまだちょっと???無理もない、説明するじいちゃんによく分かっていないのだから。

それにしてもこれほど近くに、1200年以上の歴史を誇る名古刹が存在するとは。 歴史は尋ねる者にて明かされる。 ウーン、なるほど。 素敵な一日であった。

コメント (8)
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