「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「場違い」

2008年06月29日 | 晴耕雨読
梅雨の晴れ間にと思って始めた庭木の剪定。途中から降り出した小雨にもめげず、なんとか予定時間内に刈り終えた。

狭い庭に、色んな植木がひしめいている。お金をかけたのも何本かある。そのうちのサザンカ。この家に引っ越して間もなく、かなりの金額で購入した。
当初は、それはそれは元気で見事な花を楽しませてくれた。

年々周囲に木が増えたり、枝葉を伸ばしたりして、先住のサザンカの水利権も日照権も脅かされつつある。特にサザンカは乾燥に弱い。ここ数年極めて貧弱な古木に陥りかかっている。

何とかしなければと考えたのが3年前。我が家のオール電化工事で、湯わかし用ボイラーの灯油タンクが不要になった。持って帰ろうとする業者を押しとどめ、タンクをもらい受けた。何度も何度も中を洗い流し、果てはペンキを流し込んで、ゴロゴロ回転させ、内側のペンキ塗装完了。

サザンカの根っこに据え付け満杯に水を張った。給油バルブとドレン抜きバルブの2カ所から、数十時間かけて水滴程度の水が滴るように、オーダーメードした。真夏の乾燥時期でもサザンカの根っこの周りだけは常に潤いがある。

ここまでは完璧だった。が、我が家に来る人ことごとく「ありゃー何かね?」と尋ねられる。そのたびにくだんの説明をする。これは想定外だった。
植木の根っこに金属製タンク設置は、やはり「場違い」なんだろうな。こういうのを「野暮」というんだろう。

まあいいや、場違いでも野暮でもいい。見栄えよりもサザンカの生存という実を選んだのだ。言うなれば「花より団子」を選んだのだ。イヤこの場合は団子ではなく花を選んだのだから「団子より花」かな?やっぱり世の中、ややこしい。
コメント (4)
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