「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「季節の花便り」

2008年06月12日 | 季節の移ろい・出来事
梅雨の晴れ間の昼下がり、カメラを提げて吉香公園に出向いた。
毎年この時季、丹誠込められた花菖蒲を観賞するのを一つの楽しみにしている。

梅に始まり、桜・牡丹・藤・つつじ・薔薇・あじさい、そして菖蒲。
吉香公園を彩る花々の今年前半の最後を飾るにふさわしい、黄色・紫・白・ピンク色とりどりの菖蒲の群生。見事である。

吉香公園の奥まった一角にある菖蒲園は、シーズン以外は人間も大きな動物も出入り出来ない頑丈な鉄柵に囲まれている。菖蒲の根っこのミミズを狙ってやってくるイノシシ対策だそうな。それほどまでに手間もお金も掛けて一年間守り育てられて見事な花を観賞させてくれる。じっくりゆっくり味わいたい。

季節の花の観賞にも、ふさわしいやり方があるのかなと思う。桜は文句なし大人数で賑やかに眺めるのが最適。藤やつつじ・薔薇もそれに近いかな。そこへいくと、梅や牡丹、菖蒲などは花弁のひとひらまで静かに味わってみたくなる。

私にとっての吉香公園は、孫の守の時間つぶしに困ったときの駆け込み場所という印象が強い。しかし、花々を愛でる時だけは、孫には気の毒ながら静かな二人連れがお似合いの気がする。

そんな気持ちで訪れたくだんの菖蒲園は、某デーサービスセンターの菖蒲鑑賞会とぶつかって、大勢の人生大先輩達でごった返していた。やっぱり菖蒲観賞は梅雨の晴れ間に、特に語るでもない二人が静かに歩くのがいい。

そして次に、吉香公園に来るときは、噴水吹き上げる水しぶきに光る虹の花を横目に見ながら、プールで泳ぎ回る孫の監視に目を光らせるのかな……。
季節の花便りを書きながら、やっぱり現実とは離れられないなー。
      (写真:菖蒲園と休憩所にあふれる大先輩)
コメント (3)
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