橘曙覧(たちばな・あけみ)「独楽吟」

たまたま「Jブンガク」と言うテレビ番組を見た。
司会をしているのはロバートキャンベルというアメリカ人。
日本の文学や文化について話しているのを何度も見ている。
日本人以上に日本のことを理解している。
“なるほど”と感心するばかりであった。
如何に日本に付いて無知であるかを思い知らされる。
勿論、日本語も、ペラペラだ。調べて見ると、東京大学教授で日本文学の江戸時代から明治期の漢詩文が専門というから、成る程と納得した。
この番組は何度か見ているが今回は橘曙覧(たちばな・あけみ 1812~1868)=江戸末期の歌人・国学者の「独楽(どくらく)吟(ぎん)」の話、もっとも再放送だったが。
「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌。
曙覧の生活や家族の幸せ、学問への態度などがよみ込まれている。
番組では、
「たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無りし花咲ける見る時」
が紹介されていたが、全部で52首あるようだ。
その他には、
「たのしみは客人えたる折しもあれ瓢に酒のありあへる時」
「たのしみは庭にうゑたる春秋の花のさかりにあへる時々」
「たのしみは人も訪(と)ひこず事(こと)もなく心をいれて書(ふみ)を見る時」
「たのしみは炭(すみ)さしすてておきし火の紅(あか)くなりきて湯の煮(に)ゆる時」
「たのしみは紙(かみ)をひろげてとる筆の思ひの外(ほか)に能(よ)くかけし時」
「たのしみは心をおかぬ友どちと笑ひかたりて腹をよるとき」
など、日常の生活の中に“たのしみ”を見出す心は、共感できる。
「たのしみは橘曙覧をしりしより彼のうたこえ出して読むとき」

たまたま「Jブンガク」と言うテレビ番組を見た。
司会をしているのはロバートキャンベルというアメリカ人。
日本の文学や文化について話しているのを何度も見ている。
日本人以上に日本のことを理解している。
“なるほど”と感心するばかりであった。
如何に日本に付いて無知であるかを思い知らされる。
勿論、日本語も、ペラペラだ。調べて見ると、東京大学教授で日本文学の江戸時代から明治期の漢詩文が専門というから、成る程と納得した。
この番組は何度か見ているが今回は橘曙覧(たちばな・あけみ 1812~1868)=江戸末期の歌人・国学者の「独楽(どくらく)吟(ぎん)」の話、もっとも再放送だったが。
「たのしみは」で始まって「・・・とき」で終わる形式でよんだ和歌。
曙覧の生活や家族の幸せ、学問への態度などがよみ込まれている。
番組では、
「たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無りし花咲ける見る時」
が紹介されていたが、全部で52首あるようだ。
その他には、
「たのしみは客人えたる折しもあれ瓢に酒のありあへる時」
「たのしみは庭にうゑたる春秋の花のさかりにあへる時々」
「たのしみは人も訪(と)ひこず事(こと)もなく心をいれて書(ふみ)を見る時」
「たのしみは炭(すみ)さしすてておきし火の紅(あか)くなりきて湯の煮(に)ゆる時」
「たのしみは紙(かみ)をひろげてとる筆の思ひの外(ほか)に能(よ)くかけし時」
「たのしみは心をおかぬ友どちと笑ひかたりて腹をよるとき」
など、日常の生活の中に“たのしみ”を見出す心は、共感できる。
「たのしみは橘曙覧をしりしより彼のうたこえ出して読むとき」