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なら仏像館@奈良国立博物館

2013年12月20日 16時24分47秒 | Weblog
なら仏像館@奈良国立博物館

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骨董・古美術が好きになって図録など本を読む楽しみも覚えたが、博物館や美術館や参考館・資料館の見学に費やした時間が多い。

東京国立博物館の年間パスポート購入すれば、東博・京博・奈良博などは通常展示は何度でも観られる。
各館ごとに企画展も開催される混雑するが、平常展は優品が並んでいるしのに観客は少ない。

奈良国立博物館の本館は、明治27年(1894)に完成した奈良で最初の本格的洋風建築で、当時宮内省内匠寮技師であった片山東熊(かたやまとうくま・1854-1917)が設計した。
フレンチルネサンス様式で、明治中期の欧風建築として代表的なもの、といわれる。最近の耐震検査においても、十二分の強度を有していたらしいから、明治期の設計や施工技術は素晴らしい。
それほどに由緒ある建造物であったが、1972年に新館が建設されると活用されなくなってしまった。

最近、博物館等の耐震化や展示空間の改装が多くなった。
奈良国立博物館・本館も平成22年7月にリニューアルし「なら仏像館」として再オープンした。
飛鳥時代から鎌倉時代にいたる仏像や仏教美術が数多く展示され、さらに、中国・朝鮮半島の仏像等も展示されている。
展示室や照明が一新され、とても明るく観やすい空間となった。

第一室 大和の仏たち

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特に、国宝・銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)は長谷寺所蔵。
技巧を駆使し、裏側の銘文なども資料として、一級の文物だろう。

中央に特別公開の「定朝様の丈六阿弥陀像」(奈良・外山区所蔵)
文化財の保護や修復も博物館の大きな仕事で、修復なった平安時代の丈六の阿弥陀仏が期間限定で公開されていた。
地方のお堂などに、地元の人達に守られている仏様が結構ある。

第二室 如来の種々相
「阿弥陀如来立像」(兵庫・浄土寺、鎌倉時代)
以前に浄土寺を訪ね拝観したはずだが、御堂の見事さだけが印象に残っている)

これまた修復されて、お寺に戻るまでの期間限定の特別展示「降三世明王坐像」(大阪・金剛寺、鎌倉時代)は丈六仏でいかにも鎌倉時代を思わせる色彩と迫力ある姿。
第三室から第十三室まで石仏、金銅仏、塑像と塼仏などが展示されていた。
あくまでも信仰のための仏様だが、御堂で見るよりも明るく広範囲な角度から拝見できることは嬉しいことだ。

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