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「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

鴨居羊子と鴨居玲

2010年06月07日 01時03分05秒 | 美術展
鴨居羊子と鴨居玲

「ドン・キホーテ」の舞台となったラマンチャ地方を旅した際、鴨居玲(1928-1985)が10年間スペインに滞在し、5年間をこの辺りで生活したのだ、と実感した。
鴨居玲の実物の作品を観たことがないのに、妙に引き付けられる。




黒や褐色を基調とし、強い 陰影で醜悪なデ フォルマシオン。
「酔って候」はイメージとして、スペインやアイルランドによくいそうな、年寄りの酔っ払いそのもの。
自画像でなくとも鴨居の自画像と言えるのかもしれないし、僕の自画像にも重なって見える。

鴨居羊子(1925-1991)の実弟が鴨居玲なのだ。
と知ったのは、ずっと後の話し、作品に興味を持ったのも最近のことだ。
僕の生業は服飾関連、鴨居羊子が下着デザイナーとして、センセーショナルにデビューした当時から名前を知っていた。
1950年代に大阪で、ジャーナリストから転身し「下着屋・CoCoチュニック」を創業。
白いメリヤス下着しかなかった時代に、カラフルな色でナイロンの下着をデザインし、下着のショーや個展をするという斬新な方法で世の中にうって出た。
たかだか、60年前の話だが、現在とは全てが大違い。
当時はスキャンダラスな出来事だった。

独自の生き方をした姉と弟の展覧会が時期を同じくして川崎と河口湖で開催されている。




「前衛下着道-鴨居羊子とその時代 」展 @川崎市岡本太郎美術館 4月17日~7月4日



「 鴨居 玲 終わらない旅」展 @河口湖美術館 4月10日~6月13日

どちらの展覧会も開催されていることを知ったのはつい最近のこと。
6月13日までの「 鴨居 玲 終わらない旅」展は観ることは叶わない。

7月4日までの「鴨居羊子とその時代」展は後20日くらいあるから実現しそうだ。
展覧会の企画内容について、川崎市岡本太郎美術館ホームページには、

鴨居羊子とその時代に触発しあったきらめく才能の関係図を探ります。
マルチな才能を発揮した鴨居羊子の「言葉」「絵画」「下着」を中心に紹介し、彼女を励まし支えていた作家今東光、司馬遼太郎、グラフィックデザイナー早川良雄の資料を展示します。



また鴨居が尊敬し関わった岡本太郎や写真家細江英公氏・井上博道氏が撮影した鴨居のポートレートや彼女が作った下着や人形たちの写真もあわせて紹介します。当時チュニカショーの演出に関わった同時代のアーティスト、関西の前衛美術グループ具体美術協会の美術家たちの当時の作品や記録映像も紹介します。
 また本展では、若い劇団唐ゼミ☆のメンバーが鴨居羊子とその時代を現代に通底させながら鴨居羊子の下着を展示し、新しいチュニカショーにも挑みます。

とのことで、幅広い展示が行われるらしい。
このような展覧会「水戸芸術館」現代美術ギャラリーでも開催できたら。
なんて、夢見てしまう。

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