「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

「稽古場・風」の赤松の大樹@水戸市新荘3-4-5

2020年06月06日 19時59分23秒 | 水戸今と昔
「稽古場・風」の赤松の大樹@水戸市新荘3-4-5




「稽古場・風」は堀籠貴子(風野行衣)さんが主宰する多目的な空間。
絵画や陶器の展覧会・ジャズライブ・演劇会場などに幅広く使用されている。
道路際の樹齢200年に近い、赤松が目印。



常磐大学高等学校の正門から、水戸商業の一郭は整然とした区割りで、以前は武家屋敷が立ち並んでいた痕跡が最近まで在った。



旧「松小路」の町名碑。



幕末の古地図。
何時のものかは分からないが、天保7(1836)年以降。

松小路を始め、梅小路・楓小路・柳小路・花小路・桜小路・桃小路・桐小路・柏小路・常磐小路、などの洒落た名前の小路が並び「新屋敷」と呼ばれた。

江戸時代初期、寛文6(1666)年頃は水戸藩付け家老の中山備前の守の下屋敷となり備前町から(私の推測)家士を移住させて「新屋敷」とした。
中山氏が松岡藩の領主として独立した後は、陸田などになっていた。



文政9(1826)年の地図は「下屋敷」とあるが、町割りはされていない。

天保7(1836)年、水戸藩主斉昭は天保の改革の一環として、定府制を廃止。
江戸在住の家臣に国元帰還を命じた。
この時に再び武家屋敷となった。

屋敷割の際に、目印となる樹木を植え小路名とした。
何とも粋な計らいだ。
松小路の由来は、稽古場・風の赤松の大木に違いないだろう。

この地区は町名変更の際に「新荘」となったのは残念な話だ。

近年、この辺りは個人の住宅が減少しマンションなど、集合住宅が多くなった。

そんな風潮に抗い「稽古場・風」は健在だ。




毎月9日「風マルシェ」が開催される。
「生活クラブ生協」の品物やこだわりの農産物、手作りケーキの販売など。
その時に依って出し物は変わる。





庭&駐車場の一画の小屋は立ち飲みカフェ「小さな風」。
200円でコーヒーが飲め語り合う場。
多少の雑貨なども展示販売される。

久し振りに6月9日(火)に開催予定らしい。
新型コロナウイルス禍の状況下での開催だ。
珈琲を飲みに訪ねようと思っている。
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