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「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

「サムスン美術館リウム」@ソウル市 龍山区

2011年12月16日 20時51分16秒 | 美術展
「サムスン美術館リウム」@ソウル市 龍山区



サムスングループは、大韓民国最大の財閥で世界的な企業集団。
経済活動以外にもスポーツや文化にも力を注いでいる。
サムスン文化財団が運営する「湖巌美術館」は、韓国のソウルの南約40kmの京畿道龍仁市のエバーランドの中に1982年開館し、主に朝鮮伝統絵画を所蔵し展示している。

2004年にソウル市内にオープンした「サムスン美術館リウム」は陶磁器、古書画、仏教美術、金属工芸品などを展示したMUSEUM1(古美術館)と、韓国と世界の近現代美術を展示したMUSEUM2(現代美術館)の2つの建物に分かれている。

「サムスン美術館リウム」に行く前に、地下鉄「往十里」近くの骨董ビルを見て回る。
一つのビルに50軒くらいの店が入っている。
昔の青山の骨董街を思い出す雰囲気だ。
今は、骨董品を買おうとする意欲はないが、見る気持ちだけは残っている。



地下鉄の[梨泰院]駅周辺は日本の原宿・表参道に似ている。

美術館までは徒歩10分位、住宅街の丘を登ると、エントランスの右手にウッドデッキのテラスがある。





六本木ヒルズにも展示してあるルイーズ・ブルジョアのママン(蜘蛛の彫刻)が展示されていた。小高い丘の上なので市内を見晴らせる。



入り口は地下1階、そこに至るウッドデッキには宮島達男のLEDを使用した作品が埋め込まれている。

〈MUSEUM1〉はスイス人建築家マリオ・ボッタが設計した建築物。





エレベーターで4階に昇り、天井はガラスの吹き抜けの白いラセン階段を下りながら展示室を巡る設計。
全ての部屋の展示空間は展示品の間隔が充分にとられている。
部屋は暗いが、照明効果が良く、最高の状況で鑑賞できる。


4階は高麗青磁。
3階は粉青沙器・白磁。
2階は古書画。
1階は仏教美術・金属工芸。

高麗青磁は完成度が高い、国宝級の逸品ばかり。
粉青沙器=日本では一般的に“粉引”と呼んでいる。これまた凄い。


〈MUSEUM2〉はフランスの建築家・芸術家ジャン・ヌーベルによる建築。
こちらもエレベータで2階まで上がり、下に降りていく順路。
1910年以降の韓国の現代美術と、1950年代以降のモダンアートに重点を置いた世界の現代美術作品。
イヴ・クライン、ロスコ、ウォーホル、ナムジュンパイク、村上隆、奈良美智等々。天井も高く、外光も入る展示室は。

特別展 は「朝鮮時代の宮廷画家」

企画展示室も地下2階まであって広い。-
絵巻物などが多かったが、実物以外に小さな画面をスクロールして、大きなスクリーンに拡大して見ることが出来る設備など、サムソンならでは展示方法。

どの建物も半分以上は地下にあり、地上に見える部分は少ないが延べ面積は4500坪あるとのこと。
建築と収蔵品の質と量はサムスングループの強大なパワーを感じた。

サムスンばかりでなく、韓国は活力にあふれていた。



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