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「乙女デザイン―大正イマジュリィの世界」@茨城県近代美術館

2016年08月04日 06時28分16秒 | 美術館
「乙女デザイン―大正イマジュリィの世界」@茨城県近代美術館
会 期 :7月16 日~9月25 日




近代美術館の夏休み企画は「乙女デザイン―大正イマジュリィの世界」。
「乙女デザイン」は分かるにしても「大正イマジュリィ」とは何?

イマジュリィとは,「イメージ図像」を意味するフランス語で,装幀(ブックデザイン),挿絵,ポスター,絵はがき,広告,漫画などの大衆的な複製としての印刷・版画の総称でもあります。(展覧会・資料より)

複製技術が発達した大正時代,誰もが自分のものにでき,手にとって間近に愉しむことができる印刷物は,美術を運ぶ容れ物として,重要な意味を持つようになった。
藤島武二や岸田劉生ら著名な画家も,本の装幀を数多く手がけた。
またアール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコの図案に取り組んだ杉浦非水や小林かいちなど,当時の乙女たちの心をとらえたデザイナーが次々と登場した。

竹久夢二や高畠華宵にみられる少女趣味。
小村雪岱の洗練された江戸趣味。
恩地孝四郎,古賀春江らに代表される都市のモダニズム。
また関東大震災やプロレタリア運動といった社会状況を映すように, 先鋭化したデザインが生まれた。

装幀・挿絵・デザイン画・広告・ポスター・絵はがき・版画など約400 点、と記されているが、総数はもっと多い。




竹久夢二「汝が碧き眼を開け」
(セノオ楽譜56番)7版表紙 昭和2年 個人蔵



杉浦非水「初夏」『三越』 22巻第5号表紙 昭和7年 個人蔵



小林かいち『二号街の女』絵はがきセット 大正14-15年頃 個人蔵


本などの小さい展示が多いから、かなり近づいてみる必要がある。
何れにしても、全てが丁寧で手作りの味わがある。

現代のそれらの「何ンと味気ない」かを実感した。

会期中、講演会やワークショップなど幾つかの関連事業が盛り込まれている。



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