漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第4章 その55

2007年06月21日 02時44分01秒 | 漫画家アシスタント
( この写真は、夜の東京護国寺、正面中央あたりに見えるのがK談社の窓明かりである。
 《 2007年6月 撮影 》 )
 
 
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
 
 
 
                その55
 
 
漫画家アシスタントの物語・・・「 雨のドモ五郎 」はそれまでに描いてきた作品と
は大きな違いがありました。 それは主人公への思い入れとストーリーの「 展開 」
です。 この作品は「 漫画大賞確実 」なんじゃないか・・・という確信じみた手応
えがありました。
 
今度こそ、K談社のヤングM誌で「 死亡少年 」入選。そしてこの「 雨のドモ五郎 」
はS英社ヤングJ誌で漫画大賞を・・・! 相変わらずの捕らぬタヌキの皮算用・・
・・・のままで終わるのか、どうか・・・・・。
 
 
さて、「 雨のドモ五郎 」にカリコリとペンを入れている頃に「 死亡少年 」の結果
が発表されました。
 
最終選考まで難なく勝ち残った「 死亡少年 」ですが・・・結果的には佳作も取れず
に終わりました・・・・・。 
 
 『 選考委員長のC・てつや先生は、そんなにオレの作品が嫌いなのだろうか・・
  ・・? 』
 
この時は、もうすっかりK談社への色気など無くしていた私は、あっさりと以降の
K談社への投稿を断念します。
 
発表のあった当日の深夜、ヤングM編集部へ直接出かけてボツ原稿を返却してもら
いに行きました・・・・・。
 
 『 よくも落としやがったなァ、コノヤロ~ッ! 』
 
 『 こんなクソ雑誌、頼まれたって二度と来るかァッ! 』
 
こんなセリフは勿論口にはしません。表情にさえ出さず。ニッコリ笑顔でボツ原稿
を受け取り、一礼。
 
この時、原稿を返却してくれた若い編集員が・・・
 
「 残念でしたねェ( 本当に残念そうに! )是非また持って来て下さい! 」と、や
さしく声をかけてくれたのですが・・・ その時の私の頭には、目の前の編集員と
副編集長のS氏がだぶりながらグルグルと回り・・・・・
 
『 K談社では絶対に描きたくねェッ! 』というムラムラした怒りで煮えくり返って
いましたから、穏和な編集員の態度に・・・なぜか後ろめたい様な・・・かえって
私の方が未練がましい様な・・・申し訳ない様な・・・なんとも哀しい気分に落ち
込んでヤングM編集部を後にしました。
 
そして20年・・・K談社とはご縁がありません。 
 
今は何とも思ってはいませんが、私なんぞがどう思おうと・・・大手出版社やその
編集員から見れば私の存在など、昨日出したゴミ袋の中の生ゴミほどの価値しかな
いんでしょうし・・・・・。
 
 
「 グワッキ 」「 AIZU2145 」「 僕です! 」「 死亡少年 」ことごとくボツになり、
いよいよ最後の作品に・・・・・。
 
「 雨のドモ五郎 」を持ってS英社へ・・・。 にぎやかな神保町の交差点から数
分歩いた所にS英社ビルがあります。 「 アラレちゃんビル 」だの「 キン肉マン
ビル 」だのと1980年代の全盛期にあっちこっちと新社屋を建て替えまくっていた
週刊漫画黄金期のあのS英社へ・・・・・。
 
週刊ヤングJ編集員K氏・・・・
 
ラストはちょっと・・・甘いですね・・・・・ 」
 
『 カチンッ 』( 頭の中で小さな音が・・・ )
 
 
 
   漫画家アシスタント物語、血の教訓
   
  『 結果を出せる人間でさえ利用されるだけで愛されはしない。 いわんや
 
   結果さえ出せない人間をや。 もし、貴方が愛される事を望むなら・・・

   ここに立ち入る事はお勧め出来ない。 』
 
 
   
          「 漫画家アシスタント 第4章 その56 」 へつづく・・・



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【 各章案内 】   「第1章 改訂版」  「第2章 改訂版」  「第3章 改訂版」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




  


コメント (31)    この記事についてブログを書く
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31 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ラウンドハウス)
2007-06-21 07:44:01
はじめまして!
僕は、漫画家を目指しているものです。
こちらのHPいつも見ていました。
漫画業界の厳しさを教えて頂いて頑張らねば、と思っています。

ところで、血の教訓の「ここに立ち入ることは・・・」のこことは漫画業界のことでしょうか?
それとも集英社のことですか?
僕も持ち込みに行った経験があって、講談社は優しくて、集英社は厳しい印象を受けました・・・。小学館はありません・・・。

これからも為になる経験を教えて貰えれば、と思います。
それでは失礼いたします。
返信する
運、とかも・・。 (ゆうじん宇宙船)
2007-06-21 23:52:41
当たり前なんです有ると思います。
僕も講談社、集英社、小学館、はおろか
行ってない出版社は多分、秋田書店くらい
じゃないかな、と
(その分だけボツを喰らった訳で自慢にも
何にもなりませんが・・・。)
感想としましてやはり「運」じゃないかと。
他の出版社で全然駄目な評価を受けた作品が
何故か違う所では褒められるなんて事は本当に
よく聞く話ですよね。
返信する
Unknown (いちご)
2007-06-22 01:16:02
大手の出版社は、恋愛、スポーツ、怪奇(謎)、
ギャグ、ファンタジー、とジャンルを区切って
その中で作品を評価しようとしますよね。
そのときのジャンルの人気や、いきおいの良し悪し
も作品をみるときの対応にもかかわってくると
思います。私も運だと思うます。
けど何度も何度も書き直してもっていくと
相手に熱意は伝わると思いま・・・すけど
途中で心折れますよねorz
返信する
ラウンドハウスさん、ゆうじん宇宙船さん、いちごさん、コメントありがとうございました! (yes)
2007-06-22 03:33:07
 >ラウンドハウスさん へ・・・・・・・・・・・・・

はじめまして、コメントをどうもありがとうございました!
 
さっそくですが・・・「ここ」とは、お察しの通り「漫画業界」を指し
ています。 ですから特定の出版社を想定しているわけではあり
ません。
 
出版社や編集部って、そのカラーが結構ありますよね。 私の印
象では、やはりその担当編集員の個性でしょうか・・・相性なんか
も影響すると思いますが・・・・。(良い出会いは、やはり運でしょう
か・・・)
 
ちなみに私の師匠のJ先生は、持ち込む時のコツの一つになるべ
く「上」の人に会う事を薦めていました。 つまり、平編集員より
ベテラン編集員。ベテラン編集員より副編集長。一番良いのは編
集長に会うのが理想的な様です。(難しいけど!)
 
原稿を持ち込む時に・・・「編集長に見ていただきたいんですが・・
・・・・」とか何とか言って・・・上手くすれば編集長に見てもらえる
かも・・・・・かなり難しいけど試してみる価値はあります!
 
 
 >ゆうじん宇宙船さん へ・・・・・・・・・・・・・
 
1ヶ月ほど前に師匠の友人(昔からお世話になった編集関係者)が
亡くなりました・・・。 
 
その日から丸々一週間、仕事がお休みになりました・・・。心から信
頼できる編集員は大変に貴重な存在の様です・・・・・。
 
 >他の出版社で全然駄目な評価を受けた作品が何故か違う
 >所では褒められる・・・・・
 
そんな実体験をこれから本編に書いていこうと思っております。
 
 
 >いちごさん へ・・・・・・・・・・・・・
 
私は何度も原稿を書き直すのがとても苦手でした・・・・・
 
編集員の言う通りに書き直して良くなるタイプと悪くなるタイプ
があるのではないかと思います。 私はしいて言えば後者のタイ
プの様です・・・・・・

書き直せば、書き直すほど悪くなってしまうのです・・・・・最悪の場
合、自分が何を描いているのか分らなくなってしまうほどです。
 
どうしても「書き直す」という事が目的になってしまって、大事なテ
ーマから気持ちが離れてしまうのです・・・・・。
 
ところで・・・編集員というのは「ちゃんと書き直す事」ではなく、予
想もしなかった様な「展開」や「面白さ」を求めているのではない
でしょうか・・・・・
 
返信する
だらないマンガ? (mogurin)
2007-06-22 16:54:09
今、実家松山に戻って、マンガの下絵を制作中です。
現在、二つの違う話を、同時進行でやっています。

どうして、実家で制作しているか、というと、東京のマンションが、むちゃくちゃ散らかって、集中出来ないためです。
二年前もそうやって、40日ほど籠もり、下書きだけは実家で描き上げました。

ところで、このブログを見ている皆さんは、もちろんマンガ業界関係もしくは、そちら方面を目指している、予備軍の方がほとんどだと思います。

そこで、ちょっと、ブログの趣旨からはずれるかも知れませんが、世代が違うと、こうも価値観が違うのかという例をお話しします。

僕の両親は、かつてNTT、弟は現在RICOH、従兄弟は現在NECという東証一部上場の電気関係会社で、サラリーマンの仕事についています。

要するに周りの親戚連中はみんな、まっとうなサラリーマン、僕だけ、やくざな自由業なわけです。

それで、リビングで、紙を広げてマンガの下絵を描いていると、両親が、「またくだらないマンガを描いている」と言うのです。

両親に言わせると、マンガ、アニメの仕事は下らない仕事の筆頭で、そんなものを作って金を稼いでいることは、世間様に恥ずかしいと、そういうのです。

イラストの仕事はどうか、というと、堅い本のブックカバーであるとか、教科書の挿絵であるとか、そういったイラストは、まあ許せると。
でも週刊誌のエッチな挿絵とか、月刊誌の訳の分からない記事のイラストとかは、世間様に恥ずかしい。

昭和ひと桁生まれの人間の、価値観は、まあそんなものです。

ですから、早く仕事を切り上げて、東京に戻って続きをやりたいと思っています。田舎は、田舎で、自然が豊かであるとか、食べ物がおいしいとか、静かでおちつくとか、金がかからないとか、いい面もたくさんあるんですが、やはり、文化の面で偏見や、遅れがあるとおもいます。
実家の近所の喫茶店で、自分のノートパソコンを使っていたら、店長に文句を言われたこともあります。
「うちは、事務所じゃないんだから、そんな物を持ち込んで仕事をしないでくれ!」
これは嘘じゃありません。実話です。


返信する
同じですね・・・やっぱり「くだらないマンが」って言われます! (yes)
2007-06-23 04:00:05
これも職業差別という意味では、カーストの一種だと思います。(こ
の書き込みは半分、冗談だと思って読んでください!)
 
一番上を千代田区一丁目の住人とすれば、次は最高裁判事か総理
大臣、それに東大の名誉教授や大企業の創業者がつづき、さらに
国務大臣、有名大学教授、裁判官、・・・・・・どんどん下がって・・・・・・
はるか下に安月給のサラリーマンがいて、そのまたずっと下に・・・
やっと大道芸人だの、漫画制作だの、さし絵描きなどが見えてく
る・・・・
 
非常にバカげていますが、明らかに「日本型カースト制度」ではな
いのか・・・と思わざるをえません!
 
1970年代にはこうした規範をぶち壊してしまう気風がありました
が、最近は壊すどころかどんどん堅牢に大きく構築されていく様で
不気味です・・・・・
 
ちなみにフランスなど、ヨーロッパでは漫画家(アーティスト)はと
てもステータスが高いそうです。パーティーでは大学教授より人気
がある(尊敬される)そうです。
 
逆に私のカミさんの国(タイ)では、漫画描きなどは良くても「道楽
者」。悪くすれば「馬鹿者」「社会のゴミ」「犬のクソ」あつかいされま
すのです・・・! 
 
ただし、私のカミさんやmogurinさんお身内の方は、きっと漫画やイ
ラストで現金がガッポリと稼げる事を目の当たりにすれば、態度が
豹変する可能性もあるのではないかなァ・・・・・などと・・・・・。
   
返信する
なんだか・・・・ (まるぼんず)
2007-06-23 15:53:33
いつも、楽しく拝見させていただいてます。
なんだか、傷の舐めあいのような、コメントのトホホ感がなんともいえず、いいかんじですね、、、、、。
うーん全ては社会が悪いんだ、うん政治もね。てなとこに行きつくのかな、、、、。
なんだかな・・・・・。
yesさんの漫画拝見しました。「僕です」はとてもおもしろかったですが、漫画を題材にしたものは、なんか、漫画家になるのが、それほどのものか?という感じがして感情移入ができませんでした。漫画家になるのは難しいのかもしれないけど、カースト制度の下の方にあるのだから、簡単なはずでは、、、、、。というのが一般人の感覚だと思います。
「僕です」路線の漫画を描いておられれば、yesさんはきっと、大先生になられてたのだと思います。
うーん残念!





返信する
バブル期 (デカイチ)
2007-06-23 20:00:04
いつの時代においても古びない漫画を描けるひとはそう多くありません。作品の善し悪し以上に、描くものがその時代のフィーリングにマッチしているかどうかがデビューできるひとつのキーワードになるんじゃ無いかと思います。

八十年代後半といえばバブル真っ最中、あの頃を思い返すと、梶原一騎的なド根性センスがそろそろギャグとしてパロディにされ,永島慎二的なノスタルジーに人々が癒されることも無く、ひたすら刹那的で余裕をかましていた時代だったように思います。

あの頃はやった漫画や小説のタイトルが、”気分はもう~”、”なんとなく~”のように、やる気の無い退廃的な感じが時代の先端を行っていた特異な時代と云えるでしょう。

バブルが崩壊して物質主義から精神主義に世の中が変わってゆき、
宗教やアロマテラビー(笑)に人々が救いを求めるようになってから、漫画もずいぶん変化したように感じます。

私が思うに、イエスさんが一番漫画制作に没頭していた時期が、七十年代か二〇〇〇年以降だったらずいぶん違っていたんじゃないかと思うのですが.....。
返信する
下だからこそ・・ (ラティ)
2007-06-23 21:36:55
最近は確かに漫画家を目指していると
いうと、周りはすごいねーといいますが。。
これは結構他人事なので、、その人が実際
どう思うかは実は別だったりします(笑)
これが身内となると、一点するか、もしくは
応援してくれるかの二つに一つです。

今は漫画家はだめな職業として反対されるという
よりは、、そんなので稼げるのか?まさか
自分の子供がそんな特別な存在であるはずがない
(芸能人のように何か光るものがあるような・・
という存在)と思って、現実的に反対される
家が多いと思います。
それか、親が理解があるというか、、あまり子供の
将来を考えてないっていうか(笑)応援してくれる
場合もありますが、、これはこれで微妙に問題が
あったりもします。つまり、甘い環境で甘えて、
漫画を描かなくて、ニート状態みたいな・・

反対もきついとつらいですが、、こういう道を
進むにはあまりにも壁がなさすぎるのもどうかと。。
ある程度反骨精神もいるので、カーストがあがって、
環境よすぎてもどうかと思ったりしますー。
お隣韓国では国あげて、日本よりこういう産業に
力入れてるようですが、大学でたくさん漫画学科を
つくって大金つんでも、それと比例してヒット
漫画家がたくさんできるかというと、謎ですからねー

でも、まあ、日本政府は、もうすこしぐらい
アニメ、漫画、ゲーム業界を優遇してくれても
いいと思うけど。。(特に税金あたりとか。。)

ちなみに今の漫画界はどうも、、口当たりの
いい絵柄に、小難しいテーマなんかよりも
なにも考えなくてもわかってしまうような
話の漫画がいいそうですよー。前にアシ先の
先生が嘆いていましたが、担当いわく
「最近の若い読者は、難しい話は理解
できないので、簡単で単純な作品じゃないと
だめです」
といわれたらしい・・

果たして、それが真実かどうかはわからないですがー
そういうのが売れるようです。まあ、これって
出版社側が冒険しなくなって無難なものばかり
提示して、それによって読者が冒険した漫画が
読みたいのにないから、無難なものを選ぶという
傾向にあるかも、、つまり、どっちもどっちな
感じがします。
返信する
まるぼんずさん、デカイチさん、ラティさん、コメントありがとうございました! (yes)
2007-06-24 05:01:04
 >まるぼんずさん へ・・・・・・・・・・・・・

はじめまして、コメントそして漫画の感想など、どうもありがとうご
ざいました!
 
「傷の舐めあい」を楽しんでいただければ幸いです。 たまに「傷の
舐めあい」を非難される方がおられるのですが、私は傷を舐める事
は悪いことではないと一貫して信じておりますのです・・・。
 
本当は他人の傷に塩をすり込むのがもっと楽しそうなのですが・・・
・・・それは公開の場(ネット上)では一応遠慮している・・・という事を
タテマエにしております・・・。
 
ところで・・・
 
 >「僕です」路線の漫画を描いておられれば・・・

についてですが・・・「僕です!」の線で表現できる世界が当時はと
ても狭くて、私が表現したかったテーマをフォローしきれなかったの
です・・・。 でも、今になって考えればあの絵柄だと1ページ当たりの
制作時間は劇画の3分の1で済むし、背景資料やキャラの衣装も簡単!
こんな良い事は他にはなかったのですが・・・・・!
 
今、私が考えている新作はギャグですので、しいて言えば「僕です!」
の線です。この線でどれ位広いテーマをカバーできるか・・・それが問
題なのです・・・・・。
 
 
 >デカイチさん へ・・・・・・・・・・・・・
 
確かに時代にマッチしているかどうかは重要なファクターだと思います。
 
多くの新人はその時代のニーズとズレているために悔しい思いをした
のではないでしょうか・・・・・
 
しかし、かりに刻々と時を刻む時計のスピードに付いていけなくても、止
まったままの時計でも、24時間に一回は正確な時を告げる事も出来ます。
 
今の時代に合わなくても10年後、20年後には(長く続けていれば・・・)結構
マッチするチャンスだってあるかも・・・・・もっとも・・・こんな言葉は「なぐ
さめ」にもなりませんが・・・・・・
 
 
 >ラティさん へ・・・・・・・・・・・・・
 
その時々の時代状況によって、「漫画業界」に対するイメージは変わるも
のですね。
 
親、先生、友人、社会・・・他者からどう見られるかよりも自分がどうするか
が重要なわけですが・・・バブル景気の頃から何だか変ですね・・・。
 
80年代に住んでいた豊島区の下宿の二階に学生さんが住んでいたのです
が、彼は7年位大学に行っていて、なかなか就職しませんでした。(毎年、卒
業出来ないので就労出来なかった)
 
彼は漫画やアニメが大好きでしたが、それらに関する仕事をしようとは考
えなかったのです。毎日、自分の世界に浸っていたわけです・・・。
 
勉強しなくても、仕事をしなくても食べていけるしおこずかいも貰える・・・。
ずっとこのまま年を取っていくのでしょうか・・・・・
 
まったく、何が何だかよく分らない世の中です・・・・・。
 
さて、漫画業界の活性化についてですが・・・・・・ 日本政府のやる政策は
まず失敗する(意味がない)と思います。 
 
日本人は物作りは得意ですが、ソフト作りはまるで不得手だからです。戦争
中の日本軍は(超古い話でスイマセン)戦闘機にしろ軍艦にしろたいした性
能だったわけです。歩兵すら、「世界で最強の歩兵」(日露戦争直後を視察し
た若い頃のマッカーサーの感想?)と言われました。
 
ところが・・・作戦・・・作戦参謀部はまるでダメだったのです・・・。 精神論
をがなりたてるだけのバカが正気の沙汰とは思えない様な作戦を連発し
たわけです。
 
話をもどして・・・今の日本に漫画大学や漫画高校があってもちっともおか
しくはないのです!漫画の英才教育や専門的な研究機関が各地に設立さ
れても良いくらいだと思います。
 
中国や韓国の方がその点、合理的なのではないでしょうか・・・? 着実に
やるべき事をやっているのでは・・・・・・ もうすぐ韓国アニメや中国漫画
が世界の市場を席巻するのではないでしょうか・・・・そして、日本がその
隙間でアップアップしている姿が想像されます・・・・・
 
 >「最近の若い読者は、難しい話は理解できないので、簡単で単純な
 >作品じゃないとだめです」
 
つまり、「最近の若い読者」はバカだから・・・という事なのでしょうか・・・・・。
今の読者は・・・思考力が低く、簡単で単純な漫画をボンヤリながめるバカ
の群れ・・・と・・・いう事なのでしょうか・・・・・。
 
そうか・・・と、暗い気持ちになりながら・・・でも・・・よくよく考えてみると・・
・・・・・・・・・・
 
「難しい話は理解できない」・・・ってオレだよ! 「簡単で単純な作品」・・・
ってオレの作品だよ! ヤ・・・ヤバ・・・! 今年52歳のオレに未来ないじゃ
ん!! 何んでこ~なるのォ!?
  
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