( この漫画も「覇王の船」の一部です。主人公の青年ですが・・・悪役の漁業監督より存在感
が薄いのです。昭和初期・・・日本の自由民権思想、反戦と労働運動の全てが絶滅する暗黒
の時代を暗示する様に・・・・ )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その43
Jプロに入ってから2,3年はJ先生にお金を借り、その後はサラ金に手を
出した話は前回までに書いた通りです。
23歳でJプロに入り、2,3年・・・1980年当時の私の手取り月給は10万円
ほど、サラ金への元金、利息の返済をすると残り8万8千円( 同世代のサラリ
ーマンの手取りが12,3万円 )。やはり月末の生活が苦しくなります・・・。
そこでサラ金へ・・・暗い顔してオドオド出かけると・・・。
キレイなお姉ちゃんが明るく・・・
「 いらっしゃいませ~~っ! 」
そして、現金自動支払機で追加融資を1万円・・・ピッ!
「 ありがとうございました~~っ! 」
こうして簡単に・・・早く、明るく、サクサクとサラ金地獄の深みへはまっ
てゆきます。
1982年サラ金人生3年目に入る頃には50万円近い借金になっていました。も
う、簡単には返せません。「 ボーナスで返せる 」などという金
額ではなくなっていました・・・
年齢は27歳を越え、もうすぐ30歳に・・・。12,3万円の月給から利息だけで
も毎月1万5千円の支払い・・・。元金の定額支払が1万円。月給から差し引
くと残り10万円・・・。とても生活できないので月末には、また追加融資を
・・・・・。
事態の危機的状況にやっと気付いた時・・・
「 もう、まともには返せっこない・・・! 」
何年たっても利息を払い続けるだけ・・・でも、借金は増えるだけ・・・・。
私は、自分が置かれている状況がすでに崖っぷちに来ている事を知ります。
部屋代、光熱費、電話代・・・手元に残る現金は6万円ほど・・・。1ヶ月や
2ヶ月の耐乏生活には耐えられるのですが・・・3ヶ月もすると、もう耐え
られません。
毎日、安定食とラーメンじゃやり切れないし、古本屋で買ってきた一冊50円
のエロ漫画での自家発電にも限度があり・・・たまにはスカッと女遊びもし
たい・・・と・・・・耐乏生活の反動から散財へ・・・そして月末の追加融
資。これの繰り返し・・・!
バブル景気の始まりと共に物価は上がります。もちろん給料も上がりますが、
借金も増えていくわけです。
私は、ついにヘトヘトになってJ先生に相談します。J先生にすれば、2,3
年借金しに来なくなったので、少しは真面目に暮らしていると信じていた弟
子がボロボロになっているのですから愕然とするわけです・・・
「 サラ金ン~~ッ? 50万ン~~ッ? 何ンでィ~~ッ? 」
J先生39歳、1982年、週刊誌連載2誌、隔週誌連載1誌、月刊誌連載2誌・・
・・・等。月産250ページ以上!
「 俺ィはよォ・・・体がガタガタになるほど忙しくて、歩けね~
ほど疲れてるんだぜェエエ! おめィ~は、何考えてんだ
よォオオオ~ッ! 」
「 漫画家アシスタント 第5章 その44 」 へつづく・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第5章 その42」へ戻る 】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お知らせ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ 拙ブログ「漫画家アシスタント物語」(第1~4章収録)が書籍化!
全326ページ。第1章の一部漫画化! 秘蔵未公開写真19点、描き下ろ
しイラスト18点を含む画像総数148点! デビュー漫画「雨のドモ五郎」
を完全収録! 《ネット通販を見る》
★ 拙作、文庫本『 劇画 蟹工船 覇王の船 』
( 劇画「覇王の船」 + 小説「蟹工船」の二本立て! )が発売中!
○ 送料がかかってしまいますが・・・ 《アマゾンのネット通販》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
が薄いのです。昭和初期・・・日本の自由民権思想、反戦と労働運動の全てが絶滅する暗黒
の時代を暗示する様に・・・・ )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その43
Jプロに入ってから2,3年はJ先生にお金を借り、その後はサラ金に手を
出した話は前回までに書いた通りです。
23歳でJプロに入り、2,3年・・・1980年当時の私の手取り月給は10万円
ほど、サラ金への元金、利息の返済をすると残り8万8千円( 同世代のサラリ
ーマンの手取りが12,3万円 )。やはり月末の生活が苦しくなります・・・。
そこでサラ金へ・・・暗い顔してオドオド出かけると・・・。
キレイなお姉ちゃんが明るく・・・
「 いらっしゃいませ~~っ! 」
そして、現金自動支払機で追加融資を1万円・・・ピッ!
「 ありがとうございました~~っ! 」
こうして簡単に・・・早く、明るく、サクサクとサラ金地獄の深みへはまっ
てゆきます。
1982年サラ金人生3年目に入る頃には50万円近い借金になっていました。も
う、簡単には返せません。「 ボーナスで返せる 」などという金
額ではなくなっていました・・・
年齢は27歳を越え、もうすぐ30歳に・・・。12,3万円の月給から利息だけで
も毎月1万5千円の支払い・・・。元金の定額支払が1万円。月給から差し引
くと残り10万円・・・。とても生活できないので月末には、また追加融資を
・・・・・。
事態の危機的状況にやっと気付いた時・・・
「 もう、まともには返せっこない・・・! 」
何年たっても利息を払い続けるだけ・・・でも、借金は増えるだけ・・・・。
私は、自分が置かれている状況がすでに崖っぷちに来ている事を知ります。
部屋代、光熱費、電話代・・・手元に残る現金は6万円ほど・・・。1ヶ月や
2ヶ月の耐乏生活には耐えられるのですが・・・3ヶ月もすると、もう耐え
られません。
毎日、安定食とラーメンじゃやり切れないし、古本屋で買ってきた一冊50円
のエロ漫画での自家発電にも限度があり・・・たまにはスカッと女遊びもし
たい・・・と・・・・耐乏生活の反動から散財へ・・・そして月末の追加融
資。これの繰り返し・・・!
バブル景気の始まりと共に物価は上がります。もちろん給料も上がりますが、
借金も増えていくわけです。
私は、ついにヘトヘトになってJ先生に相談します。J先生にすれば、2,3
年借金しに来なくなったので、少しは真面目に暮らしていると信じていた弟
子がボロボロになっているのですから愕然とするわけです・・・
「 サラ金ン~~ッ? 50万ン~~ッ? 何ンでィ~~ッ? 」
J先生39歳、1982年、週刊誌連載2誌、隔週誌連載1誌、月刊誌連載2誌・・
・・・等。月産250ページ以上!
「 俺ィはよォ・・・体がガタガタになるほど忙しくて、歩けね~
ほど疲れてるんだぜェエエ! おめィ~は、何考えてんだ
よォオオオ~ッ! 」
「 漫画家アシスタント 第5章 その44 」 へつづく・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第5章 その42」へ戻る 】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お知らせ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ 拙ブログ「漫画家アシスタント物語」(第1~4章収録)が書籍化!
全326ページ。第1章の一部漫画化! 秘蔵未公開写真19点、描き下ろ
しイラスト18点を含む画像総数148点! デビュー漫画「雨のドモ五郎」
を完全収録! 《ネット通販を見る》
★ 拙作、文庫本『 劇画 蟹工船 覇王の船 』
( 劇画「覇王の船」 + 小説「蟹工船」の二本立て! )が発売中!
○ 送料がかかってしまいますが・・・ 《アマゾンのネット通販》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」