( この写真は、東京目白のコーキュー住宅街である。ここの近くにJ・A先生の自宅があります。
若かった頃には目標だったこの街が、今では重苦しく・・・・《 2006年3月 撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その11
アシスタントの給料がやっと、手取り10万円を越えた頃・・・・・ 1981年、
26歳の春。 10万円の給料から4畳半二間の下宿(練馬区江古田)代3万
5千円を払うと、残りは7万円弱。ここから生活費と光熱費を引くと、いくら
も残りませんでした・・・・・。
いつも月末には、質屋さんのお世話になっていました・・・ もっとも質屋
さんに持って行けるほどの質草はなく、せいぜいフォークギター( 6万円 )や、
1万円以上する高価な写真集や絵画集などをせっせと質屋さんに運び5千円ほ
どのお金を借りていたのです・・・・・・・。
女性と付き合うにしても先立つものが無いのは悲惨です。 今も昔も女が嫌
うのは貧乏臭( 特に精神的な )だからです。( もっとも、ジャニーズ系のイケ
メンなら話は別ですが・・・ )
デート代の上限が5千円ほどの私に、ドライブや旅行などは夢のまた夢。映画
館でもロードショーは避け、無料の試写会や2番館、3番館がやっとでした。
喫茶店に入れば、コーヒー一杯でねばれるだけねばるとか・・・・
公園散歩、面白そうな街を歩く( だけ!)。 今から考えると、よくこんな薄汚
れたチンチクリンのメガネ男と付き合ってくれたものと思います。
「 女が嫌うのは貧乏臭・・・ 」という言葉とは矛盾する様ですが、積極的に
誠実に( これが大事! )チャレンジすれば、たとえ貧乏、ブ男、無教養でも女の
一人や二人はなんとかなるものです。
しかし、注意しなくてはならないのは、こちらには美顔も長身も金もないので
すから、とにかく夢だけはしっかり持っていないとアピールできるものがナァ
~ンにも無くなってしまいます。 ( 勿論、リッチなイケメンには関係のない
話です )
私は漫画同人会に入会し、そこで知り合った女性や知人から紹介された女性と
一、二回デートして関係を深めていくパターンでしたが、他の漫画家アシスタ
ントは、それぞれ独自のパターンがありました。
Jプロの先輩マツさん( 仮名:松村 祐樹、広島出身、27歳 )は、スナックに通い、
そこのウエイトレスと親しくなるというパターン。・・・・しかし、これは月
給の半分を飲み代に使用するというやり方でしたから大変です。お酒好きでな
いとつづきません。
そして、某漫画家アシスタントのA氏ですが・・・ホテル街をデートコースに
選び、近くを通りかかった時に仮病を使って、なんとかラブホテルに入り込み、
部屋のドアを閉めたその瞬間・・・ 女性に向かって・・・
「 わかってンだろォ?」 と、豹変する・・・・・!
そんな危険なパターンの方もいました・・・・。
他にスナックやパブ、居酒屋などで一人で飲んでいる人妻専門にナンパすると
いう人もいます。 テレクラ、2ショット、出会い系サイトといった「先端技
術」にこだわる人もいます。
しかし・・・・・ 絶対ナンパはしないという硬派アシスタントの方もいまし
た。その影響なのか、氏の作品中の女性キャラクターはまるで、「 お人形さ
ん 」の様で・・・・・・・・
漫画家アシスタント物語、血の教訓
『 貧乏、不細工、無教養。財布の中身も空ッケツ。だけど心にゃ
夢いっぱい! そんなリッチな男心に女も惚れる( だまされる )。』
「 漫画家アシスタント 第4章 その12 」 へつづく・・・
★前の記事へ戻る→ 「漫画家アシスタント第4章 その10」へ戻る 】
【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
若かった頃には目標だったこの街が、今では重苦しく・・・・《 2006年3月 撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その11
アシスタントの給料がやっと、手取り10万円を越えた頃・・・・・ 1981年、
26歳の春。 10万円の給料から4畳半二間の下宿(練馬区江古田)代3万
5千円を払うと、残りは7万円弱。ここから生活費と光熱費を引くと、いくら
も残りませんでした・・・・・。
いつも月末には、質屋さんのお世話になっていました・・・ もっとも質屋
さんに持って行けるほどの質草はなく、せいぜいフォークギター( 6万円 )や、
1万円以上する高価な写真集や絵画集などをせっせと質屋さんに運び5千円ほ
どのお金を借りていたのです・・・・・・・。
女性と付き合うにしても先立つものが無いのは悲惨です。 今も昔も女が嫌
うのは貧乏臭( 特に精神的な )だからです。( もっとも、ジャニーズ系のイケ
メンなら話は別ですが・・・ )
デート代の上限が5千円ほどの私に、ドライブや旅行などは夢のまた夢。映画
館でもロードショーは避け、無料の試写会や2番館、3番館がやっとでした。
喫茶店に入れば、コーヒー一杯でねばれるだけねばるとか・・・・
公園散歩、面白そうな街を歩く( だけ!)。 今から考えると、よくこんな薄汚
れたチンチクリンのメガネ男と付き合ってくれたものと思います。
「 女が嫌うのは貧乏臭・・・ 」という言葉とは矛盾する様ですが、積極的に
誠実に( これが大事! )チャレンジすれば、たとえ貧乏、ブ男、無教養でも女の
一人や二人はなんとかなるものです。
しかし、注意しなくてはならないのは、こちらには美顔も長身も金もないので
すから、とにかく夢だけはしっかり持っていないとアピールできるものがナァ
~ンにも無くなってしまいます。 ( 勿論、リッチなイケメンには関係のない
話です )
私は漫画同人会に入会し、そこで知り合った女性や知人から紹介された女性と
一、二回デートして関係を深めていくパターンでしたが、他の漫画家アシスタ
ントは、それぞれ独自のパターンがありました。
Jプロの先輩マツさん( 仮名:松村 祐樹、広島出身、27歳 )は、スナックに通い、
そこのウエイトレスと親しくなるというパターン。・・・・しかし、これは月
給の半分を飲み代に使用するというやり方でしたから大変です。お酒好きでな
いとつづきません。
そして、某漫画家アシスタントのA氏ですが・・・ホテル街をデートコースに
選び、近くを通りかかった時に仮病を使って、なんとかラブホテルに入り込み、
部屋のドアを閉めたその瞬間・・・ 女性に向かって・・・
「 わかってンだろォ?」 と、豹変する・・・・・!
そんな危険なパターンの方もいました・・・・。
他にスナックやパブ、居酒屋などで一人で飲んでいる人妻専門にナンパすると
いう人もいます。 テレクラ、2ショット、出会い系サイトといった「先端技
術」にこだわる人もいます。
しかし・・・・・ 絶対ナンパはしないという硬派アシスタントの方もいまし
た。その影響なのか、氏の作品中の女性キャラクターはまるで、「 お人形さ
ん 」の様で・・・・・・・・
漫画家アシスタント物語、血の教訓
『 貧乏、不細工、無教養。財布の中身も空ッケツ。だけど心にゃ
夢いっぱい! そんなリッチな男心に女も惚れる( だまされる )。』
「 漫画家アシスタント 第4章 その12 」 へつづく・・・
★前の記事へ戻る→ 「漫画家アシスタント第4章 その10」へ戻る 】
【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」