漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 諦めま章 その20

2013年01月22日 22時13分16秒 | 漫画家

 ( この写真は、先日、東京に雪が降った日から2日後のJプロ前から撮影した写真です。 まだ、少しだけ雪が
  残っているのが見れるかと思います。 下の道路が目白通り、中央右寄りの奥にあるのが、池袋サンシャイン
  ビルです・・・・・・・《 2013年1月、撮影 》 )


  【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                    その20

      《 漫画家アシスタントが・・・同じ相談を受ける・・・!? 》
 
 
 「 Y君(私)、奥さんから内輪の事を相談されるなんて、俺は内心・・・・・・嬉しかっ
   たよ・・・・・・ 」

40年近く前の事を、ハッキリとした口調で語ってくけたBさん・・・・・・

 「 だって、俺ァアシスタントだよ・・・・・・そんな俺に奥さんが相談してくれたんだよ・
   ・・・・ 」

そんな気持ちから・・・・・・

 「 先生は・・・・・・良くないよなァ・・・・・・・・・・・・俺さ・・・そん時、奥さん
   の味方になろうって・・・・・そう思ったんだよ・・・・・・ 」

こうして、仕事場のゴミ箱からコンドームが出てきた事を告げられ・・・・・・追い詰められたBさ
ん・・・・・・

もはや・・・・・誤魔化しようがないと観念し・・・・・・・・・

 「 奥さん・・・・・・実はねェ・・・・・・・・・・・・ 」

Bさんは、自分が知る全ての事を事細かに告白したそうです・・・・・・・・・

もちろん、この事は、先生も他のアシスタントたちも誰も知りません・・・・・・・・・。


この事が原因したのかどうかは分かりませんが・・・・・・・・・以下の様な出来事が起こったそ
うだと聞いています・・・・・・

離婚を覚悟した奥さんは、浮気先から帰宅した旦那( 某有名漫画家先生 )に朝帰りの朝食を作って
出したそうです・・・・・・

前日に作ったカレーライスの残りだったそうですが・・・・・・・・・

 『 これが、この人に作る最後の料理になるのかしら・・・・ 』

自分が離婚を決意しているとも知らずに・・・・・・旦那は黙ってモクモクと残り物のカレーライ
スを食べている・・・・・・・・・

何も知らずに・・・・・・・・・

汗をふきふき、ただ黙々とカレーライスを・・・・・・・・・

そんな旦那を見ていると・・・・・・ふと・・・・・・・・・自分が深刻になっている事が馬鹿
々々しくなってしまい・・・・・・・・

一緒にカレーライスを食べ始め・・・・・・・・・

そして・・・・・・・・

離婚するのを止めてしまった・・・・・・・・・

そんな後日談を随分と後になってから噂話として聞いたのです・・・・・・・・


さて、次に・・・・・・

もう一人のアシスタント・・・・・・・・

Cさんですが・・・・・・彼は、Bさんよりも3歳年上で同時期( 1969年頃 )にこの漫画家先生
のアシスタントになった人物・・・・・・・・・

Bさんが丸々とした好人物なら、このCさんは長身で細面の色男・・・・・・・・

そのCさんが、最近(去年、2012年)私に語ってくれたのですが・・・・・・・・・

それが、Bさんと同じ・・・・・・この先生の浮気に関する話でした・・・・・・・・・

Bさんは、まだ誰にも喋っていない秘密の話を告白する様に・・・・・・静かに話し始めます・・
・・・・・・・

 「 奥さんから・・・・・先生の浮気について訊かれた事があったんだ・・・・・・ここ
   だけの話だけどさ・・・・・・ 」

 「 奥さんから・・・? 」

私は、何だか以前Bさんからも同じ様な話を聞いた事がある様な・・・・・・・・興味津々、その
話に耳を傾けたわけです・・・・・・!

 ( ちなみにCさんが語る「 ここだけの話 」を私がネットで書いてしまっている事を、ど
  う謝罪したらよいか・・・・・・まったく分からず・・・・・・絶交されるかも・・・
  ・・・などと怯えつつ現在、キーボードを打っており・・・・・・ )

 「 奥さんがね・・・・・・先生、浮気してないかって・・・・・・・・・ 」

 「 はぁ・・・・・・・・・ 」( Cさんの話と似てる・・・ )

 「 してます・・・・・・なんて絶対言えないよなァ! 」

 「 ホントに・・・・・喋ってないんですか? 」

 「 Yちゃん(私)、言うわけないじゃないか! 」

Cさんは、キッパリと・・・・・

 「 奥さんからの相談でも、これだけは・・・・・・絶対に言えないよ! もし、言った
   ら大変だよ! 」

 「 その後も・・・・言ってないんですか? 」

 「 言ってないよ! 俺は絶対、言わないよ~! 」

どうも・・・・・・奥さんは、Bさんに話す前にCさんに話したらしい・・・・・・

それも、秘密の話として・・・・・・・・Cさんは、この話を誰も知らないと思っている様子・・
・・・・・・・そこで・・・・・・私は・・・・・・・・

 「 Cさん・・・・・・実は・・・・・同じ様な話をBさんからも聞いたんですが・・・・・ 」

 「 ええっ・・・・・・?! 」
 
 
 
        「 漫画家アシスタント 諦めま章 その21 」( 2月1日頃公開 ) へつづく・・・・


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「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」




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漫画家アシスタント 諦めま章 その19

2013年01月12日 22時29分03秒 | 漫画家

 ( この写真は、私が勤めるJプロにある誰の物とも知れぬラジカセです。20年くらい放ってある代物で誰ひとり触れよ
  うとする者さえありません。ラジカセ本体は濃いオレンジ色、床はウッド調の色ですが、ホコリで真っ白になっていま
  す・・・・・・・・《 2012年3月、撮影 》 )
 
 
  【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                    その19

      《 漫画家アシスタントが・・・秘密の相談を受ける・・・!? 》


今回の有名漫画家先生の下半身の話と言っても・・・・・・随分と昔の話ですので、有名漫画家とは
いえ若い方は知らないかも知れません。

そこで、この漫画家と、その話をしてくれた二人のアシスタント・・・Bさん、Cさんについて話して
おきたいと思います。

週刊誌の連載を何本も持ち、売れっ子漫画家としてマスコミにも騒がれる・・・・・・まだ30歳そこ
そこの漫画家先生。

そして、その先生に師事する二人の若者( 20歳ほど )・・・・・・アシスタントは全員で4~5人で
すが、その中でも年長のBさんとCさん。

今回は、Bさんから聞いたこの先生の人物像を表すエピソードから紹介したいと思います・・・・・
 
 
まず・・・・・・

この漫画家先生は、自宅とは別に小さなマンションの一室を仕事場にしていました・・・・・

1970年代の始めでは、マンションの一室を仕事場にできる漫画家は、それほど多くはなかったと思
います。

・・・・・・・・まだまだ、木造モルタルアパートが主流の時代でした。

Bさんが、関西から上京して、漫画家アシスタントを始めた頃・・・・・・まだ18歳だった頃・・・
・・・・・・


仕事場があったマンションの、先生の個室で話していた時です・・・・・・

スケベ話か何かを話している時に例の淫語・・・・・「 オマ○コ 」を先生が口にしたのですが・・
・・・・

 「 オマ・・・・・・ン・・・・・・? 」

 「何だよ・・・・・・お前、オマ○コしらないのかよ?」

Bさんは、関西出身で東京とは違う淫語を使用していた様で・・・・・・まったく「 オマ○コ 」と
いう言葉を知らなかったのです・・・・・・!

 「 え・・・・・・何ですかァ・・・・・? 」

 「 ホントに知らないのかよ? 」

 「 はぁ・・・・・・ 」

 「 バカヤロウ・・・・・・女のアレって意味だよ! 」

漫画家先生は、笑いながら・・・・・・太マジックインキで壁( 仕事部屋の白壁 )に大きく・・
・・・・(!)

 『  オ マ ○ コ  』

 「 ・・・・・・だよッ! 」

Bさんは、漫画家先生が、部屋の壁にその言葉をデカデカと殴り書きするのを呆然と見守ります・・
・・・・・・・これには、随分と驚いたそうです。

 「 Y君、壁だよ・・・・・・壁に書いちゃったんだよ! 驚っどろいたよな~~! 」

ちなみに・・・・・・現在の仕事場には・・・・・・以前、先生の自宅だったマンション( 約70
㎡ )ですが・・・・・・・

その壁や、押入れ、クローゼットなどに赤いスプレーインキでデカデカと意味不明の落書きが描か
れています・・・・・・・・。


さて・・・・・・

話は、この漫画家先生の奥さんからBさんがある相談を受けた事から始まります・・・・・・・・

いつもは、新鮮なフルーツの様に明るい奥さんが・・・・・・深刻に、ゆっくりとBさんに語り始
めます・・・・・・( この頃、Bさんは20歳になっています )

 「 B君・・・・ひょっとして先生さぁ・・・・・浮気してるんじゃない・・・・・・・? 」

漫画家先生と同世代でデビュー前から苦労を共にしてきた奥さんからシンミリと訊かれたわけです
・・・・・・

 「 ・・・・・・はぁ・・・・・・・・? 」

してるに決まっているのですが・・・・・・当然、驚いた様なフリをして・・・・・・トボケよう
とします・・・・・・

 「 ・・・・・・してないと思いますけど・・・・・・・・ 」

アシスタントのそうした答えを最初から予想していた様に・・・・・・

 「 本当に・・・・・? 」

まっすぐこちらを見る奥さんの顔に・・・・・目をあげずにうなずき返す・・・・・・・

だが・・・・・・動揺しつつも否定を続けるBさんに・・・・・・

 「 知ってる事があったら教えて欲しいなァ・・・・・・ 」

Bさんは、漫画家先生が何度か仕事場に女を連れ込んでいる事を目撃したことがある・・・・・・

でも、そんな事言えるわけがない・・・・・・

 『 こりゃ・・・・・・言えない・・・・・・嘘つくしかない・・・・・・ 』

漫画家先生のためではなく、「 奥さんのために・・・ 」Bさんが、そう、覚悟を決めた瞬間だっ
た・・・・・・

奥さんが悲しそうに・・・・・・

 「 先生のゴミ箱を掃除していたら・・・・・・コンドームが出てきたのよ・・・・・・ 」
 
 
 
        「 漫画家アシスタント 諦めま章 その20 」( 1月20日頃公開 ) へつづく・・・・


             ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント諦めま章 その18」へ戻る 】




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漫画家アシスタント 諦めま章 その18

2013年01月01日 23時49分38秒 | 漫画家

 ( 新年、おめでとうございます。さて、この写真は、去年11月に引っ越して来たさいたま市南区のUマンションの
  玄関を正面から撮影したものです。17号線(中山道)に面しているので騒音があるのですが、窓を閉めれば静か
  だと思ったのが甘かった・・・・・。 住んでみますと、深夜ベッドに横になった途端・・・・・・自動車の騒音
  が耳に入り・・・・・・・最初の1週間は寝付くのに苦労しました・・・・・・《 2012年12月、撮影 》 )
 
 
  【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                   その18

       《 漫画家アシスタントが・・・床を並べて・・・!? 》


漫画家先生とアシスタントたち、そして、先生のお連れさん( 愛スタント )が海沿いの有名温
泉地へと出かけるわけです・・・・・・

まったく不思議な一団ですが・・・・・・漫画の連載をおっ放り出して温泉旅行など、並みの漫
画家に出来ることではありません。( 実際に、全週刊連載を打ち切って出かけたそうです )

前回は、アシスタントのAさんが、同行する愛スタントに腹を立てたという話を書きましたが、
今回は・・・・・・

皆様、お待ちかね・・・・・・でない人も沢山おられるかと思いますが・・・・・・温泉芸者さ
んの話など書いてみたいと思います・・・・・・( ほんのちょっとだけ )

とは言っても、私は、その道には全く疎いので・・・・・・( いや、ホントに! )

温泉芸者・・・といっても日本髪を結って三味線を引くあの芸者さんではなく、ただ、お酌をし
て秘密のサービスをする・・・・・・温泉コンパニオン・・・・・・とかいうあれです・・・・
・・・・・

二人のアシスタントが一部屋でその温泉コンパニオンさん( 昔は温泉芸者 )と床を並べてナニ
するわけですから緊張します・・・・・・

しっかりと・・・・・・お酒で体を温めた後で・・・・・・・・

二つ並べた布団に浴衣の帯を緩めながらアシスタントが隣を横目に意識しつつもぐり込む・・・
・・・

そして、寝煙草しながら・・・・・・彼女たちが脱ぐ服の音を後頭部あたりで聞きながら若い心
臓をドキドキさせていたわけです・・・・・・・・

電気を消して真っ暗になっても・・・・・・隣の寝床が気になって仕方がない・・・・・・二十
過ぎの若者にとっても始めての温泉でのお遊び・・・・・・・・

しかし・・・・・・一方は酒を飲み過ぎていてまるで元気がない・・・・・・

もう一方はあっという間に終わってしまう・・・・・・・・・

暗闇の中で繰り広げられる男女の息遣いと妙な沈黙が・・・・・・・・・


実は・・・・・・・・・

この話は・・・・関係者から、もっと詳しく聞いておけば良かったと後悔しているのです・・・
・・・・・軽く聞き流していたので・・・・・・たいした話もなく・・・・・・・・・これ以上
書けないのです・・・・・・( ゴメンネ! )


お正月という事もあり・・・・・・

今回は簡単に、この辺で終わりたいと思うのですが・・・・・・・・

Aさんに関する話は、また情報が入り次第お知らせするとして・・・・・・・・・

次回は、改めてある有名漫画家の下半身問題についてのお話をしたいと・・・・・・特に、不倫
問題と漫画家アシスタントについての話などを・・・・・・

その話に登場するBさん、Cさん・・・・・・・・・私もよく見知っているアシスタントですし、
また、その有名漫画家もよく存じ上げておるのです・・・・・・

これは、かなり詳しくお話できるかと思いますので、楽しみにしていて下さい!


では、皆様、今年もよろしくお願いいたします!
 
 
 
        「 漫画家アシスタント 諦めま章 その19 」( 1月10日頃公開 ) へつづく・・・・


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