漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その5

2019年03月08日 01時30分10秒 | 漫画家アシスタント

          

        ( この写真は、カミさんの実家の解体風景です。古くなった家を解体して新しく
         建て替えるつもりなのですが・・・・・・家を安く建てるのは、何かと問題が生じや
         すくて大変なのですが・・・・・その話はいずれまた・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )



          

        ( ↑写真、家の解体は、最初に窓やドアなどの建具の破壊から始まります。ハンマ
         ーでドカンドカンぶち壊していきます・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )




          

        ( ↑写真、窓を叩き出したところです・・・・・《 2018年、10月、撮影 》 )



          

        ( ↑写真、作業風景です。ドカンドカンとかなり大きな音がします・・・・・《 2018
         年、10月、撮影 》 )



          

        ( ↑写真、窓枠を処理した後です。同時に屋根の解体も始まります・・・・・《 2018
         年、10月、撮影 》 )



          

        ( ↑写真、正面玄関あたりの写真ですが、かなり解体が進んで廃墟化しました・・・
         ・・《 2018年、10月、撮影 》 )



          

        ( ↑写真、ショベルカーで壁が破壊されます・・・・・一日で、ここまで進みます・・・・・
         《 2018年、10月、撮影 》 )





  【 はじめての方は、どうぞ 「漫画家アシスタント 第1章 その1(縮小版)」 よりご覧下さい。 】  

 


                     その5


     《 漫画業界からタイへ疎開・・・・未払い賃金が欲しい・・・・!? 》


今回は、私のカミさんの家の解体工事について書きたいと思っていますが・・・・・・・そ
の前に・・・・・・・ちょっと書いておきたい事があります。

アシスタントの仕事を辞めて、もうすぐ2年になります・・・・・・・・・・読者諸兄の中には、
仕事を辞めて寂しい思いをしているだろう・・・・・・・と、思われている方もあるかも知
れません。

実際、仕事を辞めると苦しくなる( 虚しくなる )とは、数人の知人から聞いていました
のですが・・・・・・・・・・

この2年ほどの間、漫画の事をほとんど考えませんし、描きたいとも思いませんでし
た・・・・・・・・・・・不思議なほど、40年間の漫画人生( 実際には『漫画背景人生』 )が尾
を引く事がありません。

夢にさえ漫画の事が出てきません。

実は、アシスタント時代にはよく仕事の夢を見たのです。

そこで、アシスタントをやっていた頃によく見たその夢について書いてみたいと思いま
す・・・・・・・

これは、最も沢山見た仕事の夢です・・・・・・・


夢に出て来る場所は、いつもの目白にあるJプロ( ※参照 )の仕事場です。

それが夢である事に気付いていない私は、当たり前の様に背景の仕事をしています。

多くの場合、それは時代劇の「 H雲 」( ※参照 )という長期の連載作品でした・・・・・・
・・・・

まず、登場人物だけが描かれている原稿用紙の上段のコマから、背景画を入れてい
きます。

ペン入れまで終わったら、次にその下のコマへ取り掛かります・・・・・・・・・・

軽く下書きを入れて、ペン入れをしたら、また、次のコマへ・・・・・・・・・・

全体のバランスを確認するために上段のコマから見ていくと・・・・・・・・・・

部分的に不完全な個所があるので、改めて描き直すのですが・・・・・・・・・・

その不完全な場所がどんどん増えていくのです・・・・・・・・・・

あちらを直せば、こちらが狂い、こちらを直せば、あちらが狂う・・・・・・・・・

それでも、シャープペンを走らせ、ペンを動かし・・・・・・・・・シャープペンを走らせ、ペン
を動かし・・・・・・・・・・・

哀れなものですが・・・・・・・本人は必死なのです。

完全に夢の世界を現実だと思っています。

 『 おかしいなぁ・・・・・・? 』

・・・・・・・・と、思いつつも・・・・・・・・・

完成目指して何度も、何度もやり直します・・・・・・・・・・

しかし、だんだん不安になって( パニックって )、前のページを確認して、全体のスト
ーリーを把握しようとします。

ところが、前のページを見ると全然違う漫画なわけです!

 『 あれえええええッ!? 「 H雲 」じゃないのかよぉおおおお~ッ! 』

私は、先ほどまで描いていた原稿をもう一度手に取ります・・・・・・・・・・

すると、さっきまで必死で背景を描き込んだはずの原稿は、真っ白になっているので
す・・・・・・・・・・・!!

私は、悶絶する様に目を覚まします。

なぜだかは分かりませんが、実に沢山同じ様な夢を見たのです。

そして、たいてい目が覚めるとお昼過ぎで、仕事の時間に大幅に遅刻しているわけ
です。

ゲロ吐きそうな気分で、大急ぎでアパートを飛び出して仕事場へ・・・・・・・!

夢から覚めても、悪夢の様な現実が待っているわけです。

まったく救いようがありません。


でも・・・・・・

仕事を辞めて2年近く、この様な悪夢はまったく見ていません。

そして、たぶんこれからも見る事はないでしょう。

二度と見たくもありません。


私は、アシスタントの仕事が大嫌いでしたが、40年も背景画を描いてきました。

その大嫌いな仕事を夢にまで見ていたのですから、実質の労働時間以外の「 夢残
業時間 」が、どれほどになったのやら・・・・・・・


起きれば、漫画家になる夢を見、寝ればアシスタントの夢を見る。

なんともかんとも・・・・・・・逆説的な人生であるといえましょう。


今回、夢の話が長くなってしまったので・・・・・・・・・・・

家の解体工事についての話は、次回にしたいと思います。

すいませんでした。

・・・・・・・ってなわけで。

次回もあまり期待しないで下さい。


 ( 追記 )

仕事の夢を見て、汗びっしょりかいて目が覚めた時に思う事はただ一つ。

 『 結局、ただ働きしてたのかぁああああ~ッ! 』

バカみたいですが、本気でそう思ったものです・・・・・・・


               「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その6 」 へつづく・・・・

     ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )





  【 ※参照 】

・Jプロ・・・・・・漫画家J先生の仕事場。東京目白にあり、バブル期には6~7人のスタ
       ッフが在籍。しかし2017年に唯一の連載「H雲」が終了、ちょっと寂しい
       今日この頃です。
・H雲・・・・・・・・漫画家J先生の有名な作品。「○ッグコミック・オリジナル」に40年以上
       連載していた時代劇。渡哲也主演と北野たけし主演、合計、二度テレ
       ビドラマになっている。



   


【 各章案内 】  「第1章 その1」  「第2章 その1」  「第3章 その1」
          「第4章 その1」  「第5章 その1」  「第6章 その1」
          「第7章 その1」  「第8章 その1」  「第9章 その1」
          「諦めま章 その1」   「古い話で章 その1」
          
「もう終わりで章 その1」
          ( 但し、第1~3章は『縮小版』になります )




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