漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その1

2018年06月25日 21時55分30秒 | 移住

      ( この写真は、私が暮らすチェンマイの借家近くから撮影した写真です。私の借家のある住宅街からは、
       毎日、この様な夕陽が見えるのです。ただ、この写真は雨の少ない暑季に撮影したものですので、雨期
       の今ですと曇り空が多いので綺麗な夕陽は少ないですね。画面中央の山がチェンマイの観光名所、ドイ
       ステープ山です・・・・・《 2018年、3月、撮影 》 )


       【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】

 

                   その1


     《 ただの無職のタイ移民でも何とかなるのか・・・・・・・・!? 》


朝は起きずに、お昼過ぎまでグズグズとベッドで惰眠をむさぼり、深夜は一人でゲームに
励み、夜明け前にコッソリと寝床へ入りこむ・・・・・・・・。

そんな暮らしが、私の毎日なのであります。

炊事に洗濯、掃除に買い物・・・・・・・・・・一切やらず。

ただただ、むなしくゲームの画面に向かうだけで時を過ごす・・・・・・・・天国なんだか地獄な
んだか・・・・・・・・・・よく分からなくなるほど、トロトロな毎日なのであります。

私の月8万円足らず( 65歳からは14万円に上がる予定 )の年金で、日本で暮らしていた
ら・・・・・・・・・

こんな、のん気な暮らしは絶対に出来ません。

朝から、時給いくらのアルバイトを始め、夕方にはスーパーで安い食材を探し求め、重た
いビニール袋で手を痛めつつ、足をひきづって帰宅する・・・・・・・そんな毎日だったと思い
ます。

夫婦二人で1000円か1500円分の予算で作る晩御飯。

アルバイトの立ち仕事で痛む腰をかばいながら、食後に食器を洗い、銭湯へ出かける・・・・
・・・・・

木造モルタルアパートで、黒ずんだ畳の上にベッドを置いて、空きスペースにちゃぶ台と
テレビを置き、カミさんとギリギリの暮らしをする・・・・・・・・・・目に浮かぶ様です・・・・・・・・・・。

でも・・・・・・・・・・

タイへ移住してしまった現在は・・・・・・・・・・

3ベッドルーム( 敷地面積300㎡以上 )、3トイレの一戸建て( 築数年 )で、朝から晩まで
遊んでいるのです。( 前回の写真参照 )


昨日は、大きなレストランで妻の友人と一緒に晩御飯を食べました。

タイの一般的な外食ですが、大きなお皿には肉や野菜、魚の揚げ物、大好きな海鮮サラダ
など、3人では多過ぎる量(大皿で8枚ほど)の豪華な食事。( 新宿のタイレストランだっ
たら1万円位の量 )

タイは物価が安いとはいえ、2000円以上はするだろうと私は予想したのですが・・・・・・・・・
・・・・・たったの1600円!

レストランで、食べきれないほどの肉や魚介類、そして野菜とフルーツがあって、その値
段は一人で500円ほど。


私が暮らすチェンマイには、多くの外国人の隠居老人が暮らしています。中には、まだ50歳
代で隠居しちゃう人もいるわけなのです。

欧米では、ステータスの高い人ほど早くリタイアして毎日レジャーやスポーツをして暮らす
みたいです。

私は、以前から( 20年位前 )彼らを見ていて、日本人とは違う人生観で生きている事に驚
いたものです。

仕事だけが男の生きがい、男の人生・・・・・・・・・・そんな考えが当たり前田のクラッカーな日本
人とは全然違う彼らを見ていて、私も自分の人生のラストトラックをギアチェンジしようと
考えたのです。

私が漫画業界から足を洗う時に、友人や知人からよく言われたのは・・・・・・・・・・

 「 次は、どんな仕事をやるの? 」

 「 タイで商売でも始めるのかい? 」

 「 タイで漫画を描くの? 」

・・・・・・・・といった質問です。( 皆さん真面目に仕事関係の質問ばかりです )

私は・・・・・・・

 「え ? 遊んで暮らすんだよ 」

・・・・・・・・と、当たり前田のクラッカーという顔で答えると・・・・・・・笑っているのか心配してい
るのか、よく分からない様な複雑な表情をされる方が多いのですが・・・・・・・・・・ま、仕方ない
ですよね。

あれほど、漫画家になる事を夢に思い、一直線にその道だけを突き進んでいた男が、あっけ
なく一切の仕事を辞めて、ただのプータローになるんですから。

死ぬまで仕事をする「 職人気質 」、「 美しき日本の男 」、「 仕事こそ男の生きがい 」、
「 死ぬまで働く 」、「 あの世でも仕事 」・・・・・・・・・・

そんな概念には、私はまったく縁がなかったというわけです!

ホントに仕事らしい仕事は何もしていません。

ただ・・・・・・・・

遊んでいるだけなのは事実ですが、日本と海外との物価の違いを利用した為替差益みたいな
利益を享受してはいます。

言い換えれば、海外移住って・・・・・・・貿易しているみたいなものなのです。

ただの年金暮らしのグ~タラ亭主が・・・・・・・!

なんの「 貿易 」なのか・・・・・・・!?

それは、つまり・・・・・・・・・・・・・・

日本で、年金という( 日本円貨 )を収入して、外地( 私の場合はタイ )で、格安の物品や
現地のサービスなどと交換する。

その差額で、美味しく生活している・・・・ってなわけです!( 日本にいては絶対に出来ません )

 「 yesさんは、仕事はしないんですか? もう稼がないんですか? 」

・・・・・・・・・・・との質問には、「 もう仕事はしません 」と、答えていましたが・・・・・・・・・・

実は、もう仕事をしていたわけですね・・・・実際には・・・・・・・・!

 「 何~ンもせんけど、ボーエキやっとるの~ 」( 冗談 )

・・・・・・・みたいな。


・・・・・・・ってなわけで。

・・・・・・・・・・・・初回は、こんなもんかなぁ・・・・・・・・・・・・



               「 漫画家アシスタント移住物語 こりゃタイ編 その2 」 へつづく・・・・


               ( 月一連載を目指していますが、無理だと思います )


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