( この写真は、東京、新目白通りにある某マンション屋上から眺めた目白台の住宅街です。私が
銀行強盗に10回以上成功しないと住めない高級住宅街です。《 2009年5月、撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その27
警察に電話をされてからパトカーが来るまでの時間は、その内容によって
違う様です・・・・
「 パンティーが盗まれました・・・ 」
・・・と、言うのと
「 ゴミ置き場が放火されて、まだ燃えてるみたいで・・・ 」
・・・と、言うのでは、かなり到着時間に差が出てくる様です。大きな事
件であれば、5分(それもパトカー数台で)でワイワイと来ても、「 パン
ティー 」やら「 酔っ払い 」では、20分、30分たってから来るあたりは
「ご愛敬」なのかもしれません。
リョウさん( 仮名:内海遼一、岡山県出身、Jプロ勤続14年目、88年当時
33歳 )が高田馬場駅近くにある5階建てマンションの屋上で演説し始めてか
ら、しばらくしてパトカーがやって来ます。そして、若い警官が2人屋上へ
上がっていくわけです。
屋上へ上るのは外階段を使って上ります。金属製の階段を大きな音をたて
てガンガン上がっていくのです。
普通ここで・・・「 職質 」なる職務尋問をして、名前や住所を訊き、身分
証の提示を求めて、その行動の目的を質すのですが・・・
リョウさんはすでに、マンション屋上という他人の敷地内に立ちいたって
いますから、明らかな「不法侵入」の現行犯になります。当然「職質」も
なく連行されても文句の言い様がありません。
「 ワシャ~何ンぞいけん事をしたかいのォ? 」
リョウさんは、2人の警官に堂々と応対します。はじめ警官たちは、リョウ
さんの奇行に注視しますが、態度が堂々としているので、少し戸惑ったか
もしれません。
しかし、この若い警官を前にリョウさんがナメてかかる( 馬鹿にする )様
に・・・
「 ペッ! 」
・・・と、ツバを吐いてしまいます。この瞬間、リョウさんは警官に腕を取
られ連行されます・・・・
リョウさんは、反抗した暴言を吐いたりする事もなく無言で従います・・・
ガンガンガン・・・カンカン・・・ガンガン・・・・・・
3人が階段を降りて行くと・・・・・・下のパトカーには大勢のヤジ馬が群
がって・・・・・は、いませんでした。 誰一人として見物する人もなく、
ただ黙々と警官に促されるまま、パトカーに乗り込むリョウさんだったので
す。
「 タクシーに乗るのと変わらんかった・・・ 」
リョウさんは、後にそう語りました・・・・・。
「 アシスタント物語 第6章 その28 」 へつづく・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第6章 その26」へ戻る 】
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「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
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違う様です・・・・
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・・・と、言うのと
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・・・と、言うのでは、かなり到着時間に差が出てくる様です。大きな事
件であれば、5分(それもパトカー数台で)でワイワイと来ても、「 パン
ティー 」やら「 酔っ払い 」では、20分、30分たってから来るあたりは
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さんの奇行に注視しますが、態度が堂々としているので、少し戸惑ったか
もしれません。
しかし、この若い警官を前にリョウさんがナメてかかる( 馬鹿にする )様
に・・・
「 ペッ! 」
・・・と、ツバを吐いてしまいます。この瞬間、リョウさんは警官に腕を取
られ連行されます・・・・
リョウさんは、反抗した暴言を吐いたりする事もなく無言で従います・・・
ガンガンガン・・・カンカン・・・ガンガン・・・・・・
3人が階段を降りて行くと・・・・・・下のパトカーには大勢のヤジ馬が群
がって・・・・・は、いませんでした。 誰一人として見物する人もなく、
ただ黙々と警官に促されるまま、パトカーに乗り込むリョウさんだったので
す。
「 タクシーに乗るのと変わらんかった・・・ 」
リョウさんは、後にそう語りました・・・・・。
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