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『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想350 ①越境者  ②鷹の王  ③そばかすの少年

2025-03-26 23:18:53 | 小説(海外)

越境者 (創元推理文庫) | C・J・ボックス, 野口 百合子 |本 ...の画像

①越境者                            面白さ(5点満点):☆☆☆☆

著者:C・J・ボックス                        

生年:1958年                出身地:アメリカ合衆国ワイオミング州

出版年:2014年               邦訳出版年:2021年     邦訳出版社:(株)東京創元社

訳者:野口百合子

コメント:ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ14冊目。ジョーの友人のネイト・ロマノウスキが悪名高い富豪を殺す場面から始まる。ジョーは知事の命を受けて広大なサンドクリーク牧場の所有者テンプルトンを調べることになる。町中がテンプルトンの恩恵を受けている町に乗り込む。数々の暗殺事件の背後にテンプルトンがいるのではと知事は疑っている。ジョーはネイトがテンプルトンと関係があるのではと心配している。ジョーの家族や愛犬が出てくるし、FBIの捜査官も出てくる。サスペンスでありながら、おなじみの人が出てくるので安心感がある。一家に銃が何丁もあり、狩猟を住民がほとんど楽しむ地域でもある。銃の取り扱いが生死を分けていく。

②鷹の王                          面白さ(5点満点):☆☆☆☆

著者:C・J・ボックス

生年:1958年                出身地:アメリカ合衆国ワイオミング州

出版年:2012年               邦訳出版年:2018年     邦訳出版社:(株)講談社

訳者:野口百合子

コメント:ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズ12冊目。ジョーの友人のネイトが狙われている。ネイトは特殊部隊に所属していた過去がある。その過去ゆえにネイトを狙う謎の組織はネイトの周りの人々も傷つけていく。鷹匠であるネイトが鷹との狩りのようすが興味深い。

「カモやガンなど水鳥の集団の意識には、空を舞うハヤブサの影そのものーたとえ初めての遭遇でもーが深く刷りこまれているのだ。自分たちが飛びたったら、はるか高空にいる捕食者に一瞬で殺されるとなぜか知っている。同様に、地上または水上ではハヤブサは襲ってこないとなぜか知っている。だかrs、飛ばないかぎりカモは安全なのだ。」

③そばかすの少年                               面白さ(5点満点):☆☆☆☆

著者:ジーン・ポーター

生没年:1863年~1924年              出身地:アメリカ合衆国インディアナ州

出版年:1904年                邦訳出版年:1957年      邦訳出版社:秋元書房→(株)河出書房新社

訳者:村岡花子

コメント:インディアナ州のリンバロストの広大な沼と森の見張りを任された孤児の少年はそばかすと呼ばれている。森には高価な木がたくさんあり、それを盗もうとする泥棒や、豊かな動植物を調査する女性などが訪れる。そばかすは片手がなく両親もわからず本名もわからない。誠実なそばかすは周囲の人の信頼と愛情を勝ち得ていく。最後は幸せになるというお話。リンバロストの自然がすばらしい。翻訳が全体的に古めかしい。


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