中国 天安門事件の再来か? 22年周年
紘一郎雑記帳
町に不穏な空気が漂い、
一触即発の雰囲気さえ匂わせる中国は今日、
「天安門事件」22周年を迎えた。
「あの事件以来最悪だ。
今の中国の人権状況は」。
「天安門母の会」の代表で、
息子を同事件でなくした丁子霖さんはこう断言する。
社会矛盾が突出し、「火薬庫」のように人々の
不満が立ち込める今年の中国は、
あの22年前の中国を彷彿させる。
1人息子をなくした丁子霖さんは
今年息子を弔うことができない。
先月30日に、丁さんは国家保安関係者から、
6月1日から「見張り」が始まると知らされた。
買い物や病院は警察同伴で行けるが、
記者に会ったり、電話取材を受けたり、
息子の死亡現場に行くことができない。
天安門事件の再評価を主張する
北京大学経済学院の夏業良教授もまた、
当局から同事件にかかわる行事に
参加するなと警告されている。
天安門事件の再来を恐れる当局
この22年間、経済の成長と社会の発展は
社会の階層化と利益集団を生み出した。
同時に、熾烈な官民抗争も各地で
火花を散らしている。
現在中国でNGO組織が急増しており、
それに加え、インターネットの普及や海外からの
情報の浸透、法意識の芽生えなどにより
、国家政権と民間社会という二元対立の
構図が確立されている。
「革命の条件は天安門の時より整っている」
「中国のジャスミン革命」は不発に終わったが、
北京政権が民主運動をいかに恐れているかを
目の当たりにしたことには意義がある、
と中国民主活動家・魏京生氏は米VOAに語った。
中国のジャスミン集会は天安門の民主運動には
発展しなかったものの、
民衆にウォーミングアップのチャンスと
次に?がる経験を提供したとの見方を示した。
続きは明日投稿予定