読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『杜子春』(絵本)

2015年12月04日 | 童話・昔話・名作
今日の小学生国語クラスでは、前回に引き続きこちらの本を読みました。
杜子春
芥川龍之介・作 藤川秀之・絵
新世研

仙人の助言に従い、大金持ちになったはいいけれども、贅沢をしすぎて再び貧乏になってしまった杜子春(しかも2回も!)。
金の切れ目が縁の切れ目というような人間の態度に愛想が尽き、もうお金持ちになりたいとは思わなくなりました。
今度は、自分を二度も大金持ちにしてくれた、仙人に弟子入りしたいと申し出ます。

杜子春を大金持ちにしてくれたのは、峨眉山に住んでいる鉄冠子という仙人でした。
鉄冠子は杜子春の願いを聞き入れ、彼を峨眉山に連れて行きました。

鉄冠子は杜子春を、峨眉山の絶壁の下にある幅の広い一枚岩の上に座らせ、こう言いました。
「おれはこれから天上へ行って、西王母にお目にかかってくるから、おまえはその間ここにすわって、おれの帰るのを待ってるがいい。たぶんおれがいなくなると、色々な魔性があらわれて、おまえをたぶらかそうとするだろう。しかし、どんなことがあっても、決して声を出すのではないぞ。もし、ひとことでも口をきいたら、おまえはとうてい仙人にはなれないものだと覚悟をしろ。」

杜子春は、「だいじょうぶです。決して声なぞは出しません。」と答えました。
それを聞き、鉄冠子は去っていきました。

すると、どこからか虎と巨大な白蛇がやってきて、「そこにいるのは何者だ。」としかりつけます。
杜子春はもちろんだまっていました。
虎と蛇とは、一つの餌食をねらって、しばらくはにらみあいの体でしたが、やがて一時に杜子春に飛びかかりました。
杜子春の命は瞬くうちになくなってしまうと思ったとき、虎と蛇とは、霧のごとく夜風とともに消え失せてしまいました。

すると一陣の風が吹き起こって、すさまじい雷が鳴り始めました。それと一緒に滝のような雨もいきなり降り始めました。
そのうち耳をもつんざくほど、大きな雷鳴がとどろいたと思うと、それにうずまいた黒雲の中から真っ赤な一本の火柱が、杜子春の頭の上に落ちかかりました。
杜子春は思わず耳をおさえて、一枚岩の上へひれふしました。が、すぐに目をあいてみると、空は以前のとおり晴れ渡って、星も輝いています。
今の大嵐も、鉄冠子の留守をつけこんだ、魔性のいたずらに違いありません。

すると、今度は彼の座っている前へ、金のよろいを聴く出した、身の丈3丈もあろうという、おごそかな神将があらわれました!


さて、杜子春はどうなるのでしょうか!?
次回をお楽しみに♪
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